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お仕事エッセイ

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2023年9月の記事一覧

アテ木

アテ木

20年くらい前にNHKのプロジェクトXという番組で薬師寺金堂を再建するドキュメンタリーが放映されていた。

その中で宮大工の棟梁の言葉が今でも印象に残っている。

「建物はよい木ばかりでは建たない。北側で育ったアテというどうしょうもない木がある。しかし日当たりの悪い場所に使うと何百年も我慢する、よい木になる」

木にさまざまな癖があるように、人間にも様々な人がいる。それがうまく組み合わさってこそ、

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一人前ではなく一流を目指せ

一人前ではなく一流を目指せ

一人前ではなく、一流を目指せ。
その瞬間、がつんと胸に響くものがあった。

大学卒業後、新卒で就職した会社を2ヶ月で退職し、将来への希望や目標もないまま、アルバイトをしていた。努力したって報われなければ頑張る意味などない、自分がしんどくない程度に適当に働いて金を稼いでいればいい、と斜に構えて過ごしていた。

そんな屈折していた時、祖母の知り合いの紹介で、ある建設会社の社長さんにお会いする機会ができ

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大切な絵本

大切な絵本

子どもの頃から大好きな絵本の1冊に「ぐるんぱのようちえん」という作品があります。

簡単にストーリーを紹介すると自信がなく孤独でいつもメソメソしていたゾウのぐるんぱは、仲間のゾウたちの励ましと応援によって見違えるようになり町へ働きに出掛けます。

クッキー屋さん、お皿屋さん、靴屋さん、ピアノ職人、自動車屋さんと色々な仕事を経験しますが、どこの職場でも、あまりに大きすぎる規格外のものを作るので、売り

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感じる数学

感じる数学

なぜ数学の勉強をするのか?

趣味の数学について会話をしていると必ず尋ねられる質問だ。

僕は数学者でもないし、数学に関わるような仕事(学校の教員など)についていないけれど、純粋に面白いから学習している。

目的意識をもって取り組むこと、例えば何かのスキルを身につけるために学習するというのが世間一般の動機かもしれない。

しかし、学習を継続することで初めて分かる、自分の中で腹落ちすることがあると思

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n=1のあなたの感想

n=1のあなたの感想

先月から勤務している会社で採用関係の仕事を担当するようになった。
まともな就職活動をしなかった自分が就活生とやり取りする日が来るとは何という奇遇だろう。

2014年の夏、僕は国家公務員の総合職を目指して独学で学習し筆記試験に合格したものの、官庁訪問で涙をのむ結果となった。
滑り止めとして受けた新潟県庁の最終面接で「第一志望は新潟県ですか?」との質問に対し、馬鹿正直に「官庁訪問で落ちたので受験しま

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石の上にも3分

石の上にも3分

採用活動業務の一環として「若年者の期待に応える採用活動を展開する」べく今どきの若年層、いわゆるミレニアム世代、Z世代と呼ばれる人々の話を聞くオンラインセミナーに先日、参加した。

主に座談会形式でファシリテーターが新潟県内の大学に通う学生たちに対し質問する形式だった。

印象的だったのが、就職活動で企業選びをする際に何を重視するか、という質問に対してある学生が

「福利厚生や働きやすい職場環境は最

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挨拶は潤滑油

挨拶は潤滑油

人に会う時、私が特に意識していること、それは「挨拶をする」ことです。

挨拶は他人とコミュニケーションをとる上で、とても重要なツールだと思いませんか?

例えば引っ越したばかりだとして、ご近所さんとすれ違う時、無言で(もしくは会釈のみで)すれ違うのと、一言「こんにちは」と言ってすれ違うのとでは、印象に雲泥の差が出るのです。もちろん、挨拶した方が好印象なのは言うまでもありません。

例えば職場で、「

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希望のつくり方 2016/2023

希望のつくり方 2016/2023

この記事は2016年6月25日に長岡市で東京大学社会学研究所教授の玄田有史先生が講演された内容を僕の所感を含めながら再構成したものである。

希望について

希望とは実現の過程で期待をもてるもの。
まだ実現していないものの、いずれこうなるだろうと見通しを立てることに人間は喜びを見いだす。それは捕らぬ狸の皮算用で手に入るかできるかどうか分からないけれど、実現したら嬉しいなと期待を寄せることで将来への

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独学のすゝめ

独学のすゝめ

お恥ずかしながら人の話を聞いて学ぶことが苦手である。

子どもの頃、習っていた公文式は好きだった。
人から教えてもらわなくても分からないところは自分で調べて、どんどん先に進めるのが楽しくて仕方なかった。

一方で学校の授業は退屈だった。
というより先生が話していても右から左に流れ頭に入らないのである。
教科書に書かれてあることは読めば理解できるし、公文式で先の単元も学習していたから全く支障はないの

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読書録「まちがったっていいじゃないか」

読書録「まちがったっていいじゃないか」

森毅「まちがったっていいじゃないか」(ちくま文庫)

教室はたくさん間違える場所だ。

人は皆、不完全で叩けばホコリが出るけれど、その人にしかない素晴らしい個性をもつ。

そのような個性を自分自身で磨き上げるためにも失敗を恐れず、周囲のネガティブな意見に流されず、素直な気持ちを大切にすることを本書は教えてくれた。

強者が弱者をいたわる、そんなものだけがやさしさとは、ぼくは思わない。ドジでないとい

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人にやさしく

人にやさしく

生きていると思い通りにいかないこと、ままならないことに出くわすことがある。

子どもの頃が楽しかったのは周りの大人たちが、ワガママな幼い自分たちのために色々と配慮してくれていたことに、大分後になってから気がついた。

最近、書店で「繊細さんへの○○」といったタイトルの本が平積みされているのを目にする。
「繊細さん」とは他人から見れば些細な言動に敏感だったりする人のことらしい。

僕も意外と根に持つ

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