ギリ19歳が行く、インド一人旅🇮🇳①
🇮🇳お知らせ🇮🇳
他の旅行記は有料が多いらしいですが、全編無料です。最後まで楽しんでください!
自分のことを知ってくれている人、そうでない方でもぜひ読んでください!そして、おもしろかったら友達や家族、知り合いに共有してください〜、1人でも多くの方に読んでもらいたいので!
念のため顔は隠してますが、広い範囲の知り合いなら、なんぼでも写真•動画送ります。
ルピーの計算は100ルピー=160円の計算。
⚪︎期待を胸に日本出国
2月28日(火)関空→香港→インド
早朝3:30のアラームで起床し、関空へ向かう。
9:30発のキャセイパシフィック航空の飛行機に乗り、遂に旅が始まったのだとひしひしと感じる。
離陸後すぐに見えた地元•神戸の街を右手に、香川、九州、東シナ海を越え、中国と約4時間半かけて乗り継ぎ先の香港へと向かった。
中国や香港に近づくにつれて、空の色は黄色く霞み、目が痒くなる。
香港に到着し、乗り継ぎの待ち時間にあいさつや日常会話に使える簡単なヒンディー語を調べてみた。どんな時にも使える「ナマステ」、ありがとうの格式ばった言い方の「ダンニャワード」、美味しい時や感動した時に使える便利な言葉「アッチャー」を覚えた。
そうこうしてるうちに搭乗時間が来たので、デリー行きの飛行機に乗る。ここでの機内食はカレー。心をときめかせたが、これがめちゃくちゃ辛く、味もまずまずだった。とにかく胃に入れることだけ考え、修行のように食べきった。
約6時間かけてデリーの空港に着き入国審査をする。ビザに不備はないだろうか、何か忘れているものはないかとこの旅で一番緊張したのがこの瞬間だった。
問題なく通過し、インドでの初めての海外一人旅が本格的に始まった。
⚪︎悪名高いニューデリーで洗礼
3月1日(水)ニューデリー
到着後、真っ先に感じたことはとにかく暑い。インドではもうすでに日本の夏と同じくらいの気候だった。マスクをつけている人もほぼいない。本当に異世界に来たようだった。
夜中の1時に着いたので、当初から空港泊を検討していた。なぜなら、ここインディラ•ガンディー空港の悪い噂は絶えない。ひとたび外に出てタクシーに乗ってしまえば、目的地ではないホテルや悪質な旅行会社に直接連れて行かれ、強引にツアーを組まされるトラブルがよくあるらしい。これらはガイドブックの地球の歩き方にもサイトにもまとめられている。せっかくのインド旅、良いスタートをきりたい。だから無理はしない。
でも、疲れたのでベッドで寝たい。なので、とりあえず必要最低限の両替をし、Uber(タクシー配車アプリ)を起動してみる。インドではUberの支払いは現金のみ。少しトラブルはあったが、捕まえられたのでアプリで急遽ホテルも取った。
Uberの待機スペースに向かう道中、かなり声をかけられる。インド初心者を狙ってきているが、彼らのやり方さえ知っていれば特に怖くはない。
無事、車に乗りニューデリーの中心部へ向かうが、ワクワクが止まらない。車はボコボコ、速度メーターは機能してないのでずっと0、ウインカーの概念もなく、赤信号も無視、野良犬がうろつき走り回っていた。
深夜4時ホテルに着き、手続きを済まし、部屋に案内される。その案内された部屋で誰かが寝ていた。まさかの出来事にテンションは上がった。次に案内された部屋は誰もいなかった。そして軽くシャワーを浴びて寝る。
翌朝、12時ごろから動き始め、鉄道のチケットを取るために駅に向かう。この駅でも悪質旅行会社詐欺イベントが発生するらしい。
道すがらインド人に声をかけられた。彼は「どこから来たの?どこ行くの?家族構成は?将来の夢は?」とひたすら聞いてくる。怪しさしか感じなかったので、答えをはぐらかしながら、会話の隙間に「旅行会社のオフィスには行かないよ」と牽制する。
結果、駅まで送り届けてもらい特に何もなかった。この人が悪い人なのか良い人なのか今でも分からない。
