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トリセツ

時間つぶしのため駅前にある大型書店に立ち寄る。
河合隼雄先生の著書を探していて何の気なしに、心理学のコーナーを冷やかしていた。

ふとある本が目にとまる。

「夫がアスペルガーと思ったとき妻が読む本」(河出書房新社)

副題の「カサンドラの女性が離婚を踏みとどまるために必要なこと」という言葉に惹かれて思わず手に取って立ち読みした。

カサンドラ症候群とはパートナーあるいは家族など身近にいる人がアスペルガー症候群(ASD)のため、適切なコミュニケーションや関係性を築けない心的ストレスから、不安障害や抑うつ状態といった症状が起きている状態を指すらしい。

その原因となるアスペルガー症候群の特徴(a)~(c)に関する項目を読んでいたら、思い当たる節が数多く出てきた。

(a)コミュニケーションの問題
表面上は問題なく会話できるが、その会話の裏側や行間を読むことが苦手
・明確な言葉がないと理解が難しい
・比喩表現をそのままの意味で鵜呑みにする
・人の言葉を勘違いしやすい
・傷つきやすい
・曖昧な表現が苦手で、不適切な表現を使う

(b)対人関係の問題
場の空気を読むことが難しい
・相手の気持ちを理解したり、寄り添った言動が苦手
・社会的なルールやその場の雰囲気を察せない言動
・対人関係をうまく築けない
・相手を傷つけたり、自己中心的と思われる言動や行動をする

(c)強いこだわり
いったん興味を持つと過剰なほど熱中する
・法則性や規則性のあるものを好む
・異常なほどのこだわりがある
・法則や規則が崩れることを極端に嫌う傾向
・自分のルールがある
・興味のあることに対して話し続ける

参照URL👇

昨日の記事の内容を改めてみると、やっぱり…と思った。

以前から薄々感づいていたが最近、色々なことが重なってきてイライラして物言いがきつくなる時があった。上記の本を立ち読みして、その理由に納得したら、不思議と憑き物が落ちたみたいに清々しい気分になった。

別に僕は特別じゃない。

だって本になるくらいに症例があるなんて、ありふれているんだ。

たしかに昔は生きづらかったり、今も人と深い関係を築くことは難しいけれど、でも自分の特性が分かってそれの取扱説明書(トリセツ)を用意していれば、こんな時は○○をすればよいと対処法もわかるだろう。

自分のこと理解してくれるパートナーを探すよりも効率的なやり方だ。
すなわち、僕には▽▲な特徴があるけどそれは、悪意はないからご了承願いますと事前に伝えれば多少は分かってもらえるのではないのかと考える。

なにが普通かなんて分からない。
僕らは色々な個性があるから分かり合えない時もあるけど、自分とは異なる価値観や才能をもつ人の素晴らしい一面を見つけた時、人生は彩り出すと思う。

今日も皆様にとって、良い一日でありますように。

大丈夫。
短所は長所だ。

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竹内康司
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