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やっぱりメイク上手になりたいものだ

 化粧が苦手だ! ということをつい先日綴った。

 ファンデーションはほうれい線の溝に沿って溜まるし、コンシーラーはいつの間にか無かったことになってるし、「パンダ目にならない!」とうたってるマスカラでもパンダに変身するし、リップは「よし!」と思えるのは塗った直後なだけな気がする。

 アイシャドーをこんなふうに入れるとこんな風に見える、とか、チークをこう入れるとふんわり可愛いく見える、とかいうのにピンと来ないだけでなく、時間経過による「剥げ」がどうしても気になる。むしろ、化粧が仕上がったときよりも、そっちの方が気になると言ってもいい。

 目の筋肉が攣りそうなほど鏡を覗き込むからそんなアラが目立つのであって、誰かと普通に接するくらいの距離からだと何も変じゃないのかもしれない。他の誰かに対して、「化粧剥げてる! ファンデーション浮いてる!」などとは特に思ったことはないからだ。

 それでも私は気になるのである。

 目が攣りそうなくらいに鏡を覗き込むと、「ここに肌色のもん塗ってます。ここ、インクで線引いてます。ここは色の粉を擦り付けましてん」というのが見てとれる。それが気になって気になって仕方ない。

 でもまあ、この色々と塗り重ねた状態を、このまま一日キープ出来るなら良しとしたいのだが、「この状態を一日キープ」て、どうやってやるのだよ???

 化粧直し、という行為はあるけれど、それでもなかなか思うようには仕上がらないのではあるまいか? ファンデーションなんかは一度落としてやり直さない限り、朝と同じ状態にはならないのではないか? 女性誌なんかに、「化粧直しのマストアイテム」みたいな特集があったりして、そこには知恵の詰まった化粧直しの際の優秀アイテムやテクニックが紹介されていたりすることは私とて知っている。
 それには「割いたコットンに化粧水を含ませたものをポーチに忍ばせて……」的なことが書かれていて、
「そんなことまでせなあかんの……!?」
 と私などは驚愕してしまう。
 綿棒やらコットンやらミストやら、
「そんなに入れたらカバンぱんぱんやん!」
 と私などはうんざりしてしまうのだが、世の女性たちはそんなことを当たり前のようにやっているのだろうか……。それとも、適当なところで妥協して「化粧直し」をしているのだろうか……?

 私は自分に対してのみヘンテコに完璧主義なところがあって我ながら苦労しているが、性分なんだから仕方ない。
 で、完璧主義者からすると、「口紅が剥げた状態」でいることがユルセナイのだが、これも世の女性たちはどうしているのだろう? 一時間ごとに塗り直したりしているのか?

 嗚呼! ワカラナイ!!

 私には一時間ごとに口紅を塗りなおすなんてまめまめしいことは出来そうもく、完璧主義も相まった結果、
「ヨレたファンデーション、剥げたリップを晒すぐらいなら、最初から何もしないほうが良くない?」
 という結論に行き着くわけであるが、だからといって、何もしない状態のほうが美的な面で良い! とまで言い切る自信があるわけでもない。

 ドウシタラヨイノカ。

 これは化粧だけでなく、髪の毛についても言える。コテでしっかりカール作ったり、前髪をきちんと真っ直ぐに伸ばしたそのスタイル。
 強風に吹かれたり、雨降ったらどうするんだ?
 と聞くと、
「雨には濡れたくないし、プールも行きたくない。スプラッシュマウンテンも濡れるからイヤや」
 と友達は言い、これまた私の目は驚きでカッ開いた。

 そんなに制限ばっかりで、ほんまに楽しいのかい!?

 と思ったのである。

 ネイルも然りで、「カ・ン・ペ・キ!」とうっとり出来るのは、仕上がった直後だけではないか? 普通にマニキュア塗ったら、次の日には人差し指あたりはもう一部剥げてるし、デコったらデコったで一つくらい外れるやつがあったりして、私としては「う〜ん……」と首を傾げるしかない状況になるのが常である。

 世の女性の皆さん、どうやって折り合いつけているのデスカ? どうやって「キレイ」をキープしておるんデスカ?


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