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話ベタでも、インタビュー技術は身につけられるんだ|京都ライター塾第7回
1/11(土)~3/29(土)の毎週土曜日は「京都ライター塾」の日です。「書いて、しあわせになる」のコンセプトを胸に、この3か月間は、書くこと&読むことに対して全力で過ごしています。
▼前回(第6回)のレポ記事はこちら
本塾では、講義とワークを交互に行います。講義では、文章の書き方やインタビューの方法、仕事の獲得方法などを学び、ワークでは、「人生企画ノート(※)」を使い、自分を知るための深堀りをペアワークで行います。
第7回は【講義】回です。
テーマは『インタビューのやり方』。
受講後は毎回レポ記事を書いて、noteに公開していますので、早速書いていきます。
※人生企画ノートについて
【ワーク】回で使っているノートです。自分の強み、価値観や判断軸を知り、自分軸を持つために、このノートを使い自分と向き合います。
課題(企画書作成)のフィードバック
第5回の講義で、企画する技術を学び、実際に「人物インタビューするならどんな企画書が良いか?」という内容の課題に取り組んだ。こちらのフィードバックをいただいた。
この企画で、読者にどんなメリットが生まれるか?
何故その人をインタビューするのか?
その人が答えているから読みたい!と思う内容を企画出来ているか?
そして、その人ならではの魅力を発掘出来ているか。
この点が弱かったのではないか。
「企画」というと、ドラマの中で「こんな企画は通らない!」と上司に言われる主人公のイメージが私の中にあった。実際、想像以上に難しかったが、企画する技術が身に付いたら、人生が何倍も面白くなるだろうと思う。
チューターさんや江角さんからいただいたコメント(フィードバック)を元に、現在修正中だ。どうしても企画の目的が漠然としてしまうのが悩みだが、自分が読者だったらどういう内容を読みたいか?と再度考え、リライトしていく。
第7回のテーマ「インタビューのやり方」
人とお話するのは好きですが、話ベタで、「インタビュー」となった途端に身構える自分がいる。本業ではコールセンター業務を4年ほど続けているものの、電話でのコミュニケーションも得意ではない。そんな自分だが、本塾を申し込む前に、江角さんのこちらの言葉を聞いて、勇気をいただいた。
私は人前で話すことが苦手だったので、一人で書いていればお金になる(と、勘違いした)ライター業を選んだのですが、書けるようになると、話せるようにもなることが分かりました。
タイトル:ライターだけじゃない。自分に合った、書いて生きていく方法を見つける。
より引用
インタビューが出来るようになれば、仕事としてはもちろん、普段の会話もより楽しくなるんだろうなぁと思うが、苦手意識があるというのが本音だ。でも、ここを超えたい!そして"書けて話せる自分"になるために、学び、実践していく。
インタビュー・取材とは
インタビューは、『人に話を聞いて「素材集め」をする作業』とのこと。
・インタビューとは…
新聞・雑誌や放送の記者などが取材のために人に会って話を聞くこと
・取材とは…
「材」を「取」りに行く=取材
いかに「いい素材集めが出来るか?」が大事なのだと、過去の講義でも教わった。集めるべき素材は、以下の通り。江角さんは、「パン屋さんに取材するとしたら?」を例に説明してくださった。
集めるべき素材
●取材対象者に聞いた話
●5W 2H
●具体的な数字
●現場で見たこと
●現場で自分が感じたこと
⇒パン屋さんであれば、
・パン屋さんのオーナーに聞いたお話
・どんなパンが置かれているのか
・パンの種類(数)
・自分でパンを取るスタイルなのか
・お店の人に注文するスタイルなのか
・空間、香り、建物、人の印象
・そして自分が感じたことを質問する など
「ネットに載っていない内容が1つでも書けるようにしたいと思っている」と江角さんが仰っていた。もし自分が読者の立場であれば、HPやSNSに載っていない情報が知りたいと思う。
そういう情報を得るためには、書き手(インタビューする側)自身が感じた純粋な質問や、素敵だと思った点を口に出すことが大事なんだ、この行動がより詳細な情報を知るきっかけにもなるし、自分にしか書けないものに繋がるんだと理解した。
インタビューまでの流れ
「ゴールは良い記事を書くこと」
ここを目指すんですとお話されていた。
では、良い記事を書くために、どういう流れで進めていけば良いのか?大まかな流れを以下の通り教わった。
●インタビューまでの流れ(京都ライター塾より)
①取材先選び
②企画書(取材依頼書)作成
③アポ入れ
④質問リストの作成
⑤取材に持っていくものの準備
⑥インタビュー当日を迎える
