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#26 民主主義フェスティバル-Folkemødet-@デンマークでのボランティア記録
留学も残りが2週間を切りました。大学の授業も全て終了したので夏休みに入っています🌻全然寒いけれど。2024/06/13-06/15にデンマークで開催された民主主義フェスティバル-Folkemødet-にボランティアとして参加してきました。私が調べたときには日本語での情報は見つからず、英語での情報もほとんど見つけられなかったので、もし興味がある人がいれば、、と思い記録をしていきたいと思います。
Folkemødetとは
北欧では民主主義フェスティバルという政治家や市民、様々な団体が集まり議論をするお祭りが開催されていることを知り、調べているうちにFolkemødetについて知りました。スウェーデンや他の北欧・バルト三国で開催されていることも分かったのですが、日程の条件とデンマークに行ってみたいという気持ちが合い、デンマークで参加することにしました。サイトではデンマークで一番大きい民主主義フェスティバルと紹介されています。
Folkemødetは北欧の民主主義フェスティバルの中でも一番規模が大きいようです。実際、スウェーデンで友達にDemocratic Festival に行ってくると話すと、聞いたことがない、知らないと言われましたが、デンマークでFolkemødetはほとんどの人が一度は聞いたことがあるものと教えてもらいました。
Folkemødetでは何が行われるのか
2024年は英語のWebサイト更新が間に合わなかったようで、デンマーク語のサイトのみでしたが、Web上にプログラム内容がまとまっています。
デンマーク国内の各政党、NPO、NGO、企業、EUや国連などの地域/国際機構、その他さまざまな主張を掲げ活動している団体 ex)原子力発電の中止、気候変動対策、シリアへの支援など がそれぞれブースを出し、グッズやそこで来た人と話をしていました。↑のプログラムでは、ブースやステージで行われる公開議論やワークショップ、講演の日程が表示されます。タイトルがデンマーク語表記のものはデンマーク語で行われ、タイトルが英語のものは英語で行われるという感じでした。
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Folkemødetに参加した感想
経験として参加出来てよかったと思う一方で想像していたものとは少し違かったというのが感想です。
ーデンマーク語の割合が大きい
知ってはいたはずですが、ほとんどの講演やディスカッションがデンマーク語のみだったので、興味がある分野なのに英語で開催されていないから参加できない。。。となるものが多くありました。また、各ブースも全てデンマーク語表記だったので色々なブースがあるのは分かりましたが、それぞれ聞かないと何をしているのかが分からない、というように壁を感じることが多かったです。
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ビデオメッセージを受けてからの会場での議論はデンマーク語だったので、理解できなかった。
ーデンマークに住んでいる人のためのお祭りという感じこれも想定できそうなことですが、デンマーク内の問題や争点となっているものについて扱われることが多かったため、前提知識や英語力が足りず、英語でも内容についていけないものがありました。(まだまだ勉強頑張ります~~)色々見たり、参加をしていて、これが日本で、日本語で開催されていたら私にとっては本当に楽しく意味のあるイベントになるのかな、、と考えたりもしました。ー企業や政治家・政党の広報の側面が思っていたより大きい純粋な政治に関しての議論のイベント、というよりは企業の広報や政治家の広報の重要な場としての役割が強かったように感じます。ボランティアとして参加していた人の中にも、仕事を見つけるために企業との関わりを作りに来たと言っている人が何人もいました。ここまで大きなイベントを作るためには大きなお金が動いているだろうし、そういうことか~と思わされました。
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ーゴミが多すぎる
私が清掃のボランティアを担当していたからかもしれませんが、毎晩パーティーがあり、その後の景色は惨状と言っても言い過ぎないものでした。環境保全のブースの近くでこんなにもプラスチックのカップのゴミやたばこのゴミが落ちているのは矛盾を感じる、、、ともやもやする場面がたくさんありました。海が近いのに!なんでそこらへんにこんなに大量のゴミを捨てられるんだ!と思ったり。清掃のボランティアをしてみて、どんなゴミが多いのか、ゴミの分別の状況を知れるなど学ぶことも多かったです。
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ゴミを外に捨てることに対してのためらいはどこで身につくのかなども考えちゃいました。
もちろん、参加してよかったなと思う点もあります。
