意味付けが変われば行動も変わる
人は、起きた出来事の意味付けを変えることで、感情も行動も自分が意図したように変えることができます。
2023年の野球の世界大会であるWBC決勝戦の前に、大谷翔平選手がチームメンバー全員に言った言葉が、多くのメディアにも取り上げられたことを思い出してみましょう。
「今日だけは、あこがれるのを止めましょう。我々は勝ちに来た」と大谷選手は言いました。
WBC決勝の結果は、スター選手がそろったアメリカを破り、日本は見事優勝しました。
あこがれが先行していれば、負けても仕方が無いとなってしまい、試合には勝てなかったかもしれません。
このように、意味付けを変えることによって、感情も行動も変えることができます。今回は、この意味付けを変える方法を紹介します。
1.非難するよりも、求める成果
周りの人や状況を非難することは簡単ですが、それでは何も解決しません。代わりに、どのような成果を求めるのかを考えましょう。
具体的な目標を設定し、そこに向かって行動することで、意味付けもポジティブに変わっていきます。
例えば、仕事でのミスがあった場合、ミスを非難するのではなく、次回はどのような成果を出すための計画を立てることが重要です。
成果を求めることに焦点を当てることで、次にどのような行動を取るべきかを考えることができます。
2.なぜ?と理由を追及するよりも、次にどのようにするかを考える
自分や他人の行動に疑問が生じた場合、なぜそのような行動を取ったのかを追及することがあります。
しかし、ここでは次にどのようにするかを考えることが重要です。過去の行動や理由を追いかけるだけでは、問題解決には繋がりません。
代わりに、次にどのような行動をして問題を解決するかを考えましょう。具体的な行動計画を立てることで、意味付けも変わり、前に進むことができます。
3.失敗を悔やむよりも、次は、何を、どのように行動するかを考える
失敗や挫折は誰にでも訪れるものですが、その失敗を悔やむだけでは何も変わりません。
失敗から学び、次回はどのような行動をするかを考えることが重要です。過去の失敗をくよくよ考えるよりも、次に何をどのように行動するかを考えることで、成長と改善が可能になります。
失敗をチャンスと捉え、次回に活かすことで、意味付けも変わり、前向きな行動を取ることができます。
4.諦めるよりも、もしも出来るとしたらを考える
困難な状況や課題に直面したとき、諦めることは簡単ですが、成長や変化は起こりません。
代わりに、もしも出来るとしたらを考えることで、意味付けを変えることができます。
もしも成功するとしたら、どのような行動を取るべきか、どのような方法を試すべきかを考えましょう。
可能性を追求することで、諦める気持ちを抑え、前向きな行動を続けることができます。
意味付けを変えることで、感情や行動を変えることができるのです。非難するよりも求める成果を考え、なぜかを追求するよりも次にどうするかを考え、失敗を悔やむよりも次に行動することを考え、諦めるよりももしも出来るとしたらを考えましょう。
これらの方法を実践すれば、より前向きな人生を送ることができるはずです。
特に経営に関して言えば、結果がすべてです。
経営者にとって、環境の変化にして、たまたま起きた事故であっても、結果が出なければ、すべてが言い訳です。
そして、言い訳で物事が終わることは無く、目標に向かって進まなければなりません。
そんな経営者の方々には、今回の意味付けを是非実践して欲しいと思います。