【探訪日記 #3】2/22 ギラヴァンツ北九州-AC長野パルセイロ
皆様、せんべろはお好きですか？
せんべろとは、「酒とおつまみで1000円でいい具合にべろべろになれる」というコンセプトの居酒屋立ち寄りメニューのことを言います
今日のサッカー観戦旅行には、何とせんべろが無料でついてきます。
本日の試合概要
明治安田J3リーグ 第2節 ギラヴァンツ北九州-AC長野パルセイロ
2025年2月22日（土）ミクニワールドスタジアム北九州 14時KO
第2節とはなっているが、第1節の北九州-松本山雅戦がスタジアム確保の関係で4/26に延期になっているため、北九州にとってはこの第2節が実質的に開幕戦となる。
前説
2/22、今日は一部界隈ではJ2の日として大盛り上がりの一日らしいが、今日の織幡の予定にJ2の文字はない。
ある者にとっては渇望する高み、またある者にとっては帰るべき舞台、それがJ2。今日の試合の相手は、昨シーズンホーム最終戦にてJ2昇格PO圏内への滑り込みを目の前で阻止した相手との再戦であるーー
昨晩は家事を済ませて早めに就寝したものの布団の中でyoutubeを流す悪癖により9時頃まで爆睡。本来ならば本日は福岡市内のスポーツバー辺りでガンバ大阪-アビスパ福岡戦のライブビューイングに行く予定だったが、近場でギラヴァンツ北九州の開幕戦がある、しかも相手は(上記の通り)昨年末の最終節で土壇場にドローに持ち込んで北九州を絶望に追い込んだAC長野パルセイロということもあって面白いカードと思い、急遽旅程を組んだのだった。
朝イチで映画『ぼくとパパ、約束の週末』を観てから行ったんだった
いろんなクラブの試合をこの目で観に行きたくなる、そんな映画でした
福岡市内在住の織幡が週末にフラっと小旅行するのに、同じ県内の政令指定都市である北九州というのは丁度良い手軽さがある。
福岡-北九州間の公共交通機関は新幹線・在来線・高速バスの三者が各々独自の強みで鎬を削っている。ことサッカー観戦の際は「そこまで時間に追われてはいないが、定時性と快適さは欲しい」という狙いから在来線特急を使用することが多い。
そんな「新幹線に対抗して在来線特急のコスト優位をより感じてもらおう」と言わんばかりのお得なきっぷが存在する。
「ネット限定！お買い物往復きっぷ」、博多～小倉・門司港間の土・日・祝日での日帰りに限り、特急自由席での往復が3,100円となり、更にアミュプラザ(駅ナカ施設)の1,000円の利用券もついてくるという破格の企画切符である。
インターネット予約＋券売機での発券受取が必要となるが、マトモに支払ったら片道1,910円(運賃1,310円+特急券600円)のところが実質1,050円で済むというのがウリである。なんなら快速でノロノロ行くよりも安い。
※なお、4月から3,440円に値上げされるので注意(上記リンクは4月以降)
そんなこんなで今日も博多駅の券売機で予約していた切符と利用券を発券し、コーヒー片手に50分弱の小旅行が始まる……とはいっても先週の遠征と全く同じ道程の為特にこれと言ってめぼしいものもなく、のんびりTwitterでもしながら過ごしていたらあっという間に小倉駅である
北口を出て、ペデストリアンデッキの歩く歩道を進み、総合展示場のオフィスビル(AIMビル)を突っ切ると程なくしてスタジアムに辿り着く。体感5,6分だろうか。ターミナル駅直結のスタジアムとして抜群のアクセスである。
そのファンの方々も多数来北していた
通路の柱ひとつひとつに選手の装飾があり、顔と名前をじっくり眺めることができる、またビルのアトリウムには巨大な垂れ幕とユニフォームの展示が。公共施設でこれだけ大々的にアピールできるのは素晴らしい……
試合がない日でも当然掲載されており、1年間毎日利用者の目につくことになる
AIMビルを福岡市内で無理やり例えるなら、オフィスや会議室・多目的ホール、パスポートの申請等のできるアクロス福岡だろうか。サッカー観戦に全く興味のない層にも否応なしに目に留まる環境でアピールできるのは地域への周知という面で強力な力になるだろう。
というわけでミクスタことミクニワールドスタジアムへ到着。
試合開始まではまだ1時間半以上あるので場所取りだけして階下「にぎわいプロムナード」の物販ゾーンへ。
事前にギラヴァンツのLINE登録者向けのサイン会に当選していたが、どなたのサインをどこに描いてもらえるのか等々の勝手がわからなかった為、持参のフラッグを用意。
サインを入れてもらったので引き続き振ります
GK1 伊藤剛 選手と、今年鹿児島から来たMF6 星広太 選手にサインを描いていただいた。伊藤選手は旧ユーゴ圏でキャリアを始め、"逆輸入"として湘南に入団、その後J3や関東・九州リーグを経て昨年実に7年ぶりのJリーグスタメン入りを果たした苦労人なキーパーなんだそうな。ついでに調べてみると伊藤選手と星選手は17年半ば～18年に福島ユナイテッドでも同僚だったようだ。
