ふっと思い出す人
ふっとたまに思い出すあの人。
皆にもいると思う。
まるでラプンツェルの塔に、ずっと二人でいるようなそんな世界。
狭くて窮屈な世界を求めていたはずじゃない私。
色々な人と接し、色々な事へ前のめりで取り組み、自分のレベルを上げたいと必死だった頃。
そんな頃に出逢ったあの人は、まじめで皆に優しくてサービス精神旺盛でチャーミングな可愛い人。
素敵だなぁ、もっと会いたいなぁ。
こうしようと思ったら考えるよりすぐ動けーの私。
素直に表現した結果、お付き合い出来るようになり、浮かれて、二人だけの世界にどっぷりと。
寝ても覚めても、みたいな中毒性のある関係。
心を開いてくれたのか、あの人の裏側をたくさん見せてくれた。
はじめは嬉しかったけど、やっぱり少しずつ少しずつ疲れてきちゃった。
〇〇で大変、〇〇でしんどい、〇〇でつらい…
日々日々それを受け止めるのは、やっぱり疲れてしまう。
だけど中毒性により麻痺してる私は、離れられず。
別れて3年経った今、ようやく思った。
大事にされてるって思ってた。
それは間違ってない。どんな時も助けようとしてくれた。
だけど私は疲れていた。
これに尽きる。
だから、誰かが心をこめて淹れてくれたコーヒーが、こんなにも心をほぐしてくれる。
涙が流れるのを、すっと隠してコーヒーを飲む。
また、こんな気持ちになれることに気づかせてくれて、ありがとう。
あったかい気持ちをありがとう。
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