サイドチェンジで変幻自在!罠型イビルツインについて【遊戯王マスターデュエル】
EXTRAWIN所属のそれはどうかなと申します。
今回は1月14日開催のAppmedia杯×毎日CSコラボ大会(226人規模)で使用したイビルツインのサイドチェンジの解説をしたいと思います。
先に言っておくと、私はマスターデュエルから遊戯王を始めた者なので、サイド戦のBO3が非常にとてもめちゃくちゃ苦手です。しかしそんな私でもベスト32(四回戦敗退)まで行けました。
かなり自己流ですが、なかなか良い構築に仕上がったと思っています。
↓前回の記事。ルーン搭載の理由も書いてます。
何故イビルツインを持ち込んだのか
デッキ構築やサイドチェンジの解説の前に、イビルツインを選んだ理由を説明します。
正直イビルツインは@イグニスターの下位互換です。安定感、誘発貫通力、後手ワンキル性能、最終盤面。何も勝てません。しかし@イグニスターにはない強みがたった1つだけありました。それは「ドロバがほぼ刺さらない」ということです。なんならドロバを先攻でも使いやすいぐらいです。
またイビルツインは罠型の認知度が低く、メタられづらいというのも持ち込んだ理由になりました。
また、イビルツインは罠デッキが非常に苦手ですが、サイドデッキである程度対策できるため、完全に無理な対面が無いと考えました。
デッキ構築
デッキの概要(サイドデッキも含む)
先攻札、後攻札がはっきり分かれるようにしました。サイド戦なので、先攻、後攻でカードを入れ替えれば良いと考えています。
メインに神の通告×2、サイドに神の警告×3の理由を説明します。後攻の場合、相手を誘発で止めきっても、こちらも相手の誘発で止まってしまうことがあります。そのような泥試合になったときに、誘発を弾けたり、相手の妨害モンスターを突破できる神の通告は強いです。
しかし先攻の場合、烙印融合などの魔法を止めれたり、ふわんだりぃずに対してチェーンを組ませずに召喚無効で除去を打てるので、神の警告の方が強いことが多いです。神の通告は強いのですが、先攻札としては神の警告に劣り、後手札として考えるには拮抗勝負や誘発に軍配が上がります。
この構築はやや罠デッキを軽視していると思います。バック除去カードとして、醒めない悪夢×1、破壊の神碑×1、拮抗勝負×2、羽根帚×1、ツインツイスター×2の計7枚で、罠デッキに対しては十分に見えますが、先攻では拮抗勝負を入れないので、バック除去は5枚になります。罠デッキが不利なイビルツインにとって心許ない枚数かもしれません。
罠デッキ軽視の理由ですが、ルーンがかなりヘイトをためているので、数が少なく、いたとしても過剰にメタられて勝ち残れないだろうという読みでした。しかしルーンの分布が12/226で予想より多く、メタを読み違えた感がありました。
メインデッキ解説
罠と誘発、バック除去を2枚(破壊の神碑、醒めない悪夢)を入れたバランスの良い構築にしました。バランスが良いのでどんな対面にもそこそこやれますが、相手の上振れ展開で乗り越えられることもあるため、過信はダメです。「バランスが良い=中途半端」と言えてしまうのです。
サイドチェンジ後の構築
基本構築は「先攻罠型」「後攻誘発型」「先攻誘発型」の3つの構築です。対面によって効かない札もあるので多少は入れ替えます。
下3つは特定のデッキに対してのメタ構築です。対ルーン構築は対罠型デッキ(エルドなど)にも流用できます。
※メイン戦のデッキを基本として、サイドから「何を入れていないか」が分かりやすいように、あえて使っていないサイドカードを残しております。タイプごとのメインデッキをご覧下さい。
先攻罠型
この構築は先攻で絶対に勝つことが求められます。先攻で1番強い構築がこれです。このデッキで負ける=マッチで負けるとほぼ同義です。
ドロバの枚数を増やす理由ですが、相手のGに対しドロバを打つことで、うららの代用ができます。イビルツインは先攻展開でGに対してドロバを使いやすいのも魅力です。
後攻誘発型
有り得ない量の誘発を叩きつけてお祈りします。対面によって効かない誘発を抜くことはありますが、大体こんな感じです。アトラクターを採用しても、後攻でアーゼウス展開が基本なので意外と気になりません。アーゼウス+誘発で蓋をすれば大丈夫です。
先攻誘発型
このデッキが1番プレイングが難しいと思います。
墓穴や除去札を防げる神の宣告と魔封じを採用しました。無限泡影はパワーが低い割に、バック除去の的になってしまうので、絶対に採用してはいけません。
手違いは強過ぎるため、バック除去の的になったとしても入れる価値があると思います。神の警告は迷ったのですが、他に入れたいカードも無かったので入れています。わらしやニビルなどが効かない対面では警告を増やすことになります。