駅に着き、チケットを買うためには外国人専用の売り場に行かないといけない。激弱の電波で調べたがコロナ前の情報なので正確性がなく、現在場所が変わっているらしい。
そんなこんなで格闘していると、"青ペン"を持ったヒゲを生やしたおじさんが近づいてくる。強い口調で「お前がチケット買う場所ここじゃない!案内するから着いてこい!」と言われる。どこにあるのかを聞いても答えない、とにかく着いてこいしか言わない。
ニューデリー駅でのよくある手段。そんなんには騙されません。甘いです。まだまだです。
もちろん着いて行かなかったが、このイベントが20歩歩けば"青いペン"を持ったおじさんに声をかけられ、角を曲がればまた声をかけられ、階段を降りれば同じように声をかけられる。うんざりする。だがこれがインドでもある。
Youtubeで「ニューデリー駅」と調べれば、たくさん出てくるので興味ある人はぜひ。
このイベントに辟易し、うんざりして心が折れそうになった。なので駅近くにある日本人宿で一度安心するために、チケット売り場の情報を聞くために向かった。
フルーツを売ってる露店や服屋、カバン屋などが集まるメインバザールの路地を入ったところに日本人宿はある。そして厄介なのがこのメインバザール。「ジャパニ、コンニチワ、スイマセン、アブナイ」など日本語を駆使して気を引こうとしてくる。強引に店に入れようともしてくる。これがめちゃくちゃうっとうしい。
本来15分程度で行けた道を1時間越えでなんとか日本人宿に着くことができた。安心を手に入れ、これから鉄道のチケットを取りたいお兄さんも手に入れることができた。
旅経験豊富なお兄さんと一緒に教えてもらった正規のチケット売り場に向かう。この場所は"青いペン"おじさんが誰も言っていない場所。騙されなくてよかった気持ちと腹立つ気持ちと一筋縄では行かない面白さにワクワクする。なんなら、ワクワクさのほうが上回る。
タージマハルのあるアグラへのチケットを買うことができたので一旦ホテルに戻り、初めての食事マクドナルドへ。辛くなさそうなのを選んだが、もちろん辛い。絶望です。
お腹も軽く満たし、チケットも買えたので観光へ。まずはオートリキシャ(トゥクトゥク)🛺を使ってインド門へ。
リキシャに乗る前にUberで相場を確認して直接料金交渉。お釣りがないとか言われながらも仕方なく受け入れ到着。
感想は大きいな〜、きれいな〜くらい。滞在時間5分くらいで次の場所へ。
次はニューデリー国立近代美術館。ここは行ってみたかったところだった。自分がよく行く神戸市立博物館で1/14〜3/21までインド近代絵画の展覧会があった。特別協賛がこの美術館、勝手に縁を感じたので行ってみた。
ウペンドラ•マハラティやジャミニ•ロイらの作品を見た。自分が好きなのはこの2人。インドの絵画に興味ある人はぜひ、日本語サイトは少ないので英語で。
一通り作品を見終わった後、受付のお兄さんに「日本から来た。このチラシを渡したいから偉い人に会いたい」と言ったら、それまでイヤフォンを着けてダルそうにしてた彼がちょっと待ってくれ!と目を輝かせた。
数分後、館長らしき女性がきて館内を軽く案内してくださった。インドの絵に興味があるの?等3人のスタッフに質問攻めにあった。彼女たちは本当に嬉しそうだった。
時間もあまりなかったので、それで後にした。しかし、とても良い時間だった。
次にコンノートプレイスへ。ここは表参道のような場所で、高級ブランド店やNIKE、ユニクロ、スタバなど入口に警備員がいるお店が多かった。おしゃれな人も多く、綺麗な服や靴を履いている人がほとんどだった。露店ではマンガやアニメキャラクターのフィギュアも売られていた。
そして、なんとなく行きたかったインドのスタバへ。日本と変わらないめちゃくちゃ良いサービスで度肝抜かれました。
コンノートプレイスはメインバザールと違って道も綺麗で非常に快適。メインバザールやニューデリー駅は常に公衆トイレの臭さが凝縮された匂いが漂い、道にはぐちゃぐちゃで黒く発酵されてそうなゴミ、野良犬のうんちが落ちている。
