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「髪質改善」に頼るだけでは、サロンの未来は築けない。時代を超える価値を考える

最近、美容業界では「髪質改善」という言葉が頻繁に使われています。確かにトレンドとしての注目度は高く、集客にもつながりやすいメニューです。しかし、この言葉だけに頼るサロン運営では、長期的にお客様の信頼を得ることが難しくなる場合もあります。

そんな中、「艶髪」をテーマにサロンを運営するDears北原さんの言葉が、多くのヒントを与えてくれます。北原さんは「艶髪」をサロンのテーマに選んだ理由について、次のように語っています。

「事業には寿命があり、時代に合わせられないとその寿命は短くなります。メニューひとつとっても、そうです。最近は「外国人風カラー」とかが人気ですが、その人気がかげる日が来るでしょうし、求められる髪形も時代によって変わります。そうした背景を考えつつ、時代とずれないで事業を継続するには…と考えた結果が「艶髪」でした。
紫式部の時代から髪につやを出すために油をぬったりしていたように、「艶髪」は時代を超えて求められてきました。だから僕らが生きている間に、艶髪に対するニーズがなくなる時代は来ないだろうと思ったんです。」

【株式会社リクルート ホットペッパービューティーアカデミー】https://hba.beauty.hotpepper.jp/check/20021/


この視点はとても印象的です。美容業界では「外国人風カラー」や「髪質改善」のような流行が次々に登場し、一時的に脚光を浴びますが、やがてその人気が薄れることも少なくありません。一方で「艶髪」のような普遍的な価値は、時代を超えて変わらないニーズを生み続けます


「髪質改善」を「艶髪」という価値に結びつける


「髪質改善」という言葉は、施術内容がトリートメントだったり、縮毛矯正だったり、サロンによって異なります。それ自体が悪いわけではありませんが、お客様にとって何を改善するのかが明確でないと、不満や誤解を招くことがあります。

そこで、「艶髪」というテーマを軸に、「髪質改善」を再定義してみてはいかがでしょうか。「艶髪を作るための髪質改善」と明確に位置づけることで、ただクセを直すだけではなく、「髪に艶を出して見た目の美しさを高める」ことが目的であると伝えやすくなります。


時代に合わせつつ、普遍性を見据える視点


北原さんは更に次のように語ります。

僕はやりたいことよりも「勝てることをやる」って考え方をします。世の中で受け入れられることをベースに、やりたいことを考えるんですよ。

【株式会社リクルート ホットペッパービューティーアカデミー】https://hba.beauty.hotpepper.jp/check/20021/


この考え方は、サロンを長く続ける上で非常に重要です。トレンドだけを追いかけていては、次の流行が来たときに取り残されてしまいます。一方で、普遍的な価値を軸に持っていれば、時代に合わせたアレンジを加えつつも、本質的なニーズに応えることができます。


結論:時代を超える価値を提供するために


美容業界は常に移り変わるものです。流行の言葉や施術を取り入れることは大切ですが、それだけでは未来を見据えたサロン運営は難しいでしょう。「艶髪」のような普遍的なテーマを軸にすることで、流行に左右されないサロンづくりが可能になります。

北原さんが示したように、「時代を超えて求められる価値は何か?」を考え直すことで、トレンドに流されることなく、長期的に愛されるサロンを目指せるはずです。

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