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ポップにリアルを突きつけてくるタイムトラベルドラマ「ペーパーガールズ」
ワクワクするだけではない不思議なタイムトラベルものです。
【ざっくりあらずじ】
1988年のアメリカ。
観て懐かしくなりました。
はい、アメリカで日本車がハンマーでボッコボコにされていた、あの頃です。
新聞配達のバイト(ペーパーガール)をしていた4人の少女が、2019年に飛びます。
おとなしめアジア系・エリン
向上心溢れるアフリカ系・ティファニー
ユダヤ系のお嬢さま・KJ
白人様ながらも複雑な家庭環境で低所得層の苦労人・マック
まあ、こんな異人種の仲良しグループなんて実際にはあり得ないんでは?でもそこがミソ。
バイトの最中にタイムトラベルに巻き込まれたもんで、寄せ集めの4人はガチャガチャとケンカばかりで不仲ながらもいろんな経験を経て互いを理解していく…
果たしてみんな、1988年に戻れるのか?!
的なやつです。
このドラマに惹かれた点は主に2つ。
1つ目は。
とりあえず、マック。
一回、サイトに飛んでマックを見てください!ブロンドのボブの子です!
いや、私の言いたいことは、マックを一目みたら分かっていただけるはず!
「ターミネーター2」のジョンにそっくり!
意識してないとか、絶対に言わせない!
2つ目は。
ただのアドベンチャーではなく、現実味があるところ。
例えば2019年で助けを求めた、大人になったエリン。
エリンは12歳当時、学業優秀。いずれは政治家になるという夢も持っていて。
どんな大物になっているのかとワクワクしながら訪ねるが、“アジア人女性としてのガラスの天井”を突き付けられる…
その他も、未婚、セクシャリティ、経済格差、親の介護問題といろんな問題を描いているのに、だから暗くなるとかではなく、逆に“がんばろっと!”と思えるところが不思議な魅力!
それはきっと、4人が健気でかわいいから!純粋に明るい未来を信じてる!
そして。
12歳と43歳の4人。理想と現実の対峙。
なんだか夏目漱石の「野分」っぽい。※個人の感想です
いやホント、考えさせられるんです。
12歳の私が今の私を見たら、どう思うのだろうか。
数10年後の自分が幸せに生きているために、今の私は何ができるのだろうか。
未来の私が、今の私を見たら何と言いたいだろうか。
忘れていた何かを思い出させてくれて、“もう少し、頑張ってみよう”そう思える不思議なアドベンチャードラマです。