ここまでインドっぽくない世界のどこでも食べられそうな食事だったので、ローカルのカレーを食べようと決意。もう一度、メインバザールに戻りカレー屋へ。
注文の仕方を手取り足取り教えてもらい、カレーを食べる。このカレーが美味しい!!口に入れた瞬間だけ。。
口に入れた瞬間はめちゃくちゃ美味しい、後味がとんでもなく辛い。思ってる300倍辛い。がんばって食べようとしたが、辛すぎて身体の震えが止まらない。胃がムカムカする。喉元まで例のやつが迫ってくる。半分くらいでギブアップ。自分の中のこの旅の合言葉、無理はしない。
言い忘れていましたが、辛いの全く食べられません。
気を取り直して、バナナを買いにいく。10m歩けば露店でバナナを売っている。値段の相場を知りたかったので聞き込み。お母さんと同い年くらいの人にバナナ1本当たり15ルピー(約20円)くらいだと聞いた。それを元にバナナを買った。サンダルも同じようにして購入。
洗濯を済ませ、こうして長い1日が終わった。
あとで歩数を確認したところ、この1日で4万8000歩、28km歩いていた。大体三ノ宮駅から淀川手前くらい。靴擦れ、右足が攣りそうになりながら耐えた1日でした。
⚪︎世界遺産、タージマハルへ
3月2日(木)デリー→アグラ
朝6時にニューデリー駅発の電車に乗るために早起き。Uberが来ない、駅に着いたらあっちって言われた場所が全く関係ないところで焦りながらもなんとか乗車。
ニューデリーを電車が出た瞬間に電波がなくなる。ここからずっと圏外。
約4時間かけてアグラ•カント駅に到着。駅前は客引きでごった返していた。とりあえず言われるがままにおじさんに着いていった。
アグラのリキシャはプリペイド式で場所によって料金がすでに決まっている。値段交渉の必要はないが、なんせこのおじさんがハズレ。
タージマハルへ向かう途中、ご機嫌に歌を唄って、ビデオ見せてきて「この前日本人乗せた」や「チャイ飲もう」、「ホテルどこ?」と言ってくる。信頼できないのでチャイを拒否したが、俺が飲むだけと言い道路沿いのチャイ屋へ。
チャイが出てくるのがとにかく遅い。5分待っても出てこないので早くしてと怒る。怒りの意思表示する。「ほんま早くして、ももええって」を足ドタドタしながら闘ってる情けない恥ずかしい映像(ほぼ音声のみ)が奇跡的にありました。それを見るとより楽しめます。なあ!アキール!一生会いたくないわ!
そんなこんなで西門に着き、タージマハルへ向かう。途中に芝生でクリケットやサッカーをしている少年たちがいたので、引き寄せられた。少し話をして、クリケットバットを触らせてもらった。同年代の少年たちと話せて楽しかった。野良犬や野良猿、リスも走り回っている。猿が怖い。
また歩き、チケット売り場手前でおじさんに大きいカバンはあっちだ!と言われる。ガイドブックに無料で預けられるクロークがあると書いていたので、言われた通りにその方向に行った。
いざ行ってみると、がっつりお金を取られた。なんでやろと思いながら入場口手前のチケット売り場まで行くと、そこには無料のクロークがあった。くそっと思うが、こんなことはよくあるので気にしていても仕方ない。忘れる。
入場料は約1300ルピー(約2000円)。入り口の持ち物検査はめちゃくちゃ厳しい。アメすらも許されず。ボディチェックのゾーンが、男性専用と女性専用で分かれていることが多い。日本の感覚で気にせず並んだら女性専用だったことがこの旅で何回かあった。インドに行く人は軽く覚えていてください。
そして、念願のタージマハル。めちゃくちゃきれいで大きい。大理石の白い輝きが美しい。世界遺産好きにはたまらない場所だった。
そこであるミッションをクリアしなければならない。それは誰かに写真を撮ってもらうこと。一人旅の弱点は他撮りができない。
第一に写真を撮ってもらう人を探す。謎のカメラマンや怪しいおじさんには頼めないので、若めのカップルに声をかけた。まず2人の写真を撮り、そのあとに快く写真を撮ってもらうことができた。2人とも親切で優しかった。声をかけてよかった。
