青い稲妻
中3の同級生が、今は地元で青い稲妻と呼ばれているそうだ。
俺は最後に会ったのは、平成6年である。
その時は青い稲妻では無かった。
いつものお客さん、だった。
と言うのは、吾作ラーメンと言う美味しいラーメン屋さんがあるのだが、彼はそこの常連で、行くと厨房の店員から「いつものお客さんいらっしゃい」と言われると、本人が豪語していたからだ。
だが、ある日俺といつものお客さんいらっしゃい君とKとSで吾作ラーメンに行った時、カウンターに座ったのだが、彼はいつものお客さんいらっしゃいとかは言われなかったよ。
彼は指摘するとキレるから、俺たちはスルーして吾作ラーメンの美味しいラーメン🍜と餃子を食べた。
ネット通販してるから、10年ぶりくらいに食べるかな?
それにしてもいつものお客さんいらっしゃい、は笑えた。
今は券売機だが、昔は名物の店員さんがいた。
何人ものオーダーを一切間違えずに記憶して、厨房に伝える人がいたのだ。新聞にもその記事が載ったりしてた。
当時はまだその人がいたが、青い稲妻君は覚えられても居なかったなぁ。
本人は常連のつもりでいたみたいだが、彼程度の来店率の人は、腐るほど居たんだろうね。地方だから、常連客は大抵の店では覚えなれているから。若しくは態度が悪いから、覚えてるがスルーされてたのかな?
青い稲妻というのは、青い車に今乗ってるらしいが、法定速度違反のスピードで、市内の大通りや国道を走っているから、青い稲妻と言われているらしい。
ちなみに青い稲妻は、事故歴は多い。
まだエアーバック始めの頃の平成初期か昭和末期に右折しようとしている軽自動車を90キロの速度で弾き飛ばした事もあった。
警察にはおたくさんは悪く無いけど、何キロくらい出てましたか?と訊かれ、90キロしか出てませんでしたと答えた。50キロ制限の道なのに。
で、その事故の時、エアーバックが膨らみ、彼は無傷だったのだ。
その彼の車は廃車になったが、メーカーが研究用に引き取り、新車と交換してくれたのだった。
青い稲妻君、焼け太り事件である。
後日右折しようとしたら軽の運転手の見舞いに警察と行ったらしいが、まだ意識不明のその人の奥さんから睨まれたみたい。彼はあの女、俺を睨みやがったと騒いでいたから。いくら自分の夫の運転判断ミスでも明確な違反でもないし、青い稲妻がせめて70キロ、それでも違反だが、で交差点に進入していたら、ぶつからなかっただろうから。90キロ出してたからぶつかったのだ。それは誰の目にも明白だったなぁ。
たた、青い稲妻本人は、自分は露ほども悪いとは思ってなかったけど。
ふと青い稲妻君の事を思い出したから。