MUOUMOUくん

もうもうくんの話をしたい。
もうもうくんは、勿論あだ名である。
彼は大学の同期生。
年齢は2つ上だった。
だからか、一浪の連中も歳上なので、さん付けで呼んでいた。

ただ、俺は同期生をなんでさん付けなんかしなきゃならないのか、そう思って勝手にあだ名を付けたw
最初は友人Kのバイト先に客として来てるおでんじじぃと言う人から名前を借りた。
おでんくん。こう呼んだ。また、少年マガジンに連載されてた漫画から、オーデン・ザ・グレートとか。オーディンの方は言いにくかったから、あまり使わなかった。

大学3年の新刊の時、俺たちは募集かけて教室で待機していた。
その時、もうもうくんは壁に軟式テニスのボールをぶつけて、それをキャッチする遊びをしていた。ボールが逸れて、それを取ろうとして、彼はずっこけた。
そこで、ずっこけくんと言うあだ名ができた。

また彼は歩くのは速かった。
わしぃ風景が流れるように歩かんと納得いかん、と常々言っていたのだ。風景が流れるようなスピードは出てなかったがw

だが、彼の行動は基本的に鈍い。
Kが牛のように鈍いから、もうもうとあだ名つけた。
このもうもうが、1番定着したのであった。
ただ、もうもう自身は、これが気に入らなかったらしい。
多用していた俺は、わしぃ、お前とは性格合わん、と言われた。

ある夜、もうもうくんはウォンくんと遊んでいた。その時ウォンくんが、今頃あいつらもうもうくんはどこだとか話してるだろうな、と話した。
すると、なんや!ウォンさんまで、わしのこともうもう言うんか!と怒ったそうだ。
翌日にはウォンくんがこれをバラしてたから、すぐに広まったよw

だが、俺たちは懲りずにもうもうくんと陰では呼んでいた。
怒るから本人前ではKたちはさん付け、俺は氏を付けて呼んでいた。
だが、普段本人いない時は、もうもう。それは今でもw

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