ー”政治”について話しやすい空間だった
女性の権利に関してのワークショップに参加した後、一緒に回っている子と、お互いの国の男女平等の状況について話すことができたり、移民政策についてお昼ご飯を食べながら話したりと、政治について話に来た参加者が多いため政治について話やすい空間になっていました。普段あまり自分の目に入っていなかった問題についても、ブースで展示をしていたり、パフォーマンスをしている人を見ることで、知ることができたのもよかったと思う点です。
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ー講演・ワークショップ
ガザから避難した人のビデオメッセージを見たり、デンマークからウクライナにユースメンバーを派遣する取り組みをしている団体の講演を聞いたり、ウクライナ侵攻における報道についての話を聞いたり、なぜ男女の権利平等が重要なのかを話し合ったり、EUの役割についての講演を聞いたりと、これまで留学中に勉強をしてきたことの応用問題みたいなものばかりでした。日本に帰ったらまたちゃんと国際政治の勉強をしたいと思ったし、もっと理解できるようにならないとというモチベーションをもらいました。
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現役のデンマークの女性政治家や市長などもアドバイザーとしてワークショップに参加していた。
ボランティアとして参加した感想
Google翻訳をかけながらWebサイトを見ていたらたまたまボランティアの文字が出てきたのが、ボランティアとして参加したきっかけです。本来はもう少し早く申し込まないといけないようでしたが、私は一か月前の申し込みでもまだ受け入れをしてもらえました。ボランティアの説明・応募用サイトは↓です。
応募といっても簡単な個人情報と自分が担当したいボランティア、何時のバスに乗りたいか、どこに宿泊したいかを回答し、提出するという簡単なものでした。
コペンハーゲン空港に集合→バスで港へ→フェリーに乗りBornholmの港へ→港からバスに乗りイベント会場へ という交通手段、テントを持参しキャンプサイトで宿泊か寝袋などを持参し学校で雑魚寝という宿泊場所、期間中の三食の食事がボランティアには無料で提供されます。
イベントの開催場所がフェリー到着場所からバスで30分程かかることや、Bornholmのイベント期間の宿泊費がびっくりするくらい高かったこともあり、ボランティアとして参加するのはいい手だと思います。ご飯もバイキング形式で、デンマーク料理もあったりして、とても美味しかったです。
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パンがとっても美味しい
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私にとっては海外でボランティアをすることは初めて&知っている人が誰もいない中、4泊5日過ごす予定だったので、参加前はとても緊張していました。
ボランティアもイベントの参加者もデンマーク人の割合が体感90%くらいで、デンマーク語で話しかけられ、英語に切り替えてもらうということがよくありました。300人くらいのボランティアの中で、他の国から参加し、デンマーク語が話せない参加者は10数名程でしたが、人数が少ないのもあり、話しかけやすかったり、仲良くなりやすかったりする部分があったと思います。ボランティアを行う上では仕事にもよりますが、デンマーク語が必須というわけではないです。(私はデンマーク語何もわからなかったのですがちゃんとボランティアを終えられました笑)
ボランティアに参加すると他の人と仲良くなりやすい、というのがボランティアの一番のおすすめポイントかなと思います。食事や宿泊が一緒だったりするので、一緒にイベントを回りやすいという面もありました。
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一方でかなりハードな日々だったなというのも思います。私は最初キャンプサイトに宿泊する予定だったのですが、寝袋とシートは用意できたものの、テントが準備できず、テントなしで会場に向かいました。(無謀すぎたと思います。とっても反省)行きのバスで会った人にテントにスペースがあるから泊ってもいいと言ってもらい、一日目はテントで過ごしました。運営の人に事情を話すと2日目以降は学校の空いたスペースに行ってもいいと言ってもらえたので、学校に泊まりました。男女混合の部屋で、ただの教室という感じなので、自分の寝袋とその他荷物のスペースを広げてそこを寝床として過ごしました。外で寝ることの大変さと床の固さを良く学んだ日々でした。シャワーも男女が分かれているものの、3つのシャワーが横にならんだスペースを共同で使っていました。私にとっては良い経験でしたが、それなりの準備と覚悟は必要かなと思います。
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ボランティア以外の参加方法ももちろんあるので、これが一つの参考になれば幸いです。それではまた~