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第29回_夏休み最終日_人より環境_パロディ論_2024_8.18

片倉洸一の耽楽的音声記録
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夏休み最終日で思う事。エアコンつけずに話していたので声に元気がありません。

1:8月中旬で思う事
・仕事を何してるか忘れそうなため何かをしてる実感を持ちたい
・岩槻は祭りの季節―こんなに人が住んでる実感が持てる唯一の時期
・最悪の季節批評―単純な数字なら7月下旬だが、実感としては8月中旬の方がきついのではないか。
・台風よりゲリラ豪雨の方が脅威
・近年の夏比較―ゲリラ豪雨の発生率なら今年がひどいが、単純な暑さなら2023年、コロナ時代との相乗効果の2020,2021の方が総合的にはひどかったのでは
・天気の話の軽視について物申す―人や出来事よりも環境が先立つ、環境を形成する重要要素である天候を軽視していては何も見えないのではないか

2:世界の構築、雰囲気の醸造
・表現において惹かれる要素は結局雰囲気―「殺人の追憶」(2003)、「ジェシー・ジェームズの暗殺」(2007)の共通項 色彩、光彩の作り込みから違う。
・傑作に出逢った弊害―同ジャンルの他作品への基準が上がってしまう。西部劇はまだしも、韓国映画へのハードルが上がりまくりで近年まで韓国映画の鑑賞数はそこまでない。
・ようやく観た同ジャンルの「チェイサー」(2009)だが―元の事件がえげつなさすぎるわ、単なる娯楽作の域を出てないわで「殺人の追憶」の偉大さを再認識。
・「殺人の追憶」の映画を越えたメッセージ―当時未解決の連続殺人事件の犯人への視線、実在の事件を題材にした映画という安易なジャンルにおける稀有な例

3:パロディ論
・冷めるパロディ
・パロディという表現行為―「模倣し、作り替える」という要素はあらゆる表現行為に通底した重要要素。

優れたパロディの例
・パロディの金字塔「ドン・キホーテ」―騎士道小説の露骨なパロディでありながら元ネタを超えるどころか巧みなメタ構造、作品内作品等、後世まで重大な影響をもたらした要素に満ちた作品。それをさらに映像化しようとする愚行が冷めてる事も分からないのか。テリー・ギリアム、お前だよ。パロディも極致まで行くと新しい歴史の潮流すら作り出してしまう。
・個人的に好きなホラー映画界のパロディ例「最終絶叫計画」―20世紀末のホラー映画と様々な映画のバカパロディを詰め込んだ傑作?
・そもそも「スクリーム」がホラー映画のパロディ(ただし2作目まで)
・「スクリーム」はホラー映画をパロディながらあくまでホラー映画、「最終絶叫計画」はホラー映画のパロディをさらにパロディ化し、ジャンルを無差別に取り込んだ馬鹿祭り的映画。ジャンルが行き詰った時代に現れたこの作品はある意味歴史資料的ですらある。
・画期的だった2作のその後―「最終絶叫計画」シリーズは3作目以降は旧世代のパロディ映画製作陣に入れ替わって先祖返り、「スクリーム」は3作目以降は普通のホラー映画化。
・パロディ界出身とも言えるタランティーノ―後期だと真面目すぎる形で映画作るようになり、大御所になりすぎて馬鹿やれなくなってる印象。
・リメイク、リブート吹き荒れる現代にて―かつてのパロディをダメな真面目さで作り直すのもパロディか?
※言及してませんが、「The Boys」あたりがうまい具合に現代の優れたパロディを体現できてるとは思います。

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