量より効率、効率より量?
先日、Instagramに投稿したように、松元隆司さんとお話しさせていただける機会がありました。
松元隆司さんは
•オリックス•ブルーウェーブ
元チーフトレーナー
•阪急ブレーブストレーナー
•韓国プロ野球ハンファイーグルトレーナー
•関西国際大学 非常勤講師
•明治国際医療大学 非常勤講師
などと野球業界から講師まで幅広い経験と実績を持っている方です。
そんな松元さんはオリックス•ブルーウェーブ時代にイチローさんと親交があったことを僕は知っていました。
「ストイックで自分の考え方が確立されている」
僕はイチローさんにこんな勝手な印象を持っていました。
そこで松元さんにこんな質問を投げかけてみました。
「イチローさんは野球に対してどんな姿勢で取り組んでいましたか?」
松元さんは淡々とした口調で答えました。
「イチローは試合でインコースに飛んできた球が打てなかったら打てる感覚が掴めるまで練習でバットを振る」
現代は、「効率化」が重要視されており、負担が少なく、効率のいいことが物事を選ぶうえでの基準になっている。
一見すると「効率がよくていいじゃないか」との声もあるかと思います。
しかし現代の情報量が多く刺激が強いものが多方面にある今の世の中で
「何か一つのことに熱量をもって打ち込む」ことが難しい傾向にあるとも感じる。
松元さんの答えを聞いた時にふとこんな実体験を思い出しました。
クロスボールの練習をしていた際、上手く合わせられず悩んだ末、僕は「クロスボールの合わせ方」と検索し情報を求めた。
すると膨大な量の情報が出てきて知識が入り、クロスのイメージも思い描けた。
その知識をもとにもう一度練習してみましたが上手くクロスは合わせられなかった。
頭では理解したはずなのにどうして上手く出来ないんだろうと考えた時に
「自分でいい感覚を掴んでないから」だと気付いた。
「いい感覚」を掴むためには知識と練習量を連動させる必要があるという考え方に行きつきました。
「効率化」が重要視されてる今こそ何か一つのことに集中して打ち込むことや継続して物事をやり続ける熱量が大切になってくる。
僕らは、子供の頃から情報量が多くインターネットで検索をかければ簡単に情報を得れる「便利」な時代を生きてきました。
しかし「便利」ということは「答えが近くにある」ということにもなる。
だから僕は答えのない問題に直面した時に日々苦しみますし、貪欲に物事を継続することも苦手です。
この機会を機に、誰かから何かを与えてもらうことではなく自分自身で試行錯誤する「創造性」を大切にして生きていきます。