大正製薬の株式を最小単位の100株買ってみた
インターネットのとあるコラムに以下のような内容が掲載されていた。
大正製薬が販売しているパブロンゴールドAを中国人が日本に来て爆買いしていたのが、つい半年くらい前の事である。もちろん、ゼロコロナ政策の結果なのだろうが、このパブロンゴールドAについて科学的な検証がなされたようだ。
実験といっても、私が知るだけで医学的には3種類ある。(もっとあるのかもしれないが、私はこの3つしか知らない)それは、
① in vivo(生体内で)
② in vitro(試験管内で)
③ in silico(コンピュータを用いて)
で、今回は③のin silico(コンピュータを用いて)でのシミュレーションなのであるが、何とパブロンゴールドAの主成分である「グアイフェネシン」という化合物が新型コロナウイルスの凹凸にピッタリとハマるらしいことがわかった。という論文の事を紹介していたのだ。つまり、この化合物が新型コロナウイルスに効く可能性がある。というのだ。
このニュースを知ったのが先週の土曜日であった。
これはチャンスだ!月曜日の朝一で大正製薬の株を買わなきゃ!
という訳で、大正製薬の株を5281円で100株買った。
この日の朝は忙しかったのでこの日の初値ではなかったが、まあ、こんなもんだろう。今後どうなるか楽しみだ。と思っていたら、その日は少し株価が上がったが、今日の火曜日は5218円で終えた。
なぜ上がらんのだ?不思議だ。
まあ7000円くらいのマイナスだから全然問題ないのだが、なぜ?
パブロンゴールドAがあれだけ売れたのに!
ヴィックスのど飴も店頭から無くなるくらい今でも売れ続けているのに、
なぜ?
経常利益も、純利益も、1株当たりの利益も去年より増えているのに、なぜ上がらないんだろうか。
むしろ、上場来安値へと近づいている気がする。
ヴィックスのど飴だって売れる理由がはっきりしている。CPC(セチルピリジニウム塩化物)という成分が界面活性作用で新型コロナウイルスをやっつける(不活化する)ことがわかっている。
だから、ヴィックスのど飴が店頭から消えたのだ。
パブロンゴールドAが売れている。
ヴィックスのど飴も売れている。
企業業績も良い。
なのになぜ株価が上昇しないのだ?
いやいや、独りよがりは良くない。ちょっと冷静に考えてみよう。
グアイフェネシンをインターネットで調べてみたら、既に病院で(新型コロナウイルス罹患の軽症患者に)使われているではないか。つまり、経験的にわかって使っているので、特に目新しいということではなさそうだ。ただし、新型コロナウイルス対策で使うというより、喉に対して良い結果をもたらすから使っている。といった方が正確なのかもしれない。つまり、新型コロナウイルスに効くから使っているわけではない。
ということは、新型コロナウイルスに効くことがわかれば、株価は上がるはずである。
いやいや、もう少し考えよう。これからは新型コロナウイルスはただの風邪に成り下がっていく。だからそんな薬で業績が良くなるのは今年いっぱいくらいだと市場が判断したのか?もしそうだとしても、ヴィックスのど飴のCPCはエンベロープをもつウイルスに効くわけだから、インフルエンザにも効く。
それとも、CPC入りののど飴は、何もヴィックスのど飴に限らない。他の会社でも様々なCPC入りのど飴を出しているではないか。
グアイフェネシンだって大正製薬以外の風邪薬に入っているではないか。
というのが、市場の見解なのか?
真相は定かではないが、暫くは様子見になるかな。
もっと下がれば買い増そう。
蛇足になるが、CPCはIUPAC正式名称ではない。正式なIUPAC名は、"1-Hexadecylpyridinium chloride"である。
今回の記事には全然関係ないが…