アメリカの感謝祭
アメリカのThanksgiving
毎年11月の第4木曜日がThanksgivingです。
1863年にアブラハム・リンカーンによって祝日扱いになったアメリカの祝日です。
アメリカ歴史上重要な祝日ですので色々情報があるので興味がある方は調べてみてください。
さて歴史的重要性は脇において
この祝日が今日のアメリカに住む皆様にとってどういう日なのかをいつもながら超私的視野で解説したいと思います。
11月に入ると近年日本でもなぜか受け入れられているハロウィンが終わり一気にクリスマスの飾り付けが始まり、冬の雰囲気が出てきた日本ですが
Contiguous United Statesではそれはほぼありえません。
アメリカ合衆国本土では独立記念日、クリスマス、その次に重要な祝日Thanksgivingが間にあるからです。
アラスカ州にこの時期行ったことがないのでどの程度盛大にThanksgivingを祝うのか私は知らないのです。
しかし、ハワイ州ではあまり大きく祝いません。
ですので、日本同様ハロウィンが終わればすぐにクリスマスの飾り付けが始まります。
ハロウィンやクリスマス、イースターが宗教的な意味が強いのに対して
Thanksgivingは歴史的な意味が強い。ハワイ州は、それとは別の歴史がありますからね。
ですので、Thanksgivingが終わるまでは本土のお飾りはオレンジ色です。
そしてこのThanksとクリスマスがアメリカにおいての日本における盆と正月の家族付き合いと同様、楽しいのか楽しくないのか良くわからないホームドラマが満載の祝日となります。
その名もHolidays
実際は12月にあるキリスト教以外の宗教の祝日(ユダヤ教のハヌカー)も尊重しているというかその人の信仰を知らなくても言葉がかけやすく誤解を生まないためのものですが、
Halloweenに始まり新年を迎える約2ヶ月の間に浮かれるアメリカを表現するものだと勝手に私が流用しています。
独立記念日やイースター(春休み)はもっと気軽でダレています。
Thanksは大規模に家族が集結します。
それには時に友達や同僚、時に元家族まで含まれます。
元家族が含まれるのは子供がいたりすると結構あたりまえにあったりします。
特にアルコール摂取が多い日ではないので酔って盛り上がって成り行きでではなくきっちりかっちり招待されています。
家族の場合前年から来年は誰の家でやろうかと会議になるし、
そうでなければ決まった家で毎年と決まっていたりします。
一般的にこうでなければならないというのはあまりないです。
こだわる人は伝統的なThanksを再現しますが。。。
午前中に奥様の実家、夕方から夫の実家とかそんなに遠くなければ移動する強者も時に見かけます。
仲が良い家族やなんらかの理由があると合同になったりしてすごい人数になります。
Thanksは基本、料理を作りみんなで食べる日なので料理が好きな人嫌いな人がいてこれが色々大小の諍いを勃発させたりします。
アメリカの比較的面積が広い家のキッチンにオーブンが二つある理由はThanksのためと言っても過言ではないでしょう。
いくら料理が好きと言ってもオーブン2台を同時に使う場面はそうそうないですがThanksの時には必須になります。
メニューも一応伝統的なものというのがありますが
日本のおせち料理同様、今年はどうしようとメニューを考えて色々悩んだり楽しんだりします。
外せないのは七面鳥(ターキー)。
11月に入ると冷凍の丸焼き用七面鳥がゴロゴロとスーパーマーケットに並び始めます。
七面鳥の丸焼き
クランベリーソース
インゲン豆のグラタン
マッシュポテト
グレービーソース
スタッフイング
パン
パンプキンパイ
ピーカンナッツパイ
七面鳥を美味しく料理出来たか、どうしたら美味しくなるか、美味しくなったか、残ったらどうやって食べ終わったかがアメリカ会話(秋から年末まで)の永遠のテーマです。
七面鳥好きかっていうと多くの人がターキーハムのサンドイッチは食べても丸焼はこの日だけという人が多いので、要は慣れてない料理を作るので大騒ぎになる。しかも牛肉と違って火が通ってないと大変なので料理するよりやっつけられた丸焼きが出てくることもあり、美味しくない、面倒だとなってきたりもする。
