#29 退職、長く短い8ヶ月
1月末に、およそ8ヶ月ほど働いた職場を退職した。
仕事をはじめた当初はあまりの体力的なしんどさにじんましんがでるほどで、PPSナンバーを手に入れたら辞めよう、とおもっていたのだが、あまりにものぐさすぎてあたらしい職場を探すまでもなく、結局最後まで働いてしまった。
管理職ふくめ全体でおそらく100名ちかくはスタッフがいる比較的大きな職場。日本人もいなかった。
同僚のアクセントを聞きとるのに苦労したり、物の名前が覚えられなかったり、言いたいことが伝わらなかったり、シェフの怒号を浴びたりで、最初の3ヶ月くらいはストレスがすごかったのか帰ってからひとりで泣いたりしたこともめちゃくちゃあった。
とはいえ仕事自体は難しいことはなんにもなく、まじめにやっていればふつうにできることなので、最後の数ヶ月は(名ばかりの)リーダー業務なんかもやらせてもらった。給料も上がった。
同僚はおしゃべりばかりしていたり、遅刻は平気でするし、就業中にどこかフラフラ行ってしまったり、彼女とイチャイチャしたり、一生何か食ってたりと、こっちがまじめに働いているのがバカらしくなることも多かった。
とくにクリスマスの時期は死ぬほど忙しかった。みんな毎日10時間くらいは働いていたし、わたしも7時には職場に来てできる限りのことをやって、それでも手が足りなくて、やってもやっても終わらない仕事にクッタクタになっていた。
その忙しさと、それでも呑気な同僚たちにつねにブチ切れながら仕事をしていたが、賃金はめちゃくちゃ安いし、かれらの価値観とわたしの価値観はちがうので仕方ないのだろうなと今となってはおもう。
ブルーカラーの仕事だし、長いことつづけられる仕事でもないし、じっさいに人の入れ替えも早くてみんな数ヶ月で辞めていく。もうあの場所で働きたいとはいっっっっっっさい思わないんだけど、一緒に働いていたひとたちと別れることはさすがに寂しかった。
同じポジションの同僚たちからは小うるさいババアと思われていた可能性大だが、まじめに働いていたおかげでマネージャーからの評価だけはよかった。
自分のことを理解してくれるシェフや同僚にも出会うことができたのが、いちばん良かった点だなあとしみじみおもう。
もしかしたらこの記事を読んでくださっているひとのなかに、海外(ワーホリ)で仕事すんの不安っておもっているひともいるのかもしれないけど、ある程度まじめに働く気がある日本人だったら、たぶんどこ行ってもうまくいくとおもう。しらんけど。
そういうわたし自身も、もう一か国ほどワーホリに行くつもりでいて、もう現時点で仕事探すのとか仕事はじめるのとかも憂鬱に感じているほどなんだけども……そんな自分自身への自己暗示もこめて、ポジティブなことを書きのこしておく。