3,人工内耳で聞こえたのって?
21歳で人工内耳にした学生の情報発信③
ここでは、人工内耳の”聞こえ”について書いていきたいと思います
文字だけでは伝わらない、分かりづらい、限界があるんですが、
少しでもイメージできたらと思います
ただですね!
個人差がある!!
ですので、私が書いた通りにならないこともあるし、
私以上の効果を得られることもあります。
「こういうケースもあるんだ」という風に読んでくださると嬉しいです。
また、私は、、、
★21歳まで、両耳に補聴器を装用
★高校まで、国立の聾学校
★家族は全員聴こえる人
これからの記事を書くうえで、上記の3点がポイントになります。
では、早速、人工内耳にしての聞こえの変化について書いていきたいと思います!
初めての音入れ
人工内耳の手術をした1~2週間後に、”音入れ”というものをやりました。
これは人工内耳を装用する人は全員やります。
人工内耳は、電気信号を聴神経にダイレクトに送ります。簡単にいうと。
ですので、人工内耳をはじめて使うときは、
言語聴覚士は、【安全第一】で行います。
だって、
【人工内耳で電気信号を送る】これ自体がはじめて!!!!!
ですので、ずーーーーっと眠っていた聴神経を起こす、慣らしていきます。
1回目はその目的が大きいみたいなので、すぐに色々と聞こえるわけではありません。
補聴器みたいに、いきなり装用・聞くわけではありません。
最初に、人工内耳の”電極の調整”をしました。
仕組みについては、次の記事に書きます。
とりあえず、”いきなり人工内耳をつけるのではない”ことだけ!
音入れの調整が終わって、いざ、はじめて人工内耳をつけると、
ザーーーって、砂嵐の音+めっっっっっっっっっっちゃ鼻声みたいに聞こえました( ´∀` )。
人の声は、、、、まったく聞こえませんでした。存在していない、口パクされてるかのよう。
でも、足音や手を叩く音が、太鼓の振動の音のように聞こえました。
いやーーー正直、全身震えあがりました、、、、
「心で聞け!!!」かのようで、胸が高鳴って、泣いちゃいましたテヘ((
痛いんじゃなくて、初めての感覚で、びっくりして涙が出たんだと思います。
その低い音が聞こえる状態で、帰宅。
”物音に反応する”だけの状態で過ごしました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
聞こえは、こんな感じでした。
・物音には、すべて砂嵐のような低い音として反応できる
・足音は、太鼓のような低い音
・時間がたつと、人の声は、低い大きい鈴ような音
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
すごい!なにこれ!(1日2日経つと、、、)
・傘の水滴
・トースト
・スーツケース
・笑い声 の違い!!!(↓順番に書きました!)(適当)
翌日にはもう違いがありました。
雨の中、水滴が傘に当たる音が聞こえたんです!!
補聴器のときは、ザーーーーという大きい音しか聞こえていなかったのに、
人工内耳にして、ザーーーーの中に、ポツッと小さい音が聞こえました。
大きい音に隠れずに、小さい音が入ってくるのが不思議でたまりませんでした!!
小さい音が聞こえるようになったんですね。
トーストの「チン」という音に加えて、「ジーーーーー」っていう
焼いている音も聞こえるし、
スーツケースが向かってくる音が、補聴器より早く聞こえてきて、
コロコロコロコロ…すれ違って、コロコロコロコロ…
去っていく音が長く聞こえました。
「え!?まだ聞こえるの?え、まだ!?まだきこえる!」
って何回も振りむいちゃいました( ´∀` )
あと、笑い声。笑っている最中に真顔になるぐらいの衝撃でした。
補聴器をつけていて、
友達が笑うとき、「あははーーー」という音はきこえるけど、
息の破裂?(説明むずかしい)は、聞こえなかったんです。
人工内耳にすると、
友達の「あははーーー」の息の破裂、響きがあったんです。
「あっはっはっっっはっーー」みたいな。
びっくりしました。笑い声がこんなに違うなんて、、、。
こんな感じで、2回目を迎えます。
2回目のマッピング(5日後)
(すみません、音入れとマッピングは同じです('◇')ゞ)
ここから、本格的に調整していきます。
音の響き、大きさ、ぼやけていないか、痛くないかしびれていないか、
マッピングをします。(マッピングについて次の記事で説明します)
人工内耳を、自分の耳や脳にあわせていきます。
物理的な聞こえ、つまり”音への反応”については、
オージオグラムをみせたほうがはやいんで、
次回の記事に載せます、、、、!(^^)!
1回目のときより、聞こえる音の範囲を広げよう
「50㏈から40㏈にあげよう」、「電気刺激増やせるかな、、、」と、
言語聴覚士とやり取りをして、聞こえる音の範囲を広げていきました。
音の反応は確実に良くなっていましたが、
音の輪郭がぼやぼやで、音の響きもくすぐったくて、
”聞いてわかる!”という感覚は、まだありませんでした。
というのも、まだ脳がうまく認識されていないからだそうです。
(21年間も眠ってたんだもん、、、、)
ただ、音の響きがすごかったです。
今になって、こういうことだったのかな?と思うんですが、
”息”が聞こえるようになりました。
音が荒くなったんです。笑い声もそうですね。
「あ」「は」「か」が、同じア段なのに、異なる音情報を持っている。
補聴器のときはそれが聞き分けられなかった。
物音にも、こんなに大きく異なる音情報があるんだと、
人工内耳が伝えてきてくれました。
たぶん、これが人工内耳の力なんだろうなと思いました。
人の声については、まだ全然聞き分けられないし、
少ししか聞こえていませんでした。
そして、、、、
「物音、つまり環境音が聞こえるようになって、脳が認識しはじめてから、
複雑な人の声を認識できるようになる。
だから、いまは、環境音をたくさん聞きなさい。」と言われました。
焦らず焦らず、環境音をきいて、
「なんのおと?」と教えてもらってました。
周囲の音を意識するように心がけていました。
ま、とにかくはじめてのマッピングは、
①砂嵐のような音がきこえる
②初めての”聞く感覚”
③どうなっているの!?
という3つの感情がまざって、びっくり怖い、びっくり!!しました。
たとえるなら、
いきなり、視界が真っ赤になったらびっくりするじゃん?そんな感じ?(え)
最後に
いや、、、すみません、長くなりました。しかも適当な文脈。すみません!
次回の記事に、もっとわかりやすくまとめたものを写真として載せるので、
そっちのほうが分かりやすいと思います、ぜひ読んでください!
今回も最後まで、下手な文章に付き合ってくださり、
ありがとうございましたm(__)m
次回からもどうぞよろしくお願いします!