一回りしてタージマハルを堪能。預けたカバンを取りに行き、ホテルへ向かう。西門からホテルまで距離はあるが歩いてみた。危なくならない程度に路地裏に入ってみた。野良ヤギに遭遇し、ワクワク。
スマホが一切使えないので、聞き込みとガイドブックと感覚を頼りに道に迷いながらもなんとかホテルに到着。
ガイドブックを見て日本人だとバレたくないので出せないし、ひたすらリキシャーに乗れと声もかけてくる。面倒だよ、ほんとに。
受付を済まし荷物を置きゆっくり作戦を立てる。
ロビーにいる日本語喋れるガイドにツアーどう?と誘われるがお断り。日本語を喋れる人と観光地でライセンスカードを見せてくる謎の男たちは基本関わらないで良い。
そのツアーに誘ってきたおじさんに地図を見せてもらいリキシャの相場の値段を聞き込み。その値段をもとに外にいるリキシャーと交渉。交渉の結果、元の値段を三分の一カットした料金でお互い納得。
ただ、この交渉にめちゃくちゃ時間がかかった。この交渉が醍醐味でもあり、時にめちゃくちゃだるい。今回はお腹も満たされ、精神的に余裕があったので全力で交渉することができた。
相棒•ラージと共にアグラをまわります。
①アグラフォート
アグラフォートの駐車場に着くと2時間後にここにきてと何度も何度も何度も念押しされる。
「I'm Japanese」と告げリキシャーを降りる。みなさんならわかると思うが、時間は守るよ!と心配するな!と日本人をなめるな!と思いますよね、、一笑い取ってきました。
それで入場券売り場へ。ここで素敵な出会いがあった。まさかの日本人2人組に遭遇です。
彼らから一緒に行きませんか?と誘ってもらい行くことになった。話を聞くと同い年で大学も近い。本当に嬉しい出会いでした。
日本人3人でいると目立つので写真を撮ってとよく声かけられた。もし1人だったら確実に喋りかけるなオーラを出し、顔が死んでいた。なぜならデリーの鬱陶しい勧誘を浴び、誰にも声をかけられたくなかったからだ。3人で歩いているときに声をかけてくれたのは、謎の言葉「チュパチュパ」(意味:友達?)言いながら近づいてくる若者集団や家族連れ、笑顔が素敵な少女、BTSが好きな少女とその家族。BTSが好きな女の子には「We are BTS !!」と言っておきました。違うよ、、と呆れ顔で言われましたが、ちょっと笑いとれたのでOKです。
その2人の日本人もおもしろくて、ナイスガイ。なかなか大変なインド旅をしてきたので話を聞いてもおもしろい。ここで新たに日本人に出会う。日本人お父さんにも遭遇し、少しお話もした。ここでお別れだった。彼ら2人とたったの2時間。会えてよかったし、また会いたい。大学も近いし。
② ベビータージ
正式名称、イティマド•ウッダウラー廟。同じ大理石造りで大きさ、規模が小さめなのでベビー?
タイからのご一行にここで出会い、「ダイヤン•スィヤヤン」の意味を直接聞いた。これが念願でもあった。「ダイヤン•スィヤヤン」はタイのことわざで「If you get something, you will lose something. 」(何かを手に入れるということは、それと同時に何かを失っていることなんだ)と意味している。
この言葉が自分が大切にしている本「世界よ踊れ」(ナオトインティライミ)の中に書かれている。また、2018年、ナオトの日@大阪城ホールでのライブでナオトインティライミがこの言葉をMCで言っていた。その時からこの言葉をずっとずっと大切にしていた。スマホを手に入れて便利だけど、それと同時に素敵で素晴らしい景色やいい機会を失っている気がする。その感覚は忘れてはいけないなとふと思い出す。この時、高校一年生 15歳の少年にこの言葉がぶっ刺さりました。
ベビータージの中も外観も大理石で美しかった。中に入るには靴を脱がないと入れなかったので裸足になった。
日差しによってまるで鉄板、歩けたもんじゃないよ!
