チェンソーマン第一部考察 岸辺がマキマに対して銃口を下げなかった理由 - 最強のデビルハンターとして岸辺は本気でマキマを殺そうと考えていた?
程度が下の相手から殺されてもマキマの残機が減らない?
マキマが銃の悪魔を迎撃した時、銃に脳を撃ち抜かれたシーン。ここでマキマが死んだのが29度目と書かれている。しかし何をもって観測上マキマが死んだ回数をカウントしているのか不明だ。単純に死んで地獄に転生した回数ではない。なぜなら銃の悪魔に撃たれた時、マキマは再生した。にも関わらず死がカウントされているから。思うに観測している対象は、マキマより程度が格上の相手がマキマを殺した回数ではないのか?例えばヤクザの銃撃を受けた時のようなマキマの死は、マキマを殺したのは一般人かヤクザなので、格下すぎて世界的に観測しているとは思えない。こんな細かい死までカウントしていたら29回を超えるだろう。
最強のデビルハンター・岸辺がマキマを殺せると思っていた?
このうち地獄のチェンソーマンにマキマが殺されたのは25回を数える。残り4回の内訳は、1回が銃の悪魔となる。あとの3回は不明。他の四騎士の死、飢餓、戦争に殺されたのかも知れない。いずれもマキマより程度が高いチェンソーマン、銃の悪魔、四騎士という顔ぶれに岸辺が加わる事はなさそうだが、刺客編で岸辺はマキマを殺すと言っていた。程度が上の者だけがマキマを殺せるという事を岸辺が知っていたのかも知れない。岸辺自身、マキマより上か対等であると自覚があったのかも知れない。最強のデビルハンターとしてマキマを殺す使命みたいなのを岸辺が感じていたのか?
なぜ格下の相手によるマキマへの死は観測上のマキマの死にカウントされないのか?
それは、マキマが格下の相手から受けた攻撃のみ罰の悪魔の力で他の死へ変換できたからではないか?つまり自分より程度が上、あるいは自分と対等な者から受けた攻撃を死に変換できないのではないか。その結果、マキマ自身は再生するのでマキマの死としてカウントされない。銃の悪魔は格上だったから、銃に撃たれたマキマが死んだ判定になった。
公安での岸辺とマキマの関係性
岸辺はマキマとどのくらい仕事を共にしているか
マキマは岸辺と比較的長い付き合いに見受けられる。岸部は自分の年を「こっちはもう50過ぎてんだぞ」と言っている。マキマとして支配の悪魔が公安に潜り込んで何年だろうか。マキマの見た目的には多く見ても年齢は40は来てないだろう。仮に35くらいだとする。岸辺が10代からデビルハンターやってたら歴30数年、20代からでも歴30年くらいか。マキマは20歳からだとしても、歴15年くらい。(尤も、悪魔が人間と同じ早さで加齢するなら、の話だが。)そうなると岸辺はマキマとキャリアの後ろ半分くらいを共に過ごしている可能性がある。二人が刺客について話していた時もそんな二人の雰囲気を感じた。だから岸辺もマキマを狙撃犯に撃ち殺させた時「すまない」と言葉がつい出たのだろうか。だとすれば本当に情が深い人だ。
マキマは岸辺に興味がなかったからノーマークだった?
これには反論がある。デンジの話だと、マキマは匂いで興味のある者を覚える。岸辺にマキマが興味なかった事自体少し疑問。デンジとパワーを鍛えてもらう為に最初にマキマが岸辺の前に二人を連れてきたシーン。岸辺は一言も発せずにあの墓地で待っていた。にも関わらず、マキマは岸辺が待っている位置で正しく立ち止まっている。という事は、耳でもなく(元々目がほぼ見えていないとしたら)目でもなく鼻で匂いによって岸辺を認知しているという事ではないか?つまり、岸辺を匂いで覚えているという事になる。なので、マキマが岸辺に興味がなかったという事ではない。
岸辺はマキマに程度が下だと思われていない?
ヤクザの銃撃事件の事を「お前分かってて見逃したな」と岸辺はマキマに言っていた。この事に気付いている者は頭が切れるとマキマも思っていたのではないか。ちなみに銃撃事件で辞票を出した特異課の "円くん" も気づいていた。岸辺が推定15年間もマキマに利用されず殺されず第一線を戦い抜いてきた事からも、程度が下だと思われていないかも知れない。
マキマから銃口を下げなかった理由
岸辺が用意した狙撃部隊がマキマより程度が下だった?
岸辺が仕向けた狙撃班がマキマを撃ち殺し、「助けてチェンソーマン」と言った後デンジがスターターを引くコマをよく見ると狙撃班の隊員達が死んでいる。おそらく警察の狙撃部隊だから、国家の配下にある人たちだろう。天童曰くマキマは内閣官房長官の直属デビルハンターなので、国家の配下にある狙撃部隊を程度が下だとマキマは認識していたのかも知れない。
やはりマキマは程度が下の相手には、罰の悪魔の力で自分への攻撃や死を相手の死に変換できるのではないか?この時はマキマが撃たれて死んでも狙撃部隊の死に変換された。だから岸辺が銃を構えていた時はマキマが生き返っていた。ヤクザの銃撃事件の時も、マキマ(が指揮下に置いた特異課)を攻撃したヤクザ(先程説明したようにマキマより程度が下の存在)の死に変換していた。
岸辺はマキマに殺される事はないと踏んだ?
そして岸辺はこの事を分かっていたと考えれば、だから銃口をマキマから下ろさなかったと思われる。自分はマキマに程度が下と思われていないと岸辺は踏んだ。つまり、自分がマキマに発砲してマキマを殺しても自分の死に変換されることはないと読んでいたのかもしれない。