対ルーン先攻型
対ルーンでは選択権がある場合は先攻を取ります。後攻を取って、バック除去札を連打する作戦もあったのですが、イビルツインは後攻ワンキルができないのでバック除去ができても不安が残ります。
先攻でイビルツインリィラで効果破壊+3ターン目にトラブルサニーの墓地効果+イビルツインリィラでの効果破壊で計3枚除去が狙えます。もっともイビルツインリィラの効果破壊はフギンで守られるので一見意味がないように思えます。しかしこの構築では、神の宣告や神の警告(※神の通告は不可)でルーン魔法でフギンを出すことを防ぐことができ、イビルツインリィラの効果破壊を確実に通すことができます。
対ルーンでは「神罠+除去」をセットでそろえることを意識しましょう。
対ルーン後攻型
対ルーン先攻型と違い、バック除去を連打して勝ちます。拮抗勝負の場合、2ターン目に打ちます。しかし他の除去札については、2ターン目に無理に動く必要は無く、神罠+除去がそろうまで待ちます。
対ふわん後攻型
アトラクターやGが効かないため、それらを抜いた構築になります。神罠は入れるものが無いので入れてます。
サイドチェンジプラン
ここではモンスターを主体としたデッキ(ルーンや罠型のデッキではない)を相手が使っている想定で解説します。
ポイントとしては「罠を見せて勝ったのか」ということです。罠を見せて勝った場合は、その後のデッキは先攻ならば先攻誘発型、後攻なら後攻誘発型を使うことになります。
具体的に見ていきましょう。
1本目先攻で勝利
この場合、2本目は後攻誘発型を使います。
3本目は1本目の勝ち方で分岐します。1本目に罠を見せて勝った場合は、先攻誘発型。罠を見せずに勝った場合は先攻罠型を使います。
メイン戦→後攻誘発型→先攻誘発型or先攻罠型
1本目先攻で敗北
この場合は2本目で分岐があります。罠を見せて負けたパターンは先攻誘発型を使います。罠を見せずに負けた場合は先攻罠型を使います。1本目先攻で罠を見せて負けるパターンが1番キツイです。
3本目は後攻誘発型を使います。
メイン戦→先攻罠型or先攻誘発型→後攻誘発型
1本目後攻で勝利
2本目は基本的に先攻罠型を使って良いと思います。このパターンは相手の先攻展開を誘発で止めきって、イビルツイン側は自分の展開を通して勝ったことが想定されるため、罠をほぼ見せていないと考えられます。
2本目は後攻想定で後攻誘発型を使います。
3本目は基本的に先攻罠型を使います。まれに1本目で罠を見せて勝つことがあるので、罠を見せた場合は先攻誘発型を使います。
メイン戦→後攻誘発型→先攻罠型(or先攻誘発型)
1本目後攻で敗北
1本目で、相手が誘発を貫通して制圧盤面を作り、それを越えれないという判断の場合、自分がイビルツインデッキであることを隠して、さっさとサレンダーします。そうすることで2本目に相手にメタられづらくなり、先攻罠型を使うことが出来ます。実際の大会ではこの作戦が上手くハマりました。
3本目は後攻誘発型を使います。
メイン戦→先攻罠型→後攻誘発型
サイドデッキに入れる候補
バック除去に強い罠(先攻札)
次元障壁やアーティファクトの神智・デスサイズギミックなどが挙げられます。
次元障壁は相手の除去にチェーンして打てるので、使いやすいです。しかし、ルーンやふわんだりぃず、@イグニスターに対して有効ではなく、次元障壁のところが神の警告であっても勝てる場合が多い気がしています。
アーティファクトの神智はロンギヌスも持ってこれるため、ふわんだりぃずも見れます。さらにデスサイズ素引きはイビルツインリィラの効果で割れば良いので素引きも悪くありません。ただこのギミックを採用するとなれば、神智×2、デスサイズ×1、ロンギヌス×1以上となり、サイドデッキをかなり圧迫してしまうので、今回は不採用となりました。ロンギヌスが強い環境であれば採用しやすいと思います。
誘発
大体の誘発は入っているのですが、実際に大会に出てみると幻影が一定数いたので、ロンギヌス採用はアリだったかもしれません。また、除去札として、拮抗勝負やコズミックサイクロンが予想されたので、「メタのメタ」としての採用も十分検討できます。ロンギヌスは先述した通り、アーティファクトの神智でも持ってこれるので、アーティファクトセットと一緒に採用したいところです。
言い訳タイム
Appmedia×毎日CSコラボ大会の段階では、まだ斬機の評価が高くなかったので、対斬機についてはかなりガバガバです。ご了承ください。
最後に
いかがだったでしょうか?
イビルツインのサイドチェンジは他のデッキにはない独特なモノがあると思います。
イビルツインは「パワーが高いデッキ」ではないですが、自由枠の多さから構築次第で「強いデッキ」になり得るポテンシャルがあります。ぜひこの機会に使ってみてはどうでしょうか?