「帰りの運転気をつけなきゃ」　の　ゴルフ

　ゴルフネタです。
　12月13日、月1恒例のなかよし夫婦2組でのラウンドに行ってきました。
　「ココパリゾートクラブ三重フェニックス」という建物もコースも景観も全て素晴らしいコースです。もちろん、スタッフの接客も最高でした。拾ったロストボールまで綺麗に磨いてくれるなんて……。
　心配していた雨も、プレイ中は持ちこたえて、男ふたりの頭皮のパワー（ツルツルピカピカ）かと称え合っていました。

　さて、フロントナインは、どうも体の回転が悪く、思うようなショットが打てません。ダボにトリプル、池ポチャ2連発のクワドラブルボギーなど散々でした。8番ホールでようやく「うん、ちょっといい感じになってきたかも」という感触を得て、最終の9番ホールではこの日初めてのパーが取れました。
「よし、いい流れでバックナインに臨めるぞおお」
とお楽しみのランチへ向かいました。53の大叩きでしたが、気にしない、気にしない。

　名物の「トンテキ定食」をいただいて、いざ後半戦へ。

　スタートの10番ホールでは惜しいパーパットを逃しましたが、ボギーなら上々の滑り出しです。

　しかし、この日は、ここから私のゴルフ人生で経験したことのないプレイが続出したのです。
　11番でパーが取れました。まあ、これはあることです。
　12番もパーが取れました。2ホール連続でパーが取れることなんて滅多にありません。ちょっと陽気な私です。
　13番で3ホール連続でパーが取れた時は、「ちょっと出来過ぎやわ。どうしましょう」なんてさらに調子に乗っておどける私。妻の厳しい指導が入ります。（拙稿　「バトル　ON THE GREEN」）
　流石に、ここまでくると「もう今日は、これで十分」だったのですが、今日はここで終わりませんでした。
　次の14番パー4では、ティーショットが「こんなん、逆にどうやったら打てるん」というくらいの超チョロ。ボールは、冬空に大リーグボール1号（by 「巨人の星」）のように舞い上がり10ヤードほど先に着地。レディーズティーにすら届いていません。
「まあ、調子乗った罰やな。おごれるものも久しからず（平家物語）や」
とか言いながらセカンドショット、苦手な3番ウッドがパチンとあたり、短めのコースだったことも相まって結構飛びました。流石に1ダメのチョロがびびいて3オンはかなわず、ボールはグリーン手前の花道へ。
　ところが、4打目に奇跡が起こります。
　なんと、ウェッジで寄せようとしたボールはまっすぐピンを目指して進み「コロン」といい音を立ててチップインしたのでした。なんとこれで4連続パーです。これは、初めてのことです。
「いやあ、帰りの運転気をつけないと」
ちょっと自分でも引いてしまうほどでした。
　次の15番ホールも短めのホールでした。
　ティーショットもまずまずで2オンねらえそうなポジションまで飛んでいました。「ようし！」意気込んだ打球は、距離は十分ながらガードバンカーへ吸い込まれていきました。
「あじゃあ。まあ、そらそんなにうまいこといかんわなあ」
　３打目のバンカーショット。綺麗に砂をとって打てました。ボールは・・・。
　なんと、ピンに「パチン！」とあたってストンと落ちました。あわやチップインバーディかというようなあたりでした。ボールは、すぐ下に落ちてくれたので、もうOKパーです。なんと5ホール連続のパープレイ。下手の横好きでやってきたゴルフですが、これはもう「やばい」レベルです。さすがにおちょけることもできず、無口になった私がいました。
　上がり3ホールです。今まで何度も大たたきしてスコアを崩してきた実績NO、1の私です。　　
　でも、今日は、もうそれでもいいやとさえ思ってカートを進めます。
　16番ホールは長めのパーパットが残りました。あわやという転がりでしたが、入らず6ホールぶりにボギーでした。妻が
「そら、これ入ってたら帰りの運転、私がせなあかんかったわ」
と言っていました。ほんとにそのレベルです。
　17番もボギー。
　18番のロングホールは、グリーン周りでミスショットしてしまい、5オンでした。
「このパター外したらダボやな」と覚悟しました。
でも、入ってくれたのです。
　ハーフで、ボギー以上たたかずに上がったのも初めてのことでした。
　バックナインのトータルは、5パー4ボギーの40というハーフではもちろん自己ベストのスコアでホールアウト。フロントナインが53だったので93です。拙稿「残念な100切り」をこんな形でリベンジできるとは、ゴルフとは本当に不思議なものです。


　でも、私は、知っています。
　今回、こんなスコアが出せたからと言って、これが実力だなんて決して思ってはいけないことを。
　87のベストスコアを出した次のラウンドで110たたいた「学習」をしている私です。
　でも、だから、いいんです。
　いろいろあるから楽しいのです。まるで、人生そのものやん。

　「たまらんのう〜」とプレイ後の大浴場で深く息を吐いた私でした。

　ちなみに、帰りの車は超安全運転ですすめたのは言うまでもありません。