LIAR GAME
最近原作漫画の改変問題が世間を騒がせているが、そう言えばこの作品もドラマ化された際はずいぶん変更がなされていた覚えがある。
私は原作漫画を1巻から初版で買っていた程のファンだが、ドラマ化に関しては楽しみにしていたし、改悪もあったが改良もあったと思うし何より紙媒体(電子書籍)と映像作品は別物という認識をかねてから持っているので、割り切って楽しむ事が出来た。
ただコントみたいな演出にしていたのは不満だったし、原作までそんな風に思われたら嫌だなとは思ったけど、漫画とドラマをごっちゃにしなければ問題は無い。
例えば漫画の金田一少年の事件簿の岩野渉の話をしている時にドラマでケインコスギが演じた岩野渉の話を振ってこられたら迷惑なのでやめて欲しいが(実際何度もされた事がある)、そういう事をされなければ構わない。
折角なので、コミックス1巻のレビューをしたいと思う。
1巻のレビュー
この巻で行われるゲームは1億円の奪い合い。主役側は神崎直と秋山深一。敵は神崎の元担任教師である藤沢和雄。
勿論ここで主役が負けたら話にならないのだが、この巻だけで面白いセリフが目立ったのは、甲斐谷先生の言葉のセンスが光っていたと言えると思う。
家のどこかで火事が起こったと思った藤沢の言動と秋山の台詞
何がツボだったかって、秋山が知るはずもない「田中さん」の存在を自然に受け入れて藤沢への煽りに利用した事。
登場すらしていない「田中さん」がその時にはめちゃくちゃ大きな存在みたいに思えた事に笑えた。
シリアスシーンでも好きな台詞があった。
優しいと思われていた藤沢が本性を露わにし、神崎がショックを受けた後に秋山が言った台詞。
その後語られる秋山の過去にも繋がる実感のこもった台詞だった。
ゲーム自体も面白いがキャラクターのセリフもバラエティに富んでてシリアスやユーモアに至るまで切れ味とセンスが感じられるものが多かった。
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