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AI比べてみた!HSコード検索能力が高いのは?

通関士の方、通関士では無い方もこのタイトルに興味を持ってくれてありがとうございます。

まず、私の簡単な自己紹介から
私は、学生時代に通関士という職業を知り、貿易業界のエキスパートというだけで将来の夢を決定しました。

その時に見た本の情報では平均年収は700万だったような。
(でも、現実は残酷でした)

2020年に念願の通関士になり、それまで通関士の補助として仕事をしていましたが、通関士としての業務を5年程経験しています。
まだベテラン通関士では無いので先輩とかに聞いたりしています。

通関士の仕事は、主に採番したり、他法令のチェックとかでしょうか。
もちろん、申告にかかる書類はすべてチェックします。

私の扱っている貨物は、ほとんど中国からのSP貨物(small package)で毎日大量の採番を強いられます。

中国に限らず、ネット通販の取引が日々増している中、私たちは脳汁を流しながら齷齪と業務をこなしています。




「AIに任せたい…」

ふと、そんな事を思っていました。

通関士としてのプライドもない事を思ってしまうくらい
効率化重視の私がさっそく、AIを使って

採番をさせてみる


という企画です!!



通関士の方は一度は試されたのでしょうか?

今までもググってみることもありますが、その情報が正しいかどうかは
専門職(通関士)としての腕の見せ所です


私は初めてやってみたので、そのレビューを記録したいと思います。

使うAI検索は2つ用意。


まず、ChatGPT(4o)

誰でも無料で使えるが、web検索や会話回数に制限があるため注意。

そして、Perplexity
こちらも無料で使えるが、回数制限あるので

この時点で、全てをAIに任すと課金しないといけないことが分かった。

更に両者同じ検索モデルを使用しているので、同じ回答が返ってくる可能性がある。

Perplexityはリアルタイム情報に強みがあるみたいだが、法改正でHSの変更があった時に使えるのかもしれない。



では、さっそく
初級編の質問を両者にしてみる。

「ペンライトのHSコードは?」

ChatGPTは



対して、Perplexityは

ChatGPTの勝利!

詳しく見ると、信頼出来る情報源は通関士.comと税関ポータルで、真ん中のマイライクLEDは情報が古い事が分かった。

次に、Perplexityは情報源が郵便局のEMS用のページだろうか。
テキトーな税番なので信頼は出来ない。


だが、待てよ。

下に「ペンライトのHSコードはどのカテゴリーに属する?」という質問がある

…質問が間違っていました。

まさか、AIを正しく扱うには質問力が問われるとは。

私がAI初心者だとバレてしまいました。

なので、仕切り直して

「ペンライトのHSコードはどのカテゴリーに属する?」をChatGPTでも質問してみる

最初の回答より更に精度が上がった。
そしてアドバイス付きときた。
やるなぁChatGPT

ちなみに情報源は

日本だけでなく世界のサイトからも検索してくれて、信頼出来る情報源だ。


勝敗は、両者互角のドローでした。

まぁ、初級編ですから笑

AIに聞くまでもないか


次の質問は少しレベル(個人的に)を上げてみた。


「子供用の室内テントはHSコードのどのカテゴリーに属する?」

ChatGPTは




対してPerplexityは


画像付きでイメージと合うかどうかも確認できるところがいいですね。



まだまだ両者互角といったところ!

では、次の質問

「フェルトの基布を有し、樹脂を被覆したマットはHSコードのどのカテゴリーに属する?」


ChatGPTは


対してPerplexityは



両者回答が違いました。


ちなみに私は5904.90を回答させるように誘導質問したのですが、質問力が不足していたのか、ただ単純に言葉足らずで細かいニュアンスを伝えきれていないのが影響したのかもしれません。


実際、基布があるかどうかはインボイスには書かれていないため、普通は確認が必要なのですが、確認出来ない場合もあるので、フェルトマットの5704でいくか、3918のプラスチック製マットでいくと思います。

確かに自動車用のマットでプラスチック製なら8708.99でいっても問題ないと思います。

こういった細かい所まで見ていかなければならない所が通関士の仕事ですね。

では、両者とも私の理想的な回答では無いにしろ、回答の精度を確かめる材料になりそうです。

ChatGPTでは、3921や5602、4016といった、材質メインでの採番ではあるものの、その商品自体がマットという事なので、マットに限定したところから細かくみていく必要があるかと思います。

その際、マットの税番が要件に合っていなければ、より広義的に検討しなければならないので、注意が必要です。


では、Perplexityの回答を見ると、フェルト製のじゅうたんの税番を採用しているので、ChatGPTよりも精度が高い事が分かります。
また、その税番の説明や、用途も考慮した税番の提案もあって、良心的です。


画像付きなのもポイント高いですね。



結果、私が両者の検索能力を比較してみて感じたことは



Perplexityの方がつかえるーー!


もしかしたら質問次第でchatGPTの回答が変わる可能性も否めないので、この結果は個人的な感想に留めておきたいと思います。




Perplexityは現在、無料だと制限あるので、結局はググって使いますが笑



ここまで読んでくださってありがとうございます!
それでは*˙︶˙*)ノ"


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