ちょっくらシルクロード横断してきます〜中東・アジア旅行記ep 77〜
第八章 イエメン編
三十路センチメンタルジャーニー
ep77 イエメンの女性は美しい
とうとうイエメン周遊を終えてサナアに戻る日が来た。朝早くにホテルを出て、水とクッキーを買い、乗り合いタクシーに乗り込んだ。タクシーには
先客がいた。先客は女性の方でヒジャブを纏っていて、顔はニカブでほとんど見ることができないのだが、この女性は顔は髪を隠しているだけであって、初めて目元、口元まで隠していないイエメン女性の素顔を間近で見ることになった。そして、その女性はとてつもない美人で、正直ビビった。あんまりジロジロ見るわけにもいかないのだが、本当に見惚れてしまった。ベイビーを連れていたので結婚されているのだと思うが、旦那さんが羨ましすぎる。
さて、今回のドライブはアデンからサナアまで。ドライブ時間は約7時間。長いなと思いつつも素敵な女性がいるだけで、そんなことすら喜びに代わっていく。うん、これぞおじさん。このタクシーの運転手は今まで乗ったどのドライバーよりも、凄まじく車を飛ばし、もっともデンジャーなドライバーであった。僕らはただただビビっていただけであったが、さすがにローカルイエメンの乗客からも多少のブーイングが出た。でもお構いなし。彼はぶっ飛ばす。頭の中ではデンジャーゾーンが鳴り響く。ハラハラの7時間を過ごし、ぐったりサナアに着いた。このハラハラはドライバーのスピードなのか、素敵すぎるイエメン女性のせいなのかは分からないがとりあえず、事故もなく無事に辿り着いた。
以前サナアで宿泊していたホテルに入り、サナア最後のディナーを頂くべく街に繰り出すが、残念ながら時間的にすでにどこもレストランはやっていなかった。そして僕たちは名残惜しみつつ明日はイエメン最終日なので、これまでの残った食材を使い切ってしまなければならないと考え。今晩がイエメン最後の自炊となった。
そして気合を入れて最後の晩餐の食材をカットし、料理を始めたとたん、この2週間お世話になりつづけていた電気コイルが天国に召されてしまった。そしてなぜか時限爆弾のように続いて延長コードがやられ、そしてショートをする。うん、今までありがとう。君たちのおかけでヒモじい思いをすることはなかった。安らかに。そうして僕たちは夜ご飯にありつけることはなかった。
腹を空かしながら眠りにつき、気がつけば朝になっていた。本日はイエメン最後の1日。明日は空港に向かわなければならない。昨晩食事ができなかった、しかもイエメン最後の日路いうことで、本日はたらふくイエメン料理を堪能する・・・なんて今の僕らにはできなかった。イエメンリアルが底を尽きてきているので買い物や豪華な食事は一切取れないのだ。
特にサナアでやり残したこともないので、まずはイエメンどさ回りをしていた約2週間分のたまっていた日記を書きにネットカフェへ。もうこれは仕事なのでは?と自分でも考えてしまうほど、4時間かけて日記とメールチェックしていく。最後のほうはもうグダグタでまともな日記になっていない。何はともあれ、ネットカフェでの仕事を終え、あとはホテルに戻り、手洗いで洗濯、自分もついでにシャワーを浴びてから、最後の散歩。
その後、部屋に戻ってベランダからコーヒーを飲みながらボーっと町を眺めていた。首都サナアであるがそこにあるのは喧騒ではなく静かな街だった。最初にサナアに着いたときはたくさんの露天と人々が集まり、本当に活気ある街だったのだが今はひっそりとしている。サナアに到着したあと、すぐに犠牲祭、年末年始(こっちはほとんど関係ないが)と地方からも人が集中していたらしく凄いことになっていた。今はサナアが祝日と言わんばかりに街が少し寂しい装いをしている。喧騒のないサナアでのんびりとイエメン最後のゆっくりとした時間を僕は過ごした。
読んでくれた人へ
今後、定期的にシルクロード横断日記や行きたいけど行けないという悶々とした気持ちで書いた、脳内妄想旅行の計画などをアップする予定です。お暇なときにでも、そちらも読んでやってください。ありがとうございました。スキをしてくれると僕のテンションが上がります。ファローしてくれたらうれション状態です。よろしくお願いします。人生の無駄遣い万歳^_^
HPやってます。いろいろな旅行関連記事を書いているのでよかったら寄ってみてください(^^)
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