裏手には川があり、そこには見た目6歳から8歳の3人の少年たちがいた。10m下からこちらを向いて親指と人差し指を擦りながらお金を要求してきた。手を合わせてお願いをする様子は見てられなかった。心が痛かった。お金は渡さなかったが、非常に辛かった。
先に、、今回の旅では物乞い(表現が悪かったらごめんなさい。)にお金を渡さなかった。渡した後、仮に群がられてしまうと対処の仕方がわからない。正しい知識を持っていないから渡しませんでした。
③タージマハルを裏側から
タージマハルを裏側から見ることのできるマターブ•バーグへ。
ガイドブックや相棒•ラージから突き当たりを右に曲がれ。そうすれば無料でいけると言われていた。そして右に曲がろうとすると大人たちに通れないと囲まれた。謎の庭園に無理やり300ルピー(約500円)のチケットを払わなければならなくなった。チケットも他の場所なら回収されず返されるが、ここはチケットも没収される。やましいことがないんやったら返せよ。とこの辺りから少しずつお怒りモード。
庭園の中は地面のコンディションも良くない。タージマハルが見える場所に行くが、ご機嫌斜めなのでそこまで感動しない。
そして、先に述べた右に曲がった場所に入り口を見つける。囲まれて高圧的にチケットを買えと言われ、庭園からの眺めもイマイチ。楽しくもなんともないので一瞬で庭園を出る。その途中に犬さんとカラスさんがいたので、一連の流れを説明して一応どう思う?と聞いた。返事はなかった。
頭がおかしくなっちゃってるので、1人2役で文句言う人と慰める人で会話させた。俯瞰で見たら訳分からない自分に笑けてきました。怒りを自己完結。我ながら完璧でした。
庭園を出て、その入り口に。ここの入場料はまさかの500ルピー(約800円)。なんか分からんけど庭園の方が安かった。じゃああの怒りは何なん?どうゆうこと?恥ずかしい。
これで観光地のツアーは終わり。これからアグラに行こうとしてる人!個人的な感想、別にこの3つは行かんくてもいいよ!正直タージマハルだけで十分!毎回300ルピー(約500円)で特に見所もないかな、、あんま大きい声では言えんけど。
一旦ツアーが終了したので、ホテルへ向けて出発。ここまでラージとたくさん話をし、ある程度仲良く、そして少しずつ信頼していた。すると、相棒•ラージからお土産屋さんに寄ろうと。このお土産屋さんに寄ろうイベントもこの旅の中でよく発生する。このイベントは連れて行ったリキシャの運転手にお土産屋さんから紹介料が貰えるもの。お土産屋さんはかなり高い値段をふっかけてくる。
もちろん断る。だが、ラージも折れない。しつこく誘ってくる。なんなら店の前まで連れてこられた。仕方なく行くが完全に乗り気ではない。「見るだけ、値段を確認するだけ」と何度も言う。
入ってみるとガネーシャやシヴァの置物やマグネットなどお土産がたくさん置いてある。買う気も全くないので、値段の相場を知ろうと値段聞く。もちろんかなり高い。
行きたくもないのに連れてこられた腹立たしさから、言われた値段を一つ0を消した値段でしか買わないと強気に交渉する。例えば1000ルピー(約1500円)の物を100ルピー(約150円)でしか買わないよということ。
2、3回この交渉をしたらラージにもう出ようと言われる。店を出て駐車中のリキシャでお説教される。
次にレストランに行こうと言う。紹介されたそのお店も値段が高い。
もうしんどいのでホテルに帰ろうと言い、ホテルへ向かう。ホテルへ着くとお金の精算をし、5時間のツアーで650ルピー(約1000円)の約束だったのでチップ込みの700ルピー(約1200円)を渡す。そして、明日の朝迎えにきてくれる約束をする。
これでスッキリ帰れるかと思っていたら、ラージに呼び止められる。仲良くなった記念に日本のお金を頂戴と。その時手持ちには100円玉と10円玉しかなかったので、これでいいか聞くとコインはダメだと言い、お札をくれと。日本のお金はルピーのように10.50.100.200.500とお札ではない。1000.5000.10000円しかお札はないと説明したら1000円札をくれ。と言う。
