#2 なぜ?このタイミングで
のん気にも程がある
2021年10月。
初めて、ちゃんとレディースクリニックへ
行くことにした。
なぜなら、結婚することになったから。
正直、自分が結婚するとは思っていなかった。
そんなことにキュンキュンしていたのは、
ミレニアム騒ぎの頃。(ミレニアム騒ぎって…)
赤ちゃんが欲しいと無性に思った時もあったけど、もはや遠い昔のこと。
「いい人がいたら結婚した~い」
「誰か紹介して~」と、口では言いながら、
30になり、35になり、40を迎える頃には、
とにかく仕事しかせず、
仕事が大優先風を吹かせて、
それで、仕事に逃げてきた。
いろんなことから。
そんな自分が結婚することになった。
発端は、まぁ、私の勘違いなのだけど、
人生分からないもので、
新卒入社から働き続けた会社も辞めた。
不調といえば、仕事のストレスから、
過敏性腸症候群と不眠症になっていたくらい。
そうそう、
2年前に、たまたま引っかかった大腸の検査で
ポリープ を一つ取ったんだっけ。
これといった生理不順も、
ひどい生理痛の記憶もない。
老眼も更年期障害もまだ来てないし、
とはいえ、46だし。
自分の身体の状態は知っておくべきだよなぁと、
ふと思い、
避けてきた婦人科を受診することにした。
この時はまだ、自分の身体に問題があるなんて、
これっぽっちも思っておらず。
そんなことより、この年齢で
子どもができたらどうしよう?
子どもがハタチになる時は、私ってば、幾つよ?
白髪染めは、しょっちゅう行かなきゃだわね~
体力はもつかしらん?
鍛えた方がいい?
とか。
若い妊婦さんや、赤ちゃんと一緒に退院していく
女性を見ながら
勝手にいらん妄想をしていたのでした。
女医さんに安心するも…
いよいよ受診。
たまたま、担当が女医さんで胸をなでおろすも、
もはや、男性医師の前で足開くの嫌だからとか、
言ってる場合ではなかったと、
思い知ることになる。
「チャックさん。どうしてこんな大きくなるまで
放ってたんですか?ほらぁ」
と、見せられた画像を見つつ、
これ何ですか?と間抜けな質問をする私。
「筋腫です。かなり大きいですよ、握り拳くらい。
お腹も出てるし、分かるでしょ?」
いや、全く…
「ここまで育ってるから、10年規模ですよ。」
先生の目が、
『今まで、何してたんですか?』と
言っているようだった。