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食が人生を豊かにしてくれるのに…

小学校の先生で、2児の父、雄剛です。

空前の映画ブーム継続中です。私は、食べるのが大好きなせいか、「食」に関わる映画や動画、テレビ番組に自然と惹かれてしまうんですよね…。

『南極料理人』

今週観た映画の一本目は『南極料理人』。マイナス54℃で、動物も、ウィルスさえもいない極寒の地にある南極基地。1年間、閉ざされた基地の中で生活せざるを得ない8名の隊員たち…。そんな隊員たちを支えたのが主人公が作る毎日の料理でした…。

この映画、正直盛り上がるところはないんです…。クライマックスに感動の涙が…ということもありません。でも、すごくほっこりした気持ちになる映画です。

8人のおじさんが、閉鎖的な空間で1年間ずっと暮らし続ける…。いいことばかりではなく、苦しいこともありますよね。それを支えてくれるのが料理だったんです。苦しい時、悲しい時もおいしいものを食べれば、元気になれる!どんなに年中真っ白な大地でも、季節感やイベントに合った料理が出てくることで、生活に彩りが出る!1日3回の食を楽しむことって、人生の楽しみに直結していると思うんです。

『おいしい給食 Road to イカメシ』

もう一本は、テレビシリーズから大好きな「おいしい給食」の映画版、『おいしい給食 Road to イカメシ』。給食を異常なまでに愛している中学校教師の物語。今回は、町長選挙に「食べ物に感謝の気持ちをもてるようにしよう!」ということを公約に給食の「完食指導の徹底」「黙食」「質素に戻る(脱脂粉乳やかちかちのパン)」を掲げる町長が登場。主人公の甘利田先生は、大好きな給食とどう向き合っていくのか…?

私、このシリーズ大好きなんですよね。学校を舞台にしたドラマや映画って、仕事目線で観てしまうから純粋に楽しめないため、基本的には観ません。だけど、「おいしい給食」だけは、別。ぶっとんだ甘利田先生のキャラクターと、絶妙な時代設定。ちょうど自分たちが学生の頃と重なって「あー、ミルメークだー!好きだったなぁ。」とか、「あの銀色のステンレスの食器懐かしいなぁ…。」とか、そんな視点で楽しめるのもいいんですよね。

今回は、「食を見直そう」という町長が登場。「給食はただ楽しむものではない!食材に感謝すること!そして、栄養のことを考えてもらっているんだから、残さず食べなさい!そのためには、全員前を向いて、しゃべらず食べる!食べきれなかった生徒は、昼休みも残して、完食させよう!」と主張!どんどん給食を楽しめなくなる生徒と甘利田先生…。

2つの映画で思うこと…

今のクラスでは、給食について思うことがたくさんあります。
・給食を当たり前に残す子どもたち…
 これまでも苦手な子が多かった牛乳や野菜はもちろん、メロンやみかんといった人気だったフルーツや揚げパンでさえも当たり前に残します…。

・給食を減らすときも、投げるように(叩きつけるように?)食缶に戻す子どもたち…

・ソフト麺(袋に麺が入っていて、それを汁に入れて食べる麺)を汁につけず、ただそれだけで食べる子どもたち…
 
こんな様子を見ていると、食に対するリスペクトや食を楽しむという感覚がなくなってきているように感じてしまいます。給食を通して、いろんな料理に触れ、食べられる幅を広げ、いろんな料理を楽しめるようなってほしい…。そうしないと、1日3食を大切に、豊かに食を楽しむ人に育っていかないのではないか…そんな心配をしてしまうんです。

でも、『おいしい給食』を観ていると、ただ強制すれば「食を楽しめるようになるのか?」といえば、そうではないし…。

私は、「給食は、みんなの成長のために栄養のことも考えて作られているんだから、減らしてもいいけど一口は食べようね!」と指導しています。そうすることで、栄養面もそうだし、食べられる幅を増やして、食を通して豊かな人生をおくれる人になってほしいなと…。食べ物を大切に思う人になってほしいなと…。そう思っているのですが、なんか最近このままでいいのかすごく迷っています。

皆さんは、給食の指導について…。どう考えていますか?ぜひ参考にさせてください。





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