部屋での小用

これは忘れてしまいたい話である。
大学1年生の時の恐ろしい出来事。
俺は寮の4人部屋に居たのだが、同室の3年生のNは、夜は居酒屋でアルバイトしていた。そして、3:00とかに酔って帰って来ていた。

その夜もNは酔って帰って来た。いつもより酔っていたと思う。
何故なら、いつもはもう寝てる俺たちを一応は気遣って、静かに入ってくるのだが、その日はドンとドアを力いっぱい開けると、扉は壁にぶつかったから。
その音で俺たちは目覚めたが、酔っ払いには関わりたくないから、寝ようとしていた。
Nは何を考えたのか、自分の机のところに行くと、机の脇に小便し始めた。その小便の音で、俺たちは何が起きてるかと身を起こして、覗き見た。
机の脇に向かって、Nは小便していたのだ。ビールでも飲んだのだろう。勢いよく、大量に流されていた。

あーあ、やっちゃってるよ、このおっさん。俺はそう思って、眠りについた。

翌朝はNの机の方は見ないようにしながら、食堂で朝食を食べて、1限の講義に向かった。

帰って来たら、Nはおらず、他の同室の人たちがいた。昨夜見たのは夢では無かったことを、互いに確認した。
今ならファブリーズだが、昭和の当時はまだファブリーズは無かった。

流石に自分で気付いたのだろう、小便は拭き取られていたw

その日から気まずい😳のだろうか、Nは寮にいる時も他の部屋に遊びに行っていた。普通に新発売されたファミリーコンピューターを持ってる人がいたから、そこでピンポンゲームとかしていたのかもしれないけど。これはその持ち主から、毎日来るのは迷惑だと愚痴られたからw

この事件の後も、2月の部屋割り会議を経ての4月の部屋替えまで、俺はNと同室だった。
この後は、部屋で小便する事はなかった。同室のSとは、次は大だったら殴るしかない、と話していたなぁ。Sは極真空手やってたし、同室のTは少林寺拳法部だったし、俺はプロレスだったからw
ま、Nとは何事もなく、違う部屋になったんだけどね。

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