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tasty_serval820
不良少女の大量生産
「どうか、どうかだよ。文学なんかに、近づかないでおくれ。あの隣りのお兄さんをご覧、あれは悪魔。人間なんかじゃない。文学だなんてものを、やっている。不良少女たちを、飼い慣らしているんだよ!いいかい、気をつけて、あのお兄さんと接したら、お前、発狂してしまうから。堕落、発狂なんだよ!」
感傷もなければ星座の動きもありはしない、婆やはそんなことを言う。
『気狂いの僕』を書いたサリンジャーは、よかった。
どの天才も、実は、狂人だった。
『魔女』を書いたジュール・ミシュレも、抜き差し難く狂人だったと思う。彼の異常なこだわりに、ヤラれた読者もいると思う。
狂気でしかない。
私は、確かに、狂っている。そう言える私は、狂っていない。
私には、若い女性の行く末が、心配。
頑張って、とも、たやすくは言えない。
不良に、なっちゃえ。人生は、猛々しいものだから。
転倒しても、新たなタバコを吸えばいい。
元女の子たちも、みんな、花束のように抱かれてみた…