事前準備をしっかりすることで、相手の不安を和らげられる
はじめに取材先を選んでから、相手に送る取材依頼書を作成する。私は何者なのか?どういう媒体に掲載するのか?取材する目的は?数多くあるお店(人)から何故ここを選んだのか?などを書いていくとのこと。
●企画書に書く内容
・自分は誰か(どこの媒体か、編集者かライターか)
・媒体の説明(コンセプトや読者層、発行部数など)
・取材をする目的
・取材日時の提案(こちらから幾つか候補を挙げると良い)
・撮影許諾のお願い
「相手に対して具体的に提示することで、不安を少なくすることが出来る」と江角さんが話されていて、確かに自分が取材される側だったら…と考えた。自分事で考えると、これらの詳細情報がないと不安になる。信用しても良いのかなぁ?大丈夫かなぁ?と思ってしまうかもしれない。
インタビューに限らず、"もし自分だったら"と相手の立場になって準備を進めること。相手への配慮を忘れないことがとても大事だ。
質問リストも事前に送っておくと◎
「どんな原稿を書きたいか?」を明確にすることからはじまると、江角さんが仰っていた。そして、基本情報や、既に誰かに取材された記事が掲載されている場合など、ネットで調べられることは予め調べておくこと。
目的が明確になったら、質問リストを作成するのだが、「質問は多い方がいい」とのこと。書く記事の文字数により変わってくるが、江角さんの場合、200文字の記事であれば10個ほど質問を考えておくと教えていただいた。
質問リストが完成したら、相手に送ること。相手も事前に資料や回答内容の用意が出来る。安心してインタビュー当日を迎えてもらうため、欠かさず行いたい。
当日は"相手へ与える印象"を考慮するのも大事
インタビューに限らないが、身だしなみや言葉遣いはもちろん、笑顔でいることや、相手の話をさえぎらないなどの配慮も大事なことだとお話いただいた。
また、以下は取材時に持っていくものだが、例えば音声レコーダーやカメラはスマホで何とかなるんじゃないか?と思っていた。
しかし、相手によっては印象が良くないかもしれないとのこと。しっかりした体制で臨むことで、熱意が伝わるほか、パフォーマンスが上がるという効果もあるというので、音声レコーダーとカメラは後々揃えていこうと思う。
●取材に持っていくもの
・音声レコーダー
・ペン
・ノート
・カメラ
・名刺
・営業ツール(過去の実績など)
インタビュー後は、今後の流れを説明し、原稿確認いただく日の調整などをしておくことが、スムーズに進めるために必要だとのこと。
相手とのテンポが合わなかったら…
実際に、過去何度もあった。電話でも直接話していても、なかなかテンポが合わずに困ったことがある。江角さんに、相手とテンポが合わなかったことがありますか?と質問したところ、
たくさんありますが、テンポが合わなくても、
相手の機嫌が悪くても、淡々と質問を続けます。
テンポは無理に合わせなくて良いです。
最終的に良い原稿を書くことが目的です。
というお言葉をいただいた。
ついつい相手に合わせることが多い私にとって、
「そっか!良いのか!」とホッとした。
目的があるから、それに向かってインタビューをする。
相手に失礼なことはしないよう気をつける必要はあるが、
相手の機嫌を取ることはしなくて良いと聞いて、
自分のペースを持つことも大事だなぁと思った。
課題:インタビュー動画を見て、記事を作成する
実際に江角さんがインタビューしている動画を見て、記事を作成することが次回までの課題だ。文字起こしからしたら良いのかな?聞きながら要点を書くのが良いのかな?やったことがないので、まずは色んな方法を試して、自分なりの作成方法を見つけていくのも、大事なことだとのこと。
「失敗してもOK」と言ってくださる江角さんの言葉が心強い。まだ取り掛かれていないが、初めてのことなので、明日には取り掛かる予定だ。
振り返り
インタビュー出来る技術を持っているライターは、需要があると聞いた。私は書くことはもちろん、「企画」と「インタビュー」が出来るようになりたいと思っている。
話ベタでも、出来るようになるだろうか。そんな不安を抱えて受けた講義だったが、お話を聞いて、インタビューは「技術」なんだと分かったのが自分にとって大きかった。話術は天性の才能じゃないか?と思っていた部分があったので、1つ1つ練習することで、自分の技術にしていけると思えた。
苦手なことはあるが、それを「私には才能がない」ではなく「練習したら私にもできる」と考えるようにしよう、そう思えたら行動に繋がるから。身につけられるから。と、自分の考え方を変えるきっかけになる回だった。
次回の講義は3/1(土)です。
毎週レポート記事を書いていきますので、ご興味のある方はぜひご覧いただけると嬉しいです!
本日もありがとうございます。