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【 ダンボールアーティスト : いわい 】Cinema 4Dで、より素早い操作を可能にする!

【 いわい | Iwai 】

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ダンボールアーティスト。
CG制作やライティングも行い、CG・映像制作に関するメディア「C3D」を運営。デザインや美術の経験はなく、独学で学び、有名企業の作品制作も手掛ける。
Twitter:いわい
運営メディア:C3D

【 普段のお仕事とメディアについて 】

ー 普段、どんなクリエイティブ作業をしていますか?
ダンボールアート制作、CG制作、ライティング(執筆)などを行っています。

ー C3D主催をされていますが、C3Dではどういった活動をしているのか、またなぜこういった活動を始めようと思ったのかキッカケもお伺いしたいです。
C3Dは、CGや映像に興味がある人達のためのオフライン勉強会です。名古屋だけで開催していますが、これまで東京、大阪、北海道、九州など、遠方から多くの方達にご参加いただいています。2018年からはウェブ上での情報発信にも力を入れ始めました。

私がCGを始めた頃はネット上の情報が充実しておらず、ちょっとした操作方法を調べるために1時間以上かかることもよくありました。知っている人に聞けば数秒で解決するはずなのに、調べるだけで何時間も費やすのは無駄が多いです。

近くで実際に会ってCGのことを話せる仲間が欲しい!と考えて、ネットで知り合った人に声をかけたことがきっかけでC3Dの活動が始まりました。早いもので活動開始から、もうすぐ15年目に入ります。

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ー ダンボールアート制作とCG制作を組み合わせようと思ったきっかけや、組み合わせることによって映像にどのような影響があるのか、教えてください。
海外でダンボールを使ってアイアンマンを作った人がいるというニュースを目にしたのが、ダンボールアートを始めたきっかけです。最初はネットで無料配布されていた設計図を元に作りましたが、設計にCGソフトが使われていると知り、それなら自分でもできると考えて色々なものを作り始めました。いまのところ映像には直接関係はありませんが、今後は積極的に絡めていこうと思います。

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ー きゃりーぱみゅぱみゅさんのMVを制作されたと伺いましたが、ダンボールアート制作やCG制作した上で工夫した点を教えて下さい。また制作現場の裏話などがあれば合わせて教えてください。
きゃりーぱみゅぱみゅさんのMVでは、ダンボールでコスチュームを制作しました。
ダンボールは伸縮性がないため、衣装を作る場合はサイズ合わせが重要です。事前に身長などの情報をいただき、撮影前日にきゃりーさんに衣装合わせをさせていただけるようお願いしました。幸いサイズはほぼぴったりで、調整する必要はほとんどありませんでした。

依頼をいただいてから納品まで10日しかないという超短納期だったので、受けるかどうか少し考えました。受けたあとで言い訳はできませんからね。ただ折角の機会ですし、受けることにしました。

納期をある程度正確に見積もれたのは、過去の経験があったからです。CGでは簡単に作れるものも、実際にダンボールで形にするときには時間がかかるので、見誤らないようにする必要があります。


ー クリエイティブ制作だけでなくライティング(執筆)もされているとのことですが、どのような執筆をされているのでしょうか。
個人ブログ、C3D、noteなど個人運営のブログやウェブサイトで記事を書くほか、企業からの依頼で様々な製品のレビュー記事を書くこともあります。ダンボールアート制作や取材の依頼はブログやSNS経由でいただくことが多いため、個人メディアを持っておくことは非常に重要です。

ウェブメディアは、パソコンやスマホなどスクリーンサイズの異なるデバイスで読まれ、検索サイトやSNS経由で訪問されることも多いため、デバイスの特性や検索エンジンへの最適化なども考慮して書く必要があります。

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ー きゃりーぱみゅぱみゅさんやウォルト・ディズニー・カンパニーなどの有名作品を制作されていますが、美術・デザイン系の学校や会社の経験はなく、すべて独学だとお聞きしました。どのように学んで、有名作品に関わられるようになったのですしょうか?
最初は趣味で始めたCGですが、よいものを作るためにはデザインなどの基礎知識が必要であることがすぐにわかり、自ずと学ぶようになりました。優良な書籍も多く、ネットにも多くの情報があるので、いまは基礎に関しては誰でも独学できると環境が整っていると思います。

デザインやアート系の分野では、作品や表現が重視されると思いますが、クライアントの立場で考えると制作者の信頼度も重要なはずです。知らない人に仕事を依頼するときは、過去実績を見ますよね?それは評価対象になると思います。

なので仕事が次につながるように、制作依頼をいただいたときは事前にブログやSNSへの公開許可をいただけるようお願いをしています。きゃりーぱみゅぱみゅさんの件も、公式に許可をいただいたので、堂々と宣伝に使わせていただいてます(笑)

実績が積み重なっていくと、より大きな機会が得られるようになっていくのではないでしょうか。どのようなお仕事をいただけるかは運ですが、作る、公開する、実績に掲載するという地味な作業を繰り返していて、それが運を呼び込むための準備です。

ー CG制作をする際のワークフローを教えてください。ダンボールアート制作を掛け合わせた際のワークフローも聞いてみたいです!
CGソフトを使ったお仕事は色々としていますが、イラスト制作やプロダクトデザイン、映像の一部カットの制作など、非常に多岐に渡っていて、内容も様々なのでこれというワークフローはありません。

個人制作では、モデリング、テクスチャ・マテリアル設定、ライティング、アニメーション、レンダリング、コンポジットという標準的な制作工程です。

ダンボールアート制作では、CGソフトでモデリングを行ったあと、展開図作成ソフトで立体のデータを平面化します。その後、EPS化した線画をレーザーカッターでダンボールに転写し、最後は手作業でダンボールを切ったり、貼ったりしていきます。

【 いわいさんの作業環境 】

ー 作業環境を教えてください。
ソフトウェアに関しては、ダンボールアートの設計用にはMODO、展開図作成にはペパクラデザイナー、それ以外のCG制作にはCinema 4D、After Effects、Photoshop、Illustratorなどを使っています。
CG用のハードウェアは現在はWindowsデスクトップですが、いずれはMacに戻りたいです。Apple信者なので(笑)
ライティングなど、CG以外の仕事にはMacを使っています。

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Orbital2とは?

クリエイターを科学する、ミライの左手デバイス
「Orbital2(オービタルツー)」

Orbital2(オービタルツー)は、クリエイターのキーボードのキー(ショートカットキー)操作を無くすことを目的に開発されたハイエンド入力デバイスです。
C4DやZBrushなどの様々なクリエイティブソフトウェアに対応し、「マウスやショートカットキーを用いる以上の作業時間の短縮」と「疲労の緩和」を実現します。



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