まさしくおせち料理と同じような流れ。
レストランでも提供しているところがあるので、それを利用するのも楽しいかもしれません。
旅行に出かけるならホテルの近くのレストランを検索して早めに予約をしておくと気軽にThanksDinnerが楽しめます。
レッドロックグリルのThanksのメニュー
気軽にThanksgivingの食事を楽しみたいならオーダーしておいてその日か前日に取りにいくのもいいかもしれません。
会社の同僚も一人暮らし独身者などは結構気軽に声がかかります。
断っても誰も気にしませんし、お誘いに応じてももちろん大丈夫。
その場合は何を持っていくかしっかり確認すると後々困らない。
結構人を見ているというか、無理なことは言ってこない。
でも、パイ焼くの好きな人には焼いて欲しいと頼んできたり
どこのパイを買ってきて欲しいとか
飲み物を持ってきてとか結構細かく言われる。
ポットラックとは違いホスト・ホステスはメニューをきっちり考えているのでそれを邪魔しない食前・食後に楽しめるものが喜ばれる傾向があると思う。
けれどわからなかったらその日は手ぶらで行ってすぐ後に続くクリスマスのプレゼントやランチに連れ出せばお礼は十分だったりする。
その食事をしながらクリスマスの予定を建てる。
誰が来るから、から始まりクリスマスプレゼントはどうする、どこでする(Thanksと同じであることもあるし別の家族の家になることももちろんある)
第4木曜日がThanksの祝日、多くの会社で次の金曜日はお休み(これがブラックフライデー, 株式市場は開くが2時間早めに閉まる)、週末と合わせて4連休になるので、その週前半3日間有給休暇を取ってしまう人が結構いる。なので飛行場が結構混む時期。
時期的に天候も荒れるので飛行機移動の方は時間に余裕を持つことをお勧めします。
ただ学校はそうではないので子供が学校に通っていたりする家庭はあまり動けない。なので、子供がいない人たち(祖父母とか、独身者)が旅行して参加することが多い。
家族が近くにいればそこで集合出来るが遠いと近くの仲の良い友達やその家族と一緒に過ごす。
ジーン・ウェブスターのあしながおじさんによく書かれています。
大学など家を出て遠くに通っている学生はThanksは地元の友達の家に招待されることが多い。
年末までに有給休暇を消化しないといけない人が結構いるのでこの週から6週間ほど欧米では仕事の進度が一気に落ちたりするので要注意。
|Holidays《ホリデーず》
労働者(オフィスもの)は休むが株式市場は動く投資国家アメリカ。。。
そうはいっても次の日、金曜日からクリスマス商戦ですので休んでいるのはオフィスの人々やお偉いさん方でお店や配達はてんやわんや。
沢山お金を使ってもらいましょう。
BlackFridayも有名ですが、アメリカ人はクリスマスプレゼントにかなりお金を使うのでクリスマスまでお祭り騒ぎは続きます。
そして年明け最初の出勤日(1月2日)にはやり切り感が溢れ、疲れ切っているわけです。Holidays酔い明け。
Black Fridayは疲れるだけだし、Thanksの疲れもあってゆっくり休みながらクリスマスの飾り付けをし始めます。
Thanksを祝った後ようやくクリスマスのライトアップが始まります。
有名なロックフェラーのクリスマスツリーもライトアップは12月4日。
ちなみに今年は1959年以来久しぶりのアメリカからの木だそうです。
マサチューセッツのノルウェーモミの木。
ハワイの人のThanksの祝わなさに、驚かされましたが
今年はたと気がつく。
クリスマスは旅行に出かけているのことが多いので
クリスマスツリーを何年も飾っていませんでしたが
もう気にせず飾ってしまえば良いのだ。
長い期間楽しめれば飾った甲斐があるというものです。
以上、相変わらず超私的視点主観満載のアメリカ合衆国のThanksgivingまとめです。
ちなみに私は七面鳥の丸焼きが大好きです。
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