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僕と飛び出し坊やとの出会い、そして坊やの故郷、その起源をもとめて調査開始!

全国で増殖を続ける謎の子ども・・・飛び出し坊や。その発生源を探る琵琶湖一周妄想自転車旅②

 僕と坊やとの出会いは、私が関西に引っ越してきてから始まり、すでに20年以上が経つ。地元の関東にいたころから、バイクに乗り始め、車、時には2トン車ものってきた。25歳の時、仕事の都合で京都に引っ越してきて以来、車、バイクを運転していてずっと気になっていたことがあった。それは「飛び出し坊や」、またの名を「飛び出し小僧」である。

 現在でこそ全国区であるが、20年前には関西、特に滋賀、京都に住んでいる方なら、これは関東にはほとんど存在しなかったということに驚くだろう。事実、私の関西に住む友人は、当時「全国区だとおもっていた」と述べている。

 ところでなぜ私がその看板に興味を引かれていたかというと、そのデザインの多さ、さらにその愛くるしいキャラにある。一番よく見かける黄色い帽子をかぶった男の子、時にはその女の子バージョンも見かける。最近では「名探偵コナン」、「ドラえもん」、「クレヨンしんちゃん」なども見かけるが、私はあまり好きではない。なぜなら本来「子供の飛び出し注意」の危険をドライバーにわかってもらうためのものであって例えば、「ドラえもん」では注意喚起が動物に等しい。

 また、イリーガルな可能性も高い。著作権などかまわずに看板を製作している可能性が高い。また不二家の代名詞である「ペコちゃん」を模したものなどは、不二家の店舗そのものと勘違いしてしまう可能性すら秘めている。ただ、この著名キャラを使った飛び出し坊やの増加はドライバーから子供の注意を引くものへの変化とも捉えることができる。

 何はともあれ、そのシンプルかつわかりやすいメッセージ性と人目を引くデザインは、ドライバーの注意をいやおうなしに引く。これぞ「THE飛び出し注意!!」看板である。

 今回の妄想旅行計画をする上で、私がまず初めに行ったことは、日本の「飛び出し坊や」研究、いやフリークの漫画家みうらじゅん氏のブログ検索である。彼は日本中に生息する「飛び出し坊や」の数々を写真に納めてきた。「マイブーム」という言葉を世に送り出し、サブカルチャー界のカリスマであるみうら氏は、一時的な「マイブーム」ではなく、ライフワークのように増殖を続ける飛び出し坊やを追い続けている。

 彼のブログによると、日本全国でもダントツの生息数が確認されているのは京都、滋賀であるということが判明した。ここで京都、滋賀に絞り、「京都、滋賀」「飛び出し小僧」というキーワードで検索してみた。その結果、京都以外にも滋賀が発祥だというページが次々と現れたが、そのどのページにも確実な発祥の地として記しているものがない。しかし約1時間後、ついにひとつの文章を見つけ出した。自転車一人旅の日記※※出典URLあれば※には「とうとう滋賀の豊郷に着いた、ここがあの有名な飛び出し坊やの発祥の地だ」と書かれている。私は胸の高鳴りを抑えつつ、「坊や」の故郷の可能性がある豊郷町について調べ始めた。

 豊郷町は人口約7000人強、滋賀の湖東に位置し、ウィリアム・メレル・ヴォーリズの設計で知られている豊郷小学校旧校舎群が有名だ彼は多くの人々と力を合わせて、建築設計会社とメンソレータム(現メンターム)で知られる製薬会社などを全国展開していった人物だ。

 そして豊郷町は以前大ヒットしたアニメの「けいおん!」で町おこしを行い、ニュースになったこともある。そしてそのニュースでは、「けいおん!」の登場キャラを「飛び出し女子高生」として街中に配置したと報じられた。

 私は「間違いない!!絶対にここが発祥だ!」と根拠のない確信を深めた。しかし、起源の調査を進めていくと、どうも発祥は豊郷町じゃなくて隣の愛荘町らしい事がわかる。豊郷の役所に直接聞いたら教えてくれたのだ。愛荘町にある丸◯看板という会社のご主人が元祖。我々のリスペクトが止まらないNHKのテレビ取材も受けたことあるので間違いないだろう。

 しかし、さらにネットを検索すると久田工芸という看板制作会社が発祥という情報を見つける。これは謎だ。更に調べてみると久田工芸さんは「とび太くん」を制作・・・・ここで私の疑問はつながった。そうか!交通看板は同時多発的に生まれてきたのか!!飛び出し坊やには発生当時大きく分けて2つの系統があった・・・・ということで私は、あえて坊や代表「とび太くん」を世に生み出した久田工芸さんではなく丸◯看板さんを元祖としようと思う。その理由として豊郷の役所の人がわざわざ調べて折返しの連絡までくれて教授していただいたからだ。こうした人からの親切を無下にする大人にはなりたくない。なので元祖は丸◯看板さん、とび太くん本家が久田工芸さんで行こうと思う。ちなみに久田工芸さんはかなりたくさんの方がネットに乗せているので、それではこの妄想計画旅行が成立しないという大人の事情は置いておく。

読んでくれた人へ
 今後、定期的にシルクロード横断日記や行きたいけど行けないという悶々とした気持ちで書いた、脳内妄想旅行の計画などをアップする予定です。お暇なときにでも、そちらも読んでやってください。ありがとうございました。スキをしてくれると僕のテンションが上がります。ファローしてくれたらうれション状態です。よろしくお願いします。人生の無駄遣い万歳^_^
HPやってます。いろいろな旅行関連記事を書いているのでよかったら寄ってみてください(^^)


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