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集団登校でトラブルが続く時に試してほしいこと

集団登校のトラブルのお悩みって、多いです。
また、子どもにとってストレスが多くかかっていると
登校しぶりの原因になることも少なくありません。

そんな子どもの姿を見ていると、
親もピリピリしちゃいますよね。

今日は、小学2年生のお子さんを持つ
ママからいただいた、こちらのお悩みです。


「集団登校で、登校班の友達に度々いたずらをして、先生に注意されているにも関わらず、なかなか収まりません。
(汚い手で友達を触ったり、傘を振り回して当たったり、嫌がっていることを何度も繰り返ししたりなど。またたまに公共物を傷つけたり…)

このままだと登校班で通えなくなったり、特別な処置が必要になりそうで困っています。」


登校班のお悩みは、お友達や先生との関係性もあるので早く解決したいもの。
今回募集したお悩みのうち、2つが登校班のお悩みでした。
今日は、「集団登校でトラブルがあった時に試してほしいこと」について、お話しします。

普段、どんな対応していますか?

お悩みに対しての、普段の対応から見ていきましょう。
 
(お悩みに対しての普段の対応)
・先生が毎朝、前日の登下校の様子を本人に確認し、連絡帳にコメント付きで報告してくれる

(ちゃんとできたらシールがもらえている)
・親である私も連絡帳を見て、できていたら褒めてあげている。
・問題を起こした時は、たくさんの人に迷惑をかけていることを伝え注意する。
・こういう行動が続くと、友達と一緒に登下校することができなくなるかもしれないと伝えている。
・小1の間は問題行動を起こすのが不安だったので、下校は私が毎日つきあって見ていた。
小2からはいつまでも親が付き添うのも成長できないと思い、付き添いはやめた。

(普段の対応に対してお子さんの反応)
問題を起こした直後はしまったという態度をしているが、少し経つと何もなかったかのようにケロッとしている。

お子さんへ 問題の指摘や注意ばかりしていませんか?

普段の対応を読ませていただいて
もしかして、お子さんには合っていないのでは?
と感じました。

困った行動を修正していくことは必要です。
ただ、今お子さんは
「何が正解で何が間違っているのか?」が
ちゃんと伝わっていないのかもしれないと感じました。

その理由は、「成功体験が無し、または、少ない」ということです。

毎日、ママからも先生からも
登下校について言われている
ということは理解していると思います。

ただ、その頻度が多くなってしまうと
「ママがまた何か言ってる」
「先生がまた何か言っている」
と、注意に耳が慣れてしまう可能性があります。

お友達の「反応」が「ご褒美」になっている!?

何度も同じことを繰り返すのは、反省していないから。
悪いことは悪い、とちゃんと教えなきゃ・・・と思いますよね。

ただ、発達凸凹ちゃんたちは
どの行動がダメでどの行動がOKなのか?
自分で考えることが難しい場合があります。

いただいたメッセージの中に
解決のヒントが隠れていました。


「〇〇してはいけない」と言われたら、余計にダメな行動をしたくなるような傾向があるのかなと思うので、怒るのではなく、できたことを褒めてやめさせる方法も試してはいるが、本人が悪いことをしているという感覚がなく問題行動を起こしている場合もあるので難しいです。
注意すると次はもっとエスカレートした行動などすることもあり、困っています。」


このメッセージの中には、
「お子さんは周りの反応で行動している」
という大きなヒントが隠れています。
ママが日々観察をしているからこそ、分かることですね^^

お子さんは、お友達に対して、
「嫌なことをしている」というよりも、
「お友達の反応を楽しんでいる」のではないか?と感じました。

「怒る」「注意する」「説明する」が悪循環になることも・・・

また、


できたことを褒めてやめさせる方法も試してはいるが


とありますが、褒めた前後に
「怒る」「注意する」「説明する」
が入ってしまうと
子どもの困った行動は、なかなか改善しないんです。

これらのことを踏まえると・・・
本当はお友達に無反応をしてもらうことが、一番の解決の近道です。
(先生からの注意も禁止)

でも、年齢的にも状況的にも
それはちょっと難しいと思います。

では、どのように解決策を考えたらよいのでしょう?
その前に、集団登校のトラブルの多さについて考えてみましょう。

集団登校って、どうしてトラブルが多いの?

集団登校は、ただみんなと歩くだけではありません。

歩幅も、歩くペースも、歩きたい場所も
違う人たちが一緒になって歩くので、
まず、その調整が難しくなってしまいます。

発達凸凹ちゃんたちの中には、
「いつもと同じ」が安心する子どもがいます。

いつもと違う人がいることや
自分のペースで歩けないこと。
さらには、注意をされることで
パニックになってしまう子どももいます。

逆に、「いつもと違う」ことに興奮し
うれしくなってお友達にちょっかいをだしてしまう子どももいます。

また、

  • 人との距離感が分からない

  • 聴覚過敏があり、指示が聞き取りにくい

  • 様々なものに目移りしてしまう

などの特性も持っているお子さんもいるでしょう。

一人で歩くには刺激が少なく平気だけれど、
人数が多くなることでバランスが崩れ
困った行動やトラブルが起きやすくなります。

特に、学年が低いお子さんにとって
集団登校は高いハードルになってしまいます。

まずは、困った行動をさせない環境を作る

お子さんがトラブルを繰り返し
周りから注意される状況が長く続いているならば、
一度、登校班から離れることも検討しましょう。

また、


「小2からはいつまでも親が付き添うのも成長できないと思い、付き添いはやめた。」


とありますが、もし可能でしたら
ぜひ付き添ってあげてください!
わが家も、小2の頃もよく付き添っていましたよ^^

付き添いのコツは、以下の2点。

  • 注意はしない(マイナスな言葉をかけない)

  • こまめに強化をする(歩いていることにもプラスの声かけをする)

今しっかり対処していくことで、
3年生は落ち着いて登下校できるようになりますよ。

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