また「にぎわいプロムナード」内では、小倉城を拠点に活動する武将に扮した「小倉城武将隊」のグリーティングが行われていた。小倉城の魅力・知名度向上と地域の歴史教育を目的に創設され今年で２周年ということ！
Jリーグアプリのフレームを活用すべく何らかの自撮りを課すことにした
階上に戻ったところ入口付近で決起集会が始まったので喉の調整がてら参加することに。やはり開幕戦はこれがないと……
海風に雪の舞うなかで一際熱く盛り上がってる一角にて飛び跳ねていたところ、ソロで観戦に来ていたフォロワーさんからお誘いがあり急遽相席で観戦することに。
日頃もっぱら一人で観戦しているのでこういう機会はとてもありがたい…
ミクスタ定番の安川電機のCM「やすかわくんのうた」で画面が切り替わらない等のちょっとしたトラブル？に見舞われつつキックオフ。
小気味良くパスが回りサイドへの裏抜けが決まるも決定機を掴めなかった前半、後半もしばらくは決定機が得点まで結びつかなかったものの、ゴール正面での混戦の中辻岡が捻じ込んで待望の得点を決めると、流れがきたのか更に渡邉颯太が鋭い縦パスからの二点目を決めてそのまま快勝！
特に印象に残ったのは、とにかく爆速でプレスしたりドリブルで切り込んだりと(渡邉へのアシスト含め)値千金の活躍をしたFW樺山諒乃介。にじさんじコラボの番組にて「サッカー好きが夢の中でやるゴール」と舞元に言わしめた2023鳥栖-G大阪戦で見せたDF3枚を一人で抜き去ってそのままニアへぶち込むスーパーゴールを見て以降地味に気になる選手だったが……やはり別格だった。。。
ん、ガンバ大阪……？いったん見なかったことにしておきますね
試合終了後、なるべく携帯の通知を見ないようにしながら勝利のセレモニーに参加しつつ、解散して小倉駅の「駅から三十歩横丁」へ。
このサッカー観戦という名の小旅行の真髄はここから始まる。
そう、ここで「お買い物往復きっぷ」の1,000円利用券を使うのである。
更にそれだけではない。この「駅から三十歩横丁」ではギラヴァンツのホームゲーム開催時に「ギラ横丁」と称して、観戦後に受けられる特典があるのだーー
試合に行ったの恰好で行くと割引だったりドリンク等がついてくる。
試合後の観客をアミュプラザへ流すことで飲食店も賑わう、ギラヴァンツの恰好でお店まで来てもらうことで駅ナカ内でクラブの周知活動もできるという双方にメリットがある面白い取組だ。
当初の予定ではShinShinで「もつちゃんぽん」を頼み、烏龍茶をサービスでつけてもらうつもりだったが、同時期のNiziUのライブの関係か(偏見)、そこだけ異様に並んでいたため断念しプランBへ。
「駅から三十歩横丁」のうち、何故かここだけ駅構内にメリ込んでいる「銀だこハイボール酒場」で一人反省会をすることに。あれ？何で勝ったのに反省会…？まぁいいや
たこ焼きに！！
そんな
角ハイを付けて！！
軟骨の唐揚げまでつけちゃって！！
お会計
70円！！！！！
実際の会計は1,600円近くしましたが、利用券とギラ横丁の優待の組み合わせでまさかの手出し70円。「利用券の分は実質ただの先払い」という野暮なツッコミはさておき、あまりの手出しの少なさにもっと注文した方がいいのではとちょっと申し訳なくなるレベル（いや、きっとお店に還元されてるはず…）。
そしてそのまま駅のホームに上がるも帰りの特急まで若干時間に余裕があるので駅の立ち食いうどん屋さんで二次会。このお店、実はクッキングパパ59巻の表紙にも載ったいわゆる聖地の一種である（雑な認定）
丁度食べ終わった頃に博多行の特急が入線してきた。いい具合の尺調整ができた。割と空いてる車内でサッポロビールを飲みながら博多へ帰る。木張りの床にクッションのような椅子と奥行き感のあるガラス張りのインテリアもあいまってまるで空港のラウンジで一杯やっているような気分だ。製造から四半世紀経ってる列車とは到底思えない洗練さがある。
写真がゆがんでるのはそのせい
そんなこんなで無事博多へ帰宅。隣町に日帰りでのんびり遊びに行く、そんな余裕のある週末が続けばいいな、ついでにサッカーも観に行っちゃったりしてさ……
予告
……え、来週もこのお買い物きっぷやるの？しかも次は小倉から更に片道２時間？！ 新幹線なら34分であっという間なのに～
予告：【探訪日記 #7】3/2 レノファ山口-北海道コンサドーレ札幌
何で勝ったはずなのに反省会してるんだったっけ、連敗？吹田？なんだそれ
あ、上司氏～水曜午後休とります
予告：【探訪日記 #5】2/26 アビスパ福岡-川崎フロンターレ
あ、帰ってきて早々なんですが明日８時のバスだから早起きしてね
出発まであと６時間半しかないけど呑気にnote書いてる場合か？
【探訪日記 #4】2/23 ロアッソ熊本-北海道コンサドーレ札幌 ＋α