チェンソーマン第二部の吉田ヒロフミについて予想する Part II
吉田ヒロフミについてはいくつか仮説を立てている。
まずデンジの心臓を狙っている説。前の記事で書いたのは、吉田ヒロフミはデンジにチェンソーマンになってモテて彼女がいるような「普通の生活」を送らさせないようにしているという話。
今回書くのは、むしろ逆。彼女がいるような充実した生活を望めなくても、デンジはポチタとしていた底辺生活のようにナユタとの同居生活を「普通の生活」として受け入れているとも考えられる。したがって吉田ヒロフミは「ポチタの心臓を貰う代わりにデンジが普通の生活を送る」契約をデンジに破棄させようとはしていない。では吉田ヒロフミの目的は何なのか?
分析
吉田ヒロフミの目的は「チェンソーの悪魔の力を弱体化させない」こと?
吉田ヒロフミの目的は、「チェンソーの悪魔の力を弱体化させない」ことではないか?チェンソーマンというマスコットとして社会に受け入れられると、チェンソーマンへの恐怖心が社会全体として薄まる。結果として、チェンソーという存在が恐怖されればされるほど力が強化されるチェンソーの悪魔は、弱くなる。デンジが大衆の前でチェンソーの悪魔になりヒーロー扱いされてチェンソーの悪魔が弱体化することを吉田ヒロフミは阻止したいとも考えられる。この目的はマキマとは逆である。マキマはマスコット化して社会からの恐怖心が薄まったチェンソーマンを倒し、支配しようとしていた。ではなぜ吉田ヒロフミは「チェンソーの悪魔の力を弱体化させない」ことを目的としているのか。
前回の記事で、吉田ヒロフミがユウコを殺した二人目のチェンソーマンではないかという分析をした。そうだとすると、吉田ヒロフミが「チェンソーの悪魔の力を弱体化させない」ことを目的としているのはなぜか?それはまずはシンプルに、ヒロフミ自身がチェンソーの悪魔として強くありたい、ということではないか?つまり、「死」「戦争」「飢餓」の悪魔との戦争に勝ちたいと思っている、というのがこの記事の主張。この3体の悪魔は、マキマが「この世にないほうが幸せになれるもの」として例示していた悪魔。このうち戦争の悪魔が気になる事を言っている。戦争の悪魔は「チェンソーマンと戦争をする為に」「できるだけたくさんの人間を武器にしたい」と言っている。また、「昔チェンソーマンと戦った」「チェンソーマンに負けて気がつくと体を喰われ弱くなっていた」とも言っている。つまり、この発言から地獄のチェンソーマンと戦って負けたということと、これからその戦争の為に武器を作る必要がある、ということが分かる。
まず、「チェンソーマンと戦争をする」と言っているので吉田ヒロフミがチェンソーマンを弱体化させないようにしている理由はこの戦争だろう。つまり、吉田ヒロフミのチェンソーの悪魔か、デンジのチェンソーの悪魔、もしくはその両者が戦争の悪魔と戦う可能性がある。そのためにはチェンソーの悪魔が強くなくてはいけない。
戦争の悪魔の「武器化」する能力
そして、戦争の悪魔が「たくさんの人間を武器にしたい」と言っていることについて。武器といえば、第一部で天使の悪魔(エンジェル)は人の寿命を吸い取って武器にする力がある。マキマはエンジェルを支配して、この力を使って武器を作っていた。つまり、支配の悪魔も戦争の悪魔と同じように武器が必要なのではないか?つまり、支配の悪魔も先ほどの戦争の悪魔とチェンソーの悪魔がした戦争に参戦するということは考えられないか?そのために支配の悪魔も武器が必要なのではないか?また、マキマは武器人間ズを従えてデンジと最終決戦に臨んでいた。あの時マキマは「チェンソーマン いい加減この戦いを終わらせましょう」と言っていた。これが支配の悪魔とチェンソーの悪魔の戦争だったのではないか?戦争には武器が必要なので、武器人間ズを従えていたと。またマキマはデンジとの決戦で「覚えていますか?武器の悪魔達と4人の騎士が貴方と戦い その最中貴方は私達の前から消えてしまった」と言っていた。この世でのデンジとの戦いより前に、過去に地獄でチェンソーマンと戦争をしたことを示唆しているのではないか?
では、この戦争においてチェンソーの悪魔陣営は誰が武器を作るのか?それは、天使の悪魔(エンジェル)だ。マキマによると、地獄のチェンソーマンには眷属がいて、エンジェルがその眷属に含まれている。パワーやガルガリ(暴力)、ビームも眷属である。なので、マキマが支配する前はエンジェルはチェンソーマン陣営だったのではないか?そして戦争のために必要な武器を、人の寿命を吸い取って作っていた。
まとめ:吉田ヒロフミはヨルや支配の悪魔との戦争の為にチェンソーの悪魔を強くしたい
まとめると、戦争の悪魔とチェンソーの悪魔と支配の悪魔が三つ巴の戦争をしている。そのために武器が必要。戦争の悪魔や支配の悪魔はそのために武器を作ろうとしている。チェンソーの悪魔である吉田ヒロフミは、同じくチェンソーの悪魔であるデンジと共闘している。そして戦争に勝つためにチェンソーの悪魔を強くしたい。したがってデンジがチェンソーマンにならないように吉田ヒロフミは監視し、マスコット化してチェンソーの悪魔が弱体化しないように気を配っている。
ちなみに…死の悪魔についての推測
また、「死の悪魔」「飢餓の悪魔」について言えば、悪魔達の戦争において「死の悪魔」陣営に「飢餓の悪魔」と「戦争の悪魔」がいる。なぜなら、飢餓が戦争を引き起こし(不足した食糧の奪い合いが戦争に発展するため)、飢餓や戦争が恐れられるのは、その先に死への恐怖があるからだ。言い換えれば死への恐怖があるから、人は飢餓を恐れる。飢餓を恐れるから戦争をする。つまり、これらの悪魔は依存関係がある。だから味方のようなものなのではないか?死の悪魔が率いるチームに飢餓と戦争が属して、チェンソーや支配と戦争をすると。
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