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ちょっくらシルクロード横断してきます〜中東・アジア旅行記ep34〜

第五章 シリア ダマスカス編
三十路センチメンタルジャーニー
ep34、ガン見されない大都会ダマスカス 2006

 宿に着くと、ドミ、シングルはいっぱいだと言われた。うーん、また荷物を背負って移動するのは正直面倒だ。ここはいつものように交渉。その結果、ダブルの部屋をシングル部屋の値段で交渉し、なんとかOKが出た。

 今のようにネットで宿を探しておいて、予約してから宿に向かうなんてことは皆無であった当時、宿のレセプションで交渉なんて言うのはあたり前のことだった。

 宿での交渉によく使う手は、日本人の旅行者に宣伝するからとか、一週間泊まるから安くしてくれとか、同じ方向に向かう旅行者を捕まえて、ツインの部屋をシェアするなどなど、宿はアプリでポチッの今では考えられないようなことをしていた。

 そんなことの繰り返しがまた当時の旅の醍醐味でもあり、そんなやり取りの中で宿の人と仲良くなったり、世界各国の旅行者同士の友人が出来たりと多くのメリットがあったと思う。スマホが普及してからの旅行は信じられないぐらい便利になったけど、そこにはまた一抹の寂しさも感じる。

 話は戻り、早速荷物を置いて大都会ダマスカスの街に繰り出した。街を歩いていてさすがは都会ダマスカスと思ったのは、街のみんなからなんせガン見されない。これまでどの街でもアジア人が珍しいのか、かなり注目の的だったがみんな当たり前のように横を過ぎ去る。楽で心地いい反面、なんだか寂しさも覚えるという天の邪鬼ぶりを発揮しているうちに腹が減ってきた。

 朝から何も食べていなかったので取り合えず鶏を喰らいに行く。中東の街はどこでもなぜかレストランの前に鶏肉をまるごと焼く機械が設置してあり、頭を落とし、羽を抜いた鶏たちがまるごと、そして数匹ずつ串刺しになっている。

 半分頂戴的なジェスチャーをすると焼き上がった鳥の丸焼きを半分そのまま、パンと一緒にサーブされる。そのまま食べると本当にそのままなのだが、レモンと香菜と塩が一緒にサーブされるので、それらで味付けしながら食べることになる。ちょうど今で言うコストコのチキンの丸焼きに近い。

 その後、少額のマネーチェンジも済まし、ネットカフェへ向かう。なんかここもちょっと都会的。特に今まで女性がネットカフェにいるところを見たことがなかったが半数は女性で、さらにPC環境もかなり良く通信も早い。とはいえ的なしろ物ではあるのだが。

 ちなみに僕は常に日本語入力をするためのインストール用CDRを持ち歩いていたので、基本的に店の人に聞いてインストールOKならインストールしてからネットを使うことが多かった。店員さんも日本語使えますって日本語で書いてくれと、逆にありがたがられることも多かった。

 しかし、どの国のネットカフェにも必ずゲーマーがいる。っていうか、地方に比べ通信速度が早いとはいえ、こんだけ不安定な通信使ってゲームとかマジで猛者だなぁとつくづく感じることと、ハンバーガーと一緒で世界中の人を虜にする物を作った人間ってマジで神だなと、アッラーの国で罰当たりなことを考えてしまう今日この頃です。

ダマスカスで有名なチキンの店
アルディークアルフィッディ(Al-Deek Al-Fiddi)

読んでくれた人へ
 今後、定期的にシルクロード横断日記や行きたいけど行けないという悶々とした気持ちで書いた、脳内妄想旅行の計画などをアップする予定です。お暇なときにでも、そちらも読んでやってください。ありがとうございました。スキをしてくれると僕のテンションが上がります。ファローしてくれたらうれション状態です。よろしくお願いします。人生の無駄遣い万歳^_^

HPやってます。いろいろな旅行関連記事を書いているのでよかったら寄ってみてください(^^)


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