その分を両替してくれるなら良いよと提案したらプレゼントしてくれと言い始めた。これを渡すと今日のツアーの合計が1300【600+700】ルピー(約2000円)になるので、それは無理です。
次にラージは1000円を200ルピー(約300円)に両替するから!と言うがもちろんごめんなさい。じゃあ400ルピー(約600円)出す!と言うもごめんなさい。全額出してくださいと。こんなんに騙されたくない。
流石にラージに怒って、今日は楽しかったけど、お土産屋さんの件とこの件で一切信頼ができなくなったと告げる。悲しい顔でなんで信頼がなくなったのか聞いてくる。説明するが納得しない。明日の予約も無しでと告げ、嫌な別れ方に。
ツアー中楽しかったし、ラージのことは8割好きで、優しいとも思う。でも2割くらい信じられない部分を見せる。人を信じることができない。これが慣れない。でもこれがインドでもある。
ホテルにつきレストランで食事。伝統楽器、太鼓のようなタブラを演奏していた。音が聞こえるとその方向へ行ってしまうので演奏を近くで聞く。すると叩いてみて良いよと言われ、やってみる。機嫌良く触って、音を鳴らしていたらお店のスタッフさんにご飯が冷めるから戻ってこいと言われる。なんて恥ずかしい。。この歳にもなって。。
ご飯ももちろん1人で美味しくいただいていたら、ドイツ人マダム2人組がいらっしゃった。
日本から1人で来たと告げるとめちゃ驚かれ、次にドイツ語の基本挨拶を教えてもらう。最後には「Have a nice journey 」と言われお別れ。嬉しかったな。会えてよかった。最高の国際交流。
お腹も満たしたのでホテルで両替を。が、なかなか渋めの価格設定。渋々折れて、両替をする。
するとどこから来たの?を皮切りに、大学で何を学んでいるの?将来の夢は?インドの大学は上からクラスで分けられてるよ〜とか兄弟や家族の話、娘さんの話や奥さんの話、ガールフレンドの話、インド周辺国の国際情勢などを拙い英語で話していたら、気づけば1時間半経っていた。めっちゃ楽しかった。
そうすると、まだお金余ってたら両替するよ!と言われる。もしや、友達に、仲良くなった記念に両替でいい値段を出してくれるのではと期待。結果、何も変わらず。思わず一緒なんかい、変わらんのかい。とつっこんでしまった。最後に記念に受付で写真撮りたいと言ったら快くOK。
部屋に戻りお風呂に。喋りすぎたのかお湯が出ませんでした。冷水シャワーでもオールOK。
なっがい1日がこれで終わりました。
⚪︎涙が溢れ、騙され、涙が溢れる
3月3日(金)アグラ→デリー
朝起きると少し喉が痛い。昨日のお風呂で飲んではいけない水を飲んでしまったか。体調も少しよくない。
チェックアウトを済ます前にダニッシュに手紙を書いた。「一期一会」の言葉を送り、そこにいたオーナーにめちゃくちゃ褒められた。また来てなと言われた。その一言が嬉しいのよ。
そして昨日約束していたリキシャの相棒•ラージは来ていなかった。彼の友達が来ていた。昨日駅まで250ルピー(約400円)と約束していたのでその友達に言うとめちゃくちゃ嫌な顔をされる。
昨日ラージと約束した。と言うと渋々納得してもらい駅まで送ってもらう。結局お釣りがないと言われ、300ルピー(約500円)払うことに。なんじゃそりゃ。
駅に着くと電車は来ない。なのでいついかなる時も頼りになる軍人さんに聞くと、この電車はもう行ってしまったと。まさかの時間を見間違えて乗り過ごす。こんなピンチでもなんとかなります。
すると、1人のある青年が助けてくれる。次に来る電車に乗ろうとジェスチャーとスマホのアプリで伝えてくる。彼は表現に気をつけるが、生まれつき話せない人だと思う。ジェスチャーと筆談でコミュニケーションを取り、電車に乗る。かなりお世話をしてくれて、スプライトも奢ってもらった。代わりにキットカットをあげようとするがいらないよと言われる。
向かいの席には家族連れ。2歳くらいの娘さんで、娘さんがぐずったらお母さんは何か言っている。その言い方が日本のお母さんと一緒だった。これも世界共通?お父さんはほぼ無関心。これは日本と同じ?そんなこともないか??
