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不良少女の大量生産

「どうか、どうかだよ。文学なんかに、近づかないでおくれ。あの隣りのお兄さんをご覧、あれは悪魔。人間なんかじゃない。文学だなんてものを、やっている。不良少女たちを、飼い慣らしているんだよ!いいかい、気をつけて、あのお兄さんと接したら、お前、発狂してしまうから。堕落、発狂なんだよ!」


感傷もなければ星座の動きもありはしない、婆やはそんなことを言う。


『気狂いの僕』を書いたサリンジャーは、よかった。


どの天才も、実は、狂人だった。


『魔女』を書いたジュール・ミシュレも、抜き差し難く狂人だったと思う。彼の異常なこだわりに、ヤラれた読者もいると思う。


狂気でしかない。


私は、確かに、狂っている。そう言える私は、狂っていない。


私には、若い女性の行く末が、心配。


頑張って、とも、たやすくは言えない。


不良に、なっちゃえ。人生は、猛々しいものだから。


転倒しても、新たなタバコを吸えばいい。



元女の子たちも、みんな、花束のように抱かれてみた…


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