私にとっての「BLUE ENCOUNT」というバンド
音楽は人々に寄り添って生きていると思う。
約3〜5分の短さで伝えたいことを直球で伝えることもあれば、考えさせられることもある。
最近そのように思うようになってきた。多様なメロディと、歌詞によって世界はどんどん広がって行くと思う。辛いこととか、悲しいことを共有するかのように、追体験できるかのように。
音楽で世界を救うことは難しいのかもしれないけれど、人と人が繋がるきっかけになると思うし、自分自身を救うことだってできると思う。
最近ふと好きなアーティストについて、ちゃんと自分の中で言語化して誰かに共有をしたいなと思ったので。気まぐれだけど、アーティストの魅力を語っていきたいと思う。
どのバンドを書こうか迷ったけど、最初は私がロックを知る原点でもある「BLUE ENCOUNT」について語ろうと思う。
BLUE ENCOUNTとの出会い
彼らを知った経緯、好きになったきっかけは銀魂のOPで流れていた歌詞に共感したからというのが大きい。当時高校一年生。小さな町出身だった私にとって、高校進学は世界が広がるタイミングだった。
周りの友達と話題を作るために、あまり見なかったアニメを見た。当時銀魂の3期が制作され、主題歌に「DAY×DAY」が採用されていた。その時にいい曲だなと思って、CDショップで音源を借りて、下記の歌詞にグッときたのである。
誰かの走り方 真似したってさ
転んで怪我をして 虚しいだけ
そうだろう 本当の敵はきっと
僕の形をしているんだろう
当時の私はがむしゃらに、ひたむきに頑張れば報われると思っていた。でもなんか違っていて、自分らしくありたいと思っていたタイミングだった。
そんなタイミングで出会った、この歌詞が刺さった。
本当の敵は自分だって、まだ立ち上がれる、やれるって思った。
当時を思い返すと彼らの歌詞のひたむきさと自分のアイデンティティの形成が重なったんだと思う。そんなタイミングだったからこそ、ブルエンが光ったんだと思う。
様々なジャンルの楽曲と歌詞の重要性。
これは彼らも話しているが、ブルエンには音楽のジャンルがない。
様々なドラマやアニメでタイアップをしているし、失恋曲もあれば自己啓発的な曲もある。フェスで暴れられる曲とか大人っぽいメロディの曲とか。いろんな曲がある。
でも、私は様々な表情を見られるからそれはそれで好きだ。
またブルエンの曲を聴いていると、歌詞がすごく好きだなと思う。
前を向ける、どんな絶望でも自分次第で変えられると自分を見直すきっかけができるし、歌詞が直球で刺さってくるのだ。
一度自分が知らない土地に行って、働いたことがある。その時何度も何度も本当にここにいることが正解なのか、自信がなくなったことがあった。そんな時に「こたえ」という曲を聴いていた。
何が正しいかわからない 何が本当かわからない
でも信じれるモノがあるなら
今見ているのが 本当の「希望」（こたえ）だ
当時希望なんてなかった。現実に打ちのめされた。そんな時に聴いた曲が心を救っていたんだと思う。
また、私が好きな曲に「ユメミグサ」という曲がある。
紡いだ「糸」を「半（2つ）」にして
分け合うことが「絆」なら
何を結び合えてたのかな？
鈍く痛む時代（とき）は揺れる
個人的にこの歌詞は別れを示唆しているのだが、歌詞の書き方がすごく綺麗というか、
漢字の読みをうまく分けた上で心情もしっかりと表現している。
この曲はとても切ないけど、表現が好きで何度も聴いている時がある。
多分、これからも人生に迷うことだってあるし選択を誤ってしまうこともあるのかもしれない。そんな時にブルエンの曲が寄り添ってれているんだと思う。
BLUE ENCOUNTは寄り添うバンド
ブルエンが最推し！と言えない時期もあった。でもそれでもいいんだなって思えた。
先日のブルエンのライブに行った際に、ボーカルの田邊さんがMCをしていた時に思えた。いつでも戻っていい、いつでも好きな時に戻ってきていいよって言ってくれた。
私は、このライブですごくあったかい気持ちになれたのを覚えている。
いつでも扉を開けて待っていてくれる、ブルエンって歌詞もライブも推し方も寄り添ってくれるバンドなんだなって思えた。
この10年を思い返してみれば、辛い時にはいつもブルエンの曲を聴いていた。
私はこの先も迷いながら生きていくと思うし、その旅路の中で間違いや別れもあると思う。
その中でひたむきに一生懸命生きていければなとも思った。
もし、また道に迷うことがあったなら、彼らの曲を聴いて歌詞に励まされて動きたいとも思った。
最後になるが、自分が好きな曲の音楽のリンクを貼って終わりにしたいと思う。
これからも好きなアーティストについて語れればと思う。
ユメミグサ
ポラリス