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視聴者のための文章ではなく、ディレクターのために書く文章

フリーランス初期の頃は、優先度が案件獲得なので、
どんな案件でも引き受けることができます。


その中で問題になってくるのが、人間関係です。


最初の頃は、直クライアントというのはなかなか請け負うことができないので、

誰かのディレクターの下に付いて、文章を書いていくことになります。

それで、クライアントワークやビジネスマナー、進捗方法などを教えてもらう。


最初は、楽しいんです。

どんどん新しいことが覚えられて、
できることが増えていく。


前に進んでいるって感覚がとても大きいです。


文章の書き方だって、最初は全然分からなかったのに、
添削を受けてもらって、

あのディレクターからの教えが

”すべて正解”

だと思ってしまう。


でも、段々と慣れてきて、リサーチ方法も分かってくると、違和感を感じてしまう。


YouTubeの動画やコメント欄、Xの投稿、知恵袋、雑誌、5チャンネル、セールスレター、クライアントのメディア、競合リサーチなど、


色んな資料をかき集めて視聴者の
悩みや葛藤、不安などが分かってきて、


「これなら見てくれた人が喜んでくれそう!悩みを解決してくれそう!!」

と思った内容をディレクターに提出すると、
全然違う内容での修正が返ってくる。


その修正内容を見て、

「本当にこの人は調べたのだろうか?」

と不信感が出てくる。


でも、ディレクターの言う通りにやらないと、
案件が切られてしまう。


だから、ディレクターの言う通りに
文章を書いていくしかない。


そうやっていくうちに、

「視聴者がどう思っているか?」
よりも、

「ディレクターがどう思っているのか?」
という文章になっていく。


視聴者のことなんて考えない。

とにかく、ディレクターに嫌われないよう、
ディレクター好みの文章に。


「案件を振ってもらっているんだから、文句言わないでくれる」

「こっちだって考えているんだから」

たしかに、そうなのである。そう。
あくまでもお仕事を頂いている側の立場。


ディレクターから案件を頂いているので、
ディレクターの言う通りに書かないといけない。

そんなこと分かっているんです。分かっているけど、、、


「きっと自分のリサーチ不足であり、
ディレクターの言っている視聴者像が合っている」

そう思うことにしました。


・・・ある日、運良く別のディレクターから
案件をいただくことになり、
そのディレクターの元で文章を書くことに。

「あのディレクターのとおりに文章を書くか」

と書いていったら、大量の修正が。


「一番最初のディレクターから教えてもらったとおりに文章を書いたのにどうして?」


そこから、

”人によって変わる”

ということを学びました。


仕事の進め方も、文章の書き方も、視聴者像も、人によって変わる。


AのディレクターとBのディレクターの元で、
何件か案件をこなしていくと、両方のタイプも違って、
文章の書き方も、好みも、視聴者像も違う。


だから、ディレクター好みの文章を書かないといけない。


すると、

「一体、誰のために文章を書いているのだろうか?」

「なんで、ライターをしているんだっけ?」


「そうだ、お金が増えればいいなーと思ったからだ。だから、これは仕方ないこと」

「でも、会社から戻って疲れている中、徹夜までしてディレクターの顔色を伺いながら文章を書いて、ずっとこれをやっていけと言われたら・・・」


「文章もまだまだ下手だし、時給も低いし、、、」

「少し疲れてきた」


会社員と変わらずに上司の顔色を伺って仕事をする。

そうだ。あわよくば、仕事を辞められるほど、
お金を稼いで自由になればいいなーって、期待していたんだ。


でも、これから、どんな風に進んでいけばいいのか分からない。

先が見えない。


ずっとこの生活をやっていくのは嫌だな。

もう辞めようかな。

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・・・そんな不安を抱えている人って、
結構多いんじゃないかなと思います。


僕自身も、最初の頃は、
ディレクターの元で案件を受けていて、
そこで、同じような気持ちにもなりました。


この先、どう歩んでいけばいいのか分からなくて、

だから、その時は、
とにかくスキルを磨くことに注力しました。


勉強して、アウトプットと文章を書く練習で、
Xやnoteで発信しまくりました。

それは、いまでも変わりはありませんが。


そこから、偶然見つけてくれたクライアントがDMをくれて、
直クライアントから仕事に繋がったケースが何件かあった。


そこから、本当の自分の文章を書くことができました。

見ている人は見てくれるんです。


そして、その結果、

・ローンチ台本で、前年比+ 2,000万円の売上
・集客1ヶ月で4.5倍
・3ヶ月で9.8倍
・YouTubeチャンネル登録数4,000人から1万人に増加

と貢献することができました。


だから、発信を続ける。続けてみる。スキルを磨いておく。


漫画「かくかくしかじか」で、

”絵っていうのは描く人間の心の中がそのまま出ちゃうんだ”

引用:かくかくしかじか

というセリフがあります。


これは、文章でも同じで、
その人の心情がそのまま文章にも現れます。

そして、難しいことを考えれば考えるほど、
文章が書けなくなる。


言葉が出てこなくなる。

どうして。こんなに必死に考えているのに。なんで。なんで。



だから、余計なことを考えないで、無心で書き続けてみたらいいです。

「相手からどう思われるかな〜」なんて気にしないで、その時の感情をそのまま文章にしてみる。



書け、書け、書けなのです。


意外とそっちの方が、光と熱を感じられるような、
そんな

”人間臭い文章”

を書くことができたりします。

あなたしか書けない唯一無二の文章です。


そして、心の内側から出していった言葉っていうのは、
必ず誰かの心の中に届きます。

そうやっていくうちに、
表現や文章も上手くなっていく。


だから、いつか訪れる

”チャンス”

が来たときに、そのチャンスを掴めるように準備する。

チャンスを見つける。逃さない。



チャンスを見つけたとしても、
掴み取るスキルが無ければ、
手元からポロッとこぼれてしまいます。

だから、離さないように。手元から落とさないように。


握りしめたチャンスをギュッと力を入れて、
自分の手で掴み取る。


そうすると、ある時、
かすかに光が見えてきます。


その方向に進んでいけば、
きっと抜け出すことができるから。


そして、次は、あなたがあなたと
同じように苦しんでいる人を救うことができます。

なぜなら、気持ちを理解できるから。

経験した人しか分からない気持ちを。


その経験した気持ちや感情は、文章にも生かせます。

だから、もう少し。まだ少しでも、
心の灯火が残っているのなら。

一緒に頑張っていきましょう。

では!


P.S.

これおもしろいよー!って紹介された漫画「かくかくしかじか」


作者の実話で、経験しているからこそ、
葛藤を抱いていたからこそ、1つ1つの言葉が重い。

軽くないんです。


内から出る言葉ってこういう感じなんだ、と思うような漫画です。

文章として学びが多いだけではなく、純粋に読み物としてもおもしろいので、ご興味があればぜひ!


全部で5巻なので、意外とスイスイ読めちゃいます。


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