「紅麹」事件から学ぶこと
2024年3月22日、「紅麹」成分を含有する機能性表示食品の自主回収が発表されました。
大惨事となってしまったこの出来事。
健康被害の因果関係の全容解明が待たれるところです。
「機能性表示食品」は、現在約7,000件の届け出があります。
「特定保健用食品」とは違い、国の許可はなく、届け出制によるもの。
つまり、安全性・有効性に関する判断は、消費者にゆだねられているのです。
紅麹は、紅麹菌の発酵によって赤い色素が生まれ、昔から色素として使われてきました。
今回の機能性表示食品は、LDLコレステロール値を下げる成分が紅麹に含まれるという研究結果をもとに発売されたものです。
一方で、欧州では、紅麹の使用は厳しく規制されています。
紅麴は、「シトリニン」という有害物質を作ることがあるからです。
また、サプリメントやいわゆる健康食品と言われるものは
あたかも効果があるように表示されたものもあり、注意が必要です。
使いたいなと思ったら、まず
「本当に必要な食品なのか」
と、慎重に判断することが大切です。
食生活や食事内容、既往歴や服薬の有無などから判断しなければいけません。
かかりつけ医や薬剤師・管理栄養士などにまず相談して
正しい知識をもとに正しい食品選択をしていきましょう。
機能性表示食品については、
消費者庁ホームページで確認できます。
成分の有効性などの情報は、こちらから確認できます。
素材情報データベース<有効性情報>|国立健康・栄養研究所 (nibiohn.go.jp)