曖昧

不意に見える晴れた表情の
奥の暗がりに気づかないまま
帰り道笑いながら話す君との
微妙な距離に気づかないまま
時は満ち それぞれ違う道へ

言い訳もできないほど 
独りよがりな僕    
なす術はあるのに   
受け入れたくない   

消し去って楽になれるのなら 
ずっと苦しいままでいいよ

晴れ渡る空の
日陰を探す  
日常の些細に 
君を探す   

過去を振り返り余韻に浸って 
その度に胸に焼きつける 

言い訳を探せないほど
忙しなく過ぎる日々
心の隙間に
思い出せなくなる

変わることで失っていく中に
どこかまだ君はいるのかな

雨上がりの空に
虹霓を探す
日常の些細に
君を探す

現実を見つめ葛藤しながら
その度に胸を焦がす

何もないことが幸せなことだと
いつから勘違いしていたのだろう
君と見た街の風景が
時と共に変わっていく
心の中 塗りつぶし消えた余裕
拠り所を探そうにも 視界は冴えず
温かいものが頬を伝うのは
懐かしいあの頃に戻りたいから

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