これって自閉傾向？：365日後に育休復帰する父（220日目）

　妻は子どものことを心配するけれど、夫は「大丈夫大丈夫」と軽く流して取り合ってくれない、そんな場面は一般的によくありそうです。

　かく言う私も、妻が娘の心配をしている姿を見て「心配性だなぁ…」と思う事は多々あります。もちろん口には出しませんが。

　その中でも特に妻と心配の度合いが異なると感じたのは、娘の行動やこだわりについてです。

○お風呂での様子

　妻がお風呂に入れていて気になったのが、娘の水滴に対する興味。

　自分の手からポタポタと垂れている水滴を興味深そうに見つめていたそう。妻がもっとポタポタする様子を見せようと、　自分の手を広げて指先を下に向けた状態で娘に見せると、食い入るように見てきたとの事で、「これってこだわりかなあ」と心配していました。

　その話を聞いた私には、このような行動に覚えが。自分も幼少期の時に、壁をつたう水滴がゆっくり落ちていくのを、ひたすら眺めているような子どもでした。落ちている水滴が他の水滴にぶつかって合体し、大きくなった水滴の落ちる速度が上がっていく様子など、いくらでも楽しむことができた気がします。

　なのでこの話を聞いても、「身の回りの自然科学に興味を持てる良い子じゃないか！」と思っていたのですが、「んー、まあ俺も水滴落ちるのはよく見てたなあ」くらいのテンションで返事をしておきました。

○父に似てしまった娘

　これ以外にも、妻が「これってこだわりかな？」と心配する娘の行動の７割方は、私の身にも覚えが。

　自分に自閉傾向がないかと言われれば、まあバリバリにあるでしょう。診断には行きませんでしたが。ただ、自分は周りの人たちに恵まれたおかげで、いじめられたり過度に叱られたりすることなく、伸び伸びと幼少期を過ごす事ができました。　

　また、気付いたら細かい事にこだわる性格も、中学生くらいから徐々に収まってきました。これは、小６の時に犬猿の仲だった同級生から、中３の時に「お前性格丸くなったな」と言われたので間違いないでしょう。なんなら大学に入る頃には適当寄りな人間になってしまいました。

　こうした自分の経験から、多少のこだわりなら親や教師の理解と良き友達の存在でなんとかなると思っているのですが、甘いんでしょうかね。もちろん自分も教員をしていて、暴れ出すレベルのこだわりを持つ子もいたので、程度の問題ではありますが。

　ただ、一つ心配なのは性別の違い。自分は男だったので、多少偏屈でもなんとかやっていけましたが、女の子は男よりも集団の和を大事にするイメージがあるので、私に似てはみ出たキャラだとそこだけが心配です。