一緒にベルトはいかが?(心理トリガー①一貫性の原理)
百貨店をブラブラしていたところ、マネキンが、おしゃれな黒のズボンを履いているのを見つけました。
ちょうどズボンを探していたところだったので、ふと生地を触ってみました。
なんと、予想以上にビロ~ンと伸びるではありませんか!
かなりの伸縮性。実にすばらしい。
よろしければ、履いてみませんか?
店員さんに言われるがまま、試着室へ。
すると店員さんが、ズボンにベルトを通して渡してくれました。
なんて親切なんでしょう~。
試着してみると、履き心地はバツグン!
一発で気に入ってしまいました。
すると店員さんから、絶妙なセールスが。
とっても伸縮性のあるズボンなんです。
食事をすると、おなかが膨らんだりしますよね。
このズボンなら、ボタンをゆるめなくても大丈夫なんですよ。
なるほど。すばらしい。
さらに店員さんが付け加えます。
普通のベルトだと、固いじゃないですか?
ズボンは伸びるんですけど、ベルトが伸びないんですよね。
いま、はめているベルトは、伸縮性の良いベルトなんです。
このベルトなら、食事をしてお腹がふくらんでも、
ズボンもベルトも伸びるから便利ですよ。
よろしければ、一緒にどうですか?
言われてみると、試着したときに、とっても履きやすかったんですよね。
ベルトを通してズボンを渡してくれたのは、親切心ではなく、次のセールスにつなげるためだったんですね。
実に見事です。
セールスされるのが大嫌いな私も、さすがに心が揺れました。
一緒にベルトも買おうかな????
ただ、
💦ベルトデザインが好みではなかった
💦値段が予想より高かった
💦似たようなベルトを既に持っていた
ということで、お断りしました。
もし、気に入ったデザインなら、買ってましたね。
単に「ついで買い」をさせる、というのでは、お客さんは買ってくれないはず。
この店員さんのセールスは、一連の流れにイヤミがなく、セールストークもさりげなく、参考になることばかりでした。
あまりに見事なので、紹介しました。
いまから数年前の話です。
心理トリガー①は、「一貫性の原理」を復習しておきます。
いったん買うと決めたお客さんは、「ついで買い」をするなど、最初に「買う」と決めたことに、一致した行動をとり続けようとする
ポイントは、
最初に簡単なものを買わせる
↓
追加で他のモノを勧め、売り上げを上げる
という順番にすることです。
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