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地獄堂霊界通信Ⅱ Vol.3「ワルガキ、最悪の危機」を読んだよ


ポプラ社 地獄堂霊界通信Ⅱ Vol.3「ワルガキ、最悪の危機」

前回読んだのは短編集だったけれど、今回は一冊丸ごとの長編!
全然話を覚えていないので、読み返すの楽しみだなぁ。
今回も、よくある「考察やら丁寧なレポやら感想」ではなく!!!ただの読みながらの感想(実況)です。
ただのオタクが昔を懐かしみながら再読して、なつかしー!っていうだけの感想文。


初手から殺人!
「覚えていない」と言いつつも、読んだことはあるのだからどこか「あぁ、この話ね」みたいに思うのかと期待していたけれど、そんなことは全くなかった…。
全然全く記憶にございません…。
新鮮な気持ちで読めるー!嬉しい。楽しみだな。

自分たちで料理作ってた記憶はうっすらとあるけれど、当時の小学生で「野菜と牛肉がたっぷり入ったラーメン」を作れるの凄くない?そうでもない??
そして、料理を作るということは、つまり料理をできる環境があるということ・・・。
あんなにおどろおどろしいのに、台所的な場所があるんだよねぇ。
おやじが包丁持って野菜をトントン切っている世界なんだ、ここは・・・・まじ?
わからん、押し入れの軍資金で色々買いに行ったような記憶がうっすらあるから、その時に包丁とかも買ったんだっけ?
自分たち用の湯呑とかを準備したような気がするけれど、これは二次創作でみた記憶かもしれない。
いままでの話で、おやじが普通に料理している描写があったらごめん。全然記憶にないまま話しています。
本当ならちゃんと本棚から講談社ノベルスを出してきて確認したらいいのだろうけど~~~~~残念ながらこれを書いているのは喫茶店だし、勢いそのままで出したいからうろ覚えの記憶だけで書いています。
家にいると、こういうことちゃんとやれない!!!!
いかにも児童書のレポート書いている人みたいな風にしながら、喫茶店で児童書読みながらパソコンをガツガツ打ってる。
まあ、それは良い。本編に戻ろう。

ミッタンだ!!出てくると嬉しくなる。元不良の警察官って、すごく好きな響きだ。
あーー!!!台所やっぱりあるのね。台所から出ていくってことは台所に勝手口があるということ。
おやじが自炊をしているんだ・・・・当たり前だけど、しみじみしちゃったな。

「うっちゃっておいた」!!!!
読みながら「方言なのはわかるけど、これなんだっけ・・・・文脈から見て放っておくって意味か??」と思いつつ、調べたら静岡の方言だった。
児童書の地の文で方言を出してくるの珍しいね・・・?
上院町って静岡県にあるのかな。。。知らんけど。

「ほこほこのしぶ茶」の表現かわいいね。

う、わぁ…。

どうにもならないとわかっていてもなお、声をあげて「やめろ」といいたい。
「いくな」といいたい。これが、時空のむこうを視ることのできる者が背負った十字架だった。

めちゃくちゃ好きだ・・・・。これ、これだよ。椎名の好きなところ・・・・。
小学生が背負っていい十字架じゃないよ~~~~~重いよ~~~~!!!

椎名なればこそ背負える十字架でもあるのだ。

背負わせるな!!!!!!!!

でもそうあるからこそ、椎名なんだよねぇ。
重たい・・・・あまりにも重たい。ありがとう。

リョーチンが一人で待つシーン、苦しいねぇ。
それぞれの役割がある、自分自身の役割を分かっている…とはいえ、それでも一人で待つしかできないって言うのはしんどいな。
特に小学生だもんなぁ・・・・。
まり子の再現体験、四者四様の反応で凄く良いよね。
ミッタンとてっちゃんはすごく似ているのが好き。根元が一緒なんだよなぁ。
リョーチンが感情に共感して、椎名は知覚に出るのもそれぞれの特徴があっていい。

怒っている竜也兄!!!!
あまり怒らないような人が本気で怒るのは怖いよねぇ。心配の裏返しだけれども。

椎名がお父さんに甘えるシーン、すごく年相応で嬉しいなぁ…。
上記の十字架のくだりがあったからこそ、より「椎名もまだ子供」だとわかって嬉しい、そしてしんどい。

ミッタンを乗せる口車、椎名じゃなくててっちゃんが言うところがいいよね。
この二人はすごく似ているから、その売り言葉に買い言葉の勢いの口車で成り立つの好きだなぁ。

しっかり情報収集して敵情視察・観察するの偉いよね。
てっちゃんのこう、バカだけどバカじゃないところ好きだな。ミッタンとの会話でもあったけど、理路整然ときちんと物事を考えられる。リーダーだ…。
喧嘩の天才で戦いにおいての機微が分かるって言うの、すごくいいし、それも性格によるのでリョーチンと椎名がいてこそ成り立つのが・・・三人悪らしい。
それぞれに役割があるんだよねぇ。
業魔の石についても、三人だから使えるというのが素敵だ~~~~~好きだ。

ミッタンもてっちゃんも竜也兄を第一に考えているのいいな…。
顔向けできないからね…そうだね。。。何度も言うけれど、この二人が似ていて嬉しい。
力に力をぶつけるてっちゃんと、必死に考えを巡らせる椎名に対して、「祈ろう」って言えるリョーチンが尊すぎてうっかり泣きそう。
年を取ると涙腺が脆くなるね‥‥。ここで、このシーンで、「祈ろう」という考えが出てきてそれができるリョーチン、本当にすごいよ…。
自分に何が出来るかわかっていて、だからこそ今自分に出来る最良の選択は祈ることだって言い切れるの、強いよ‥‥。

泣きぐずるてっちゃんを宥めて、竜也兄を宥めて仲直りさせるミッタン…好きだよ…。
似たもの同士の三人かわいいね。

「おれより先に死ぬな」のセリフ…重いなぁ。


児童書って、ターゲットは子供向けだけれど話自体は全く子供向けではないのよね…。
殺人事件の話だし、殺されそうになっているし、臨死体験しているし。
重い…。
殺された子たちも「親不孝」の業を背負って地獄に堕ちるっていうの…。
今回は西洋魔術だから地獄だけれど、日本でも賽の河原があるよねぇ‥‥。
悲しいなあ。でも、家族が供養して極楽にいける…というのも「祈り」だよね~。

この辺については全く詳しくないので、単に「あ~面白かった!」というだけの感想にとどめておこう。
専門知識がないので、変に感想を書いても間違ってそうで恥ずかしいからね。
はーーー楽しかった!


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