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この物件は紹介できません!(心理トリガー④欠点の告知)

心理トリガー④は、欠点の告知です。

明らかな弱点や欠点のある商品を売るときには、正直にその弱点や欠点を披露してしまおう。

お客さんをだませるなんて思わない方がいい。

という内容です。


さて今回は、欠点を隠して商品を販売しようとすると、信頼を失ってしまうよ、という私の体験談をしたいと思います。


私がまだ20代の頃の話です。一人暮らしをしていました。

そろそろ学生アパートから、マンションに引っ越したいなぁと思って物件を探していたところ、掘り出し物のマンションをみつけました。

🌷都心から近い
🌷高層マンションの中層階
🌷間取りも広い
🌷家賃も相場より安い
🌷築年数も新しい

なんてラッキーなんでしょう!!!

さっそく、この不動産屋さんにメールで問い合わせました。すると、店舗に来てほしいとのこと。

さっそくアポをとり、不動産屋さんに行きました。

新築のおしゃれなマンションの住人になるんだなぁ。

ルンルン気分でしたね、このときまでは……


不動産屋さんにいくと、担当の人が出迎えてくれました。

私「あの、さっそくですが、問い合わせた物件を見に行きたいんですけど」

すると、担当の人が、こう言いました。

担当者「いや~、実はですね~、あの物件は紹介できないんですよ~」

はぁ?どういうこと???

どうやら問題のある物件だそうです。

💦マンションの中層階にある部屋で、ハトが寄りついている
💦ハトの糞がベランダに大量に貯まっている
💦定期的に、不動産屋さんが、ハトの糞をスコップで処理している
💦オーナーの意向で、ハトよけのネットをベランダに取り付けられない

外観が悪くなるとのことで、マンションのオーナーさんがハトよけのネットをベランダにつけるのを拒んでいるらしい。

担当者
「あの部屋はやめたほうがいいですよ。衛生的に問題があるので。いつもスコップでハトの糞を処理してるんですけど、大量に糞が貯まっていて、大変なんです。」


「紹介できないなら、物件の情報に載せなければいいのに」

担当者
「あの部屋は紹介できないんですが、他に紹介できる物件を用意しているのでご覧になりませんか?」

なるほど!!!そういうことですか!!!

🌻紹介できないけど、超優良なお得な物件をネットに掲載
🌻問い合わせてきたお客さんを店舗に呼び込む
🌻事情を話して、あの部屋はあきらめてもらう
🌻他の物件を紹介する

実にやり方が「汚い」ですね。

この後、私がどうしたのかは、みなさんの想像通りです。
話だけ聞いて、帰りました。

その後も物件を探しました。

良い物件だなぁ~

と思っても、あの不動産屋さんの所有する物件だと分かると

なんか、あやしいから、やめておこう

すぐに別の物件を探しました。

その後、友人知人から、

引っ越したいんだけど、良い不動産屋さん知らない?

と聞かれることが何度かありました。

もちろん、「この不動産屋さんだけは、やめとけ」と警告しましたけどね。


お客さんをだませるなんて思わない方がいい。

どんなビジネスでも、肝に銘じておきたい言葉です。

信頼を失ったら、取り返しがつかないですよ。





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