おうち時間
おうち時間
数年前に、そう過ごさなければならなかった時間
私にとって、有意義な時間だった
その時間も終わり、また生き急ぐ数年
疲れた
そんな感情を抱くようになって半年
無気力で、将来を見出せず、ただがむしゃらに、
自暴自棄になりながら生きたこの半年
今、私は雨の音を聞きながら、
あえておうち時間を作る練習を始めた
お昼過ぎまで寝る
夕方まで携帯をダラダラ見る
時間を溶かすことへの罪悪感と背徳感を感じながら
だんだん、やりたいことが出てくる
積読を減らそうかな
作ってみたかったあの料理を作ろう
お菓子を焼いて、パンも焼こう
断捨離も
そうして外に出るエネルギーが溜まったら
のんびり近所を散歩してみる
朝に夕方に深夜に
毎日歩く灰色の道が
なんだかキラキラして見える
そういえば
数年前に経験した強制的なおうち時間
今みたいに過ごして
今みたいな感覚があったなぁ
私にとって、あの時のおうち時間は
有意義だと感じていた
もっと言語化してみると
生きるために必要な時間だったんだと思う
今、あえてしているおうち時間も
きっと今を、未来を生きるために
必要な時間なんだと思う