斜め向かいにはお母さんと6歳くらいの男の子と2歳くらいの女の子。彼らが乗車した時から、この男の子が自分に興味あるのかよく目が合った。なので話かけてみた。
この男の子は英語で会話することはできないので、持っていたメモ帳で一緒に絵を描いた。この時間がかけがえのない瞬間だったのは間違いない。その子が英語で1から100まで言いながら書いていたのを見守った。
メモ帳とボールペンを渡し、絵を描き数字を書くのをひたすら見守り続けた。この男の子は自分がヒンディー語を理解して喋れると思い、ずっとヒンディー語で喋りかけてくる。なんで喋らんの?って顔もする。かわいいよ。。
この子からしたら自分と同じ言語を喋るのが当たり前よなと、、今まで自分になかった感覚だった。当たり前のことも当たり前じゃないよなと。
この男の子は妹にもすごく優しい。他の街でも感じたが、妹の面倒をしっかりみていて、優しいお兄ちゃんが多い。
このご家族も降りる駅が近づいたので、最後に日本から来たこと、そして名前を書いた紙を渡した。いつか彼に出会う奇跡があれば良いなと願い、お別れをした。旅の醍醐味を全力で感じた。幸せの頂点であったことも間違いない。
別れる最後ズボンのチャックが開いていたので、開いてるでと指をさしたら笑いが起こった。万国共通でチャック開いてたら恥ずかしいのかとまた勉強。まあ、チャック壊れてて閉まらんかったけど。
ようやくニューデリーの駅に着いたので、ここまで来てくれた青年とお別れ。駅に着く直前、この男の子の出会いとここまで助けてくれた青年の優しさにふれ、涙がこぼれ落ちる寸前まで溢れる。なので、たくさん気にかけてくれたのでもちろんチップを渡そうとする。
彼は500ルピー(約800円)でいいよと言ったのでスッと渡すと、もう500ルピー、合計1000ルピー(約1600円)くれと目の色を変えて言ってくる。ありえないくらい怖い顔だったので悲しくなった。1000ルピー払ったが、後味の悪い思い出に。
彼にも生活があるのでお金は必要。今までの優しさは全部お金のためなのかと思ってしまう出来事だったのでとても辛い。悲しくて仕方ない。
そんなこんなでニューデリー駅に着いた。するとすぐに"青いペン"を持ったおじさんが近づいてくる。そろそろ鬱陶しい。いやもうすでに鬱陶しい。
メインバザールで歩いていたら、インド初日に出会った旅経験豊富そうなお兄さんとまた出会った。もう一人、公務員を辞めて世界一周しようとしてしているお兄さんも一緒にいた。その3人でチャイを飲みに行った。おいしかった。
次に行きたいジャイプールへ行くためのチケットを買うために外国人専用売り場へ行くが、時間切れで閉まっている。次に地元の人しか行かない売り場へ行くが今日のジャイプール行きのチケットはもうないらしい。あっちこっち歩いている時にもお前はここじゃない!と青ペンおじさんに捲し立てられる。ほんっっまにいや。
チケットを取るのに確実なのはこのおじさんの話を聞くのではなく、直接窓口で聞くこと。
何回も聞いた結果、今日は無理そうなので夜行バスで行くことに予定変更。信用できそうな人にジャイプール行きのバスはどこか聞くとあっちだと。そこに行くとこっちやぞ。とどのバス?と言ったらこれに乗っとけ。と言われる。
知らないうちに路線バスに乗っていてそれが出発し、どこかにつれていかれる。心配で隣にいるおじさんに聞くと大丈夫だよ。と言われる。
このおじさんが謎の豆を食べていたので、一粒もらった。これが意外に美味しかった。多分大豆で、手一杯にこの豆をもらった。だけれども、今日1日ご飯も食べていなければ、今手元に水はない。なので喉乾いた、、、と言ったら水もわけてくれた。めっっちゃ嬉しかった。
このおじさんも英語はそこまで話せないけど、楽しく会話した。出発から30分くらいでここで降りなさいよとおじさんに教えてもらい降りた。
降りると露店で水、スプライトが売っていたので購入する。これが美味しかった。喉乾いている時のスプライトはうまい!!!!!
夜行バスに乗りジャイプールへ向かう。この辺から圏外なのでスマホは使えないので己の勘を頼りに。9時発で大体6時間くらいかかるらしい。
ジャイプールに着く時間は夜中の3時??
次回、本当に命の危険を感じる。
死ぬラインをギリギリ攻めた夜中の格闘です!
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