詩 揺れてる遺伝子
鼻や目や口を通して 伝わる物がある
手の指さきで 伝えたい気持ちがある
揺れてるだけで怖くなった
あの日の気持ちも
『自分のせい』から逃げたくなった
あの日の過ちも
繰り返す現実を美化してきた景色
あなたからはみ出した体液が
僕の鼓動を掴んだから
震える声で君に近づいた
大切な弱さを知ったから
無様な姿で夜を飲み込む
喜びに気づくのが遅くても
そこで待っている人に気づくなら
朝は未だ間に合うから
何十年の旅路で飼い慣らされた
後悔が刻まれた二重螺旋を
喜びの海に 投げ入れよう