新宿東口のネコチャン!「裸眼3D広告」を観てきました
新宿東口のクソデカネコチャン
先週末7月8日に、新宿の「裸眼3D広告」を観に行ってきました。新宿東口のクソデカネコチャンと言えば判りますでしょうか? この広告、2023年5月26日の「ビジネス+IT」でも記事になっています。近年の「裸眼3D広告」の動向についてよくまとめてある記事です。
「新宿東口の猫」の広告効果も計れる? 広がる「裸眼3D広告」が変えた、屋外広告の常識
https://www.sbbit.jp/article/cont1/114626
「裸眼3D広告」ってどんな広告?
この「裸眼3D広告」、実は新技術によるものです。画面から飛び出して見える3D映像の技術は映画等にも採用さていますが、従来は3Dの実現に専用のメガネを必要としていました。けれども、この広告の映像にはそうした専用のメガネの必要はなく、裸眼で3Dが実現、ディスプレイから物体が飛び出して見えます。だから「裸眼3D広告」。なるほど。
記事によれば、このような「裸眼3D広告」を手がける企業は増えつつあるとされおり、5社が紹介されています。私が観て来たのは「クロス新宿ビジョン」の広告で、株式会社クロススペースによって運営されています(※1)。
広告の仕組みとしては「こう来たか」
「クロス新宿ビジョン」は新宿アルタの並びにあります。Moa2番街手前の交差点あたりからよく見えて、屋外広告スペースとしてはとても良い位置にあると思いました。交差点を挟んだ手前の広場は、人々の待ち合わせ場所にもなっていたりしますしね。
広告の仕組みとして眺めると「こう来たか」という感じ。猫の映像と広告映像が交互にあって、定期的に猫が現れます。実際に観てみると、猫デカすぎて草。この大迫力の猫を目当てに、別に観なくても良い広告映像も観ていられる感じです。テレビドラマで例えると、ドラマが猫の映像でコマーシャルが広告映像。ドラマがあるからコマーシャルもついでに観ていられる、というような。実際に、猫が現れるのを待って写真を撮っていた人々がいました。
とはいえ、広告映像も大迫力で大変良い出来栄えだったと記憶しています。物体が飛び出してきてわくわくしました。しかしながら、それが何の広告だったのかについては、猫を観たことによって私の記憶からは消し飛んでしまいました。私のようなうっかりさんもいるかも知れませんが、猫〜広告の全体を通して映像のインパクトが残るようになっている上手い仕組みだと感じました。
新宿東口のあの交差点付近は、左に目をやればJRに沿ってデカい看板がズラり、それに加えてアドトラックがやって来たり。何しろ、「バニラ」や「ホスト」のインパクトに打ち勝たなければなりません。新宿の屋外広告には、あのクソデカネコチャンのような大迫力は必要なのでしょう。あのネコチャンならいい勝負、いやそれ以上かもしれません。思わずSNSで共有したくなるような、「宣伝になる」広告としても期待できますし。
「裸眼3D広告」の効果については、適切な計測によりデータが収集され、そこから何かの社会現象を読めるようになるとしてもまだ時間がかかる気はしています。でも、面白い広告表現なので継続して追いかけていきたいですね。
[注釈]
(※1)株式会社クロススペース:https://shinjuku.xspace.tokyo/
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