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ちょっくらシルクロード横断してきます〜中東・アジア旅行記ep52〜

第六章 ヨルダン ペトラ編
三十路センチメンタルジャーニー
ep52、ペトラ遺跡とネズミーランドとレイザーラモン

 今日は朝から歩いて約15分のところにあるペトラの遺跡へ向かう。いよいよ僕的ヨルダン観光のハイライトだ。まだまだ僕が血気盛んで落ち着きというものを全く知らず、鼻を垂らして走り回っていた頃、『インディージョーンズ』という映画があった。

 ものすごく簡略して説明するとハリソンフォードが考古学者に扮し、ナチスドイツから遺跡を守るというお話だった。そのシリーズ三作目である『インディージョーンズ最後の聖戦』では、イギリスはスコットランドの名優ショーンコネリーと共演を果たし、二人は親子を演じながらこの遺跡を舞台に大活躍するという物語である。映画の中での設定では、このナバタイ人の遺跡は設定を変えられ、キリスト教の騎士である円卓の騎士が最後の晩餐でイエスが使ったワイングラス、つまり「聖杯」を祀る神殿という設定になっていた。

 小さな頃、興奮しながら見入っていたロケ地に行けると期待度はマックスに。エントランスで1日チケットを買おうとすると・・・う・・・21JD。たかっ!!〇〇の歩き方は12JDになっていたのに・・・でも、決してぼられている訳ではない。仕方のない値上がりだ。遺跡は基本保存するのにかなりのコストが掛かる。これは致し方のない値段なのだが、事前に見ていた情報より価格が上がっていたりすると、どうしても人としての情けない部分が顔を出す。そしてこんな自分にも嫌気がさす。

 このペトラ遺跡は、この某ネズミーランド張りの料金設定もさることながら、人の多さも負けてない。◯ッキーやドナ◯ドはいないけど、その代わりにあちらこちらからワラワラとベドウィンが・・・ラクダ、ロバ、ウマとお決まりのコースからチープであったはずのものが素晴らしい値段に変貌を遂げているお土産店までネズミーランド顔負けだ。

 確かにナバタイ人の残した遺跡はすごい。しかもエントランスからかなり細い崖の谷間を抜けると空間が突如開き、そこに岩をくり抜いた神殿が登場するのだから、それはそれはテンションが上がる。

 しかしというか当然というか、そのかの有名な宝物殿の前にはシン◯レラ城さながらの団体客の数々が。日本や韓国からのマダムおばチャマたち40人ぐらいツアーのお客様たちは、僕と同様興奮がMAX状態だったようだ。次の瞬間マダムの妖艶で甲高い声が遺跡の前で響いた。『フォーー!!』(`・ω・´)?・・・へ?・・・このレイザーラモンばりの雄叫びは、感極まったのか、はたまた韓流アイドルに遭遇したのかはわからないが、これは見事な雄叫びだった。

 このほかにも団体客としてはフランス、スペイン、イタリア、金持ちアラブなどなどでいっぱいだ。ヨーロッパのカップルはローマ凱旋門のところで熱い接吻を交わし、それを鼻たらしながら見ているベドウィンの子供・・・おお・・・フォトジェニック。そしてあちこちからわいて来るベドウィンを蹴散らしながら、神殿周辺を合計約六キロのトレッキング。いろいろな意味で結構ハードであった。こうして僕の憧れの地のひとつであったナバタイ人のペトラ遺跡観光は無事終了した。

読んでくれた人へ
 今後、定期的にシルクロード横断日記や行きたいけど行けないという悶々とした気持ちで書いた、脳内妄想旅行の計画などをアップする予定です。お暇なときにでも、そちらも読んでやってください。ありがとうございました。スキをしてくれると僕のテンションが上がります。ファローしてくれたらうれション状態です。よろしくお願いします。人生の無駄遣い万歳^_^
HPやってます。いろいろな旅行関連記事を書いているのでよかったら寄ってみてください(^^)



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