Netflix ドキュメンタリー(感想)
久しぶりに、note書いてます。
決して何も見てないわけでも読んでないわけでもないのですが、バタバタしてしまい…。
今日はここ最近みたドキュメンタリーの中で、印象に残ったのを、思いつくままに記録しておきたいと思います。
「我が美しき壊れた脳」
これは、34歳の若さで脳卒中を発症したロンドン在住の映画製作者ロッチェ・ソッダーランドさんが、発症から回復までの記録を自身の視点で、記録し映像化したドキュメンタリー映画です。
彼女が最初に異変を感じた時の情景がもちろん再現してるんだけど、当事者の視点で描いてるので、こんなふうに見えるんだ、と実感(…といっても、やはりその恐怖や苦しみは想像でしかない)しました。
デビットリンチを敬愛しているとのことで、ツインピークスのラストシーンが象徴的に出てましたが、意味があるようなないような訳の分からない不気味さ(素人感想です)を常に感じているということなのでしょうか。
この方は、手足などの、体は大丈夫だったようなのですが、言語(読み、書き)などの分野に大きくダメージを受けて、特にそういうお仕事をしてたようなので、受け入れるのが大変だったみたいです。
それでも一年後の映像を、見ると傍目には随分回復されてるように見えたのですが、「もう元の自分に戻ることはないだろう」と言ってたので、大変なのかもしれないですね。
しかし、人間の脳というのは、まだわかっていない部分もあるらしいですから、複雑でほんと謎が多いですね。
「運命の子供たち」
インドにシャンティバヴァンという、全寮制の学校があるんですが、これはアメリカで教育を受けた一人のインド人経営者が私財をなげうって作った学校なんです。インドの貧困の連鎖を断ち切るために、1年に16人くらいの最下層の男女を4歳から高校までアメリカ式で教育するんです。
インドといえば、表面的にはカースト制度はもうないことにはなっているんだけど、実はまだまだ根強く残っています。最下層に属する人はいい教育は受けられないし、特に女性に対する扱いはひどいもんです。結婚だって自分の意志というよりは、人身売買みたいで、しかも女性は15歳くらいで持参金持って、家事と子供を産むためだけにこき使われて、夫から酷い暴力を受けても、こういうもんだと思ってしまって何も言えないんですよ。教育も受けてないしね。
4歳からなんて早いと思うけど、地元の学校ではほとんど英語は習わないから、いい大学に行こうと思えば、小さいうちから英語で生活しなければならないんです。
このドキュメンタリーでは5人の少女たちにスポットをあてて、成長を見守っていきます。
とにかく、一家の貧困を断ち切るための学校だから、勉強勉強勉強で、ちょっと可愛そうなくらい。でも一人は歌の道に行きたい、と思っても
やっぱりそれはだめなのね。それは彼女たちの使命ですから。何のために十何年か勉強してきたかといえば、稼げる仕事に就くためなんです。(でも彼女の歌を聞いてみたら、プロにはちょっとなれないかも…というレベル)だから、進学するときには、自分の適性とかやりたいこととか色々悩んでしまうんですよ。
そして、長期休みには実家に帰るんだけど、だんだん家族との価値観が変わって来ちゃいます。そりゃそうですよね。娘は欧米の自由なスタイルの教育を受けて、実家行くとおじいちゃんもおばあちゃんも保守的で、自分の伯父と結婚させられそうになったり、妹がなんでお姉ちゃんだけいい思いして、私はこんな不幸なの…とかね。
まー、すったもんだの末に一人は弁護士を目指し、一人は看護師になり、一人は会社員…と進路を決めて行きます。
インド映画の予告とかみるとスゴーイお金かけてダンスもすごいけど、そんなお金あったら…。と思うけど、私達は日本で平和にのほほんと暮らしているから、そんなこと思うんでしょうね。最下層の人たちは映画で同じインド人がダンス踊ってることも知らないんですから。なんともやるせないですね。
「エンドゲーム 最期のあり方亅
様々なケースの末期患者に真摯に寄り添う医療従事者たちの姿を通して、「死亅ということに正面から向き合ったドキュメンタリー。
医者も看護師もケースワーカーなどのスタッフも何が患者にとっていいことなのか。家族も悩み苦しみ現実を受け入れざるを得ない状況に辛くなりました。
先日、うちの老父が救急車で運ばれて、なんかいつまでも元気でいるもんだと思っていただけに、ガーン!とやられた感じでした。もう90近いから当たり前なんですけど(結局は大事には至りませんでした)兄ともいろんなことを話し合いました。
私、30のときに母を癌で亡くしてるんですが、その時の苦しみを、なんか父のことやらこのドキュメンタリーで思い出して、一人号泣😢
周りでもだんだんそういうことが増えてきて、現実として避けられないことですね。
番組のなかで、元気でいるときには「死ぬこと」について考え、病気になって「生きること」を考えるって言ってました。
当事者へのインタビューでも、末期の癌患者なんですが、抗がん剤はキツイからそれなら体調よく残された日々を過ごしては?と看護師さんたちが提案するんですが、私は奇跡を信じると言って頑なに抗がん剤治療を受けるっていうんですよね。看護師さんたちも、わかりましたと準備を始めるんだけど、テロップで、治療を受けずして亡くなった…って出て、ショックでした。
別の方では、延命措置をするかしないかで家族で話し合って、夫は諦めきれないし、実母は見てられないってなるんですが、そうこうしている間に亡くなってしまいました。小学生くらいの男の子がいるんだけど、涙をこらえているのか泣かずにいて、それがまた切なくて、お母さんも心残りだろうな、と思ってまた涙。
とにかくイロイロ考えさせられました。
今は配信中の「愛と利と」がすごく面白いです。毎週木曜日が楽しみで楽しみで。あとは「車輪」「カジノ」かなー。
新しく始まった「フィジカル100」は韓国版サスケ、筋肉番付といったところでしょうか。みなさんムキムキマッチョで目が離せませーん。