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Awesome City Club「8月のモラトリー」

今日の曲は、Awesome City Clubの「8月のモラトリー」。

作詞・作曲はatagi。

Awesome City Clubは2013年春、それぞれ別のバンドで活動していたatagi、モリシー、マツザカタクミ、ユキエにより結成。POPS / ロック / ソウル / R&B / ダンスミュージック等、メンバー自身の幅広いルーツを MIX した音楽性を持つグループ。

マツザカタクミが同じ音楽スタジオで働いていたatagiを誘うかたちでバンドの構想がスタート。その後、可愛くて上手いという条件からatagiと面識があったドラマーのユキエをスカウトする。同時期にモリシーもメンバーに加わる。元々ボーカルは外国人を予定していたが、その過程で相談したモリシー本人がギター担当として加入することになった。ボーカルが決まらず、レコーディング時に仮歌のつもりでボーカルをとったatagiが、そのままの位置におさまる。そしてちょうど別の女性メンバー候補の話が破談になった頃に音楽スタジオにアルバイトとして入ってきたPORINをマツザカが勧誘し、「Children」のMVに出演させる。以降、サポートメンバーとしてバンド活動に参加していたが、2014年4月に正規メンバーとして迎えられ、5人編成となる。

結成時は、atagiがeyes of tiger、モリシーがBig Ben、マツザカタクミがHORROR SHOW、ユキエがbaby baby babyというように、それぞれマツザカが考案したニックネームを持ち、PORINも加入の際はNYLONと名乗っていたが、2014年10月10日をもって、現在の名称に落ち着いた。リーダーという呼称は使われず、代わりにマツザカタクミを主宰と呼んでいた。

初期は「架空の街“Awesome City”のサウンドトラック」をテーマに、テン年代のシティ・ポップを「RISOKYO」から「TOKYO」に向けて発信する男女混成バンドとしていた。レーベルや事務所には未所属のままCDを一切リリースせず、音源はすべてSoundCloudやYouTubeを通じてWEB上で発表して早耳の音楽ファンの間で話題を集める。その一方、各種イベント企画への参加など精力的なライブ活動を展開し、Letting Up Despite great Faults(レッティング・アップ・ディスパイト・グレイト・フォールツ)、Painted Palms(ペインテッド・パームズ)、Deerhoof(ディアフーフ)、TAHITI80(タヒチ80)などの海外アーティストの来日ツアーのオープニングアクトも務めた。

バンド名は、バンドというよりもプロジェクト的な集まりを目指していたマツザカタクミがCity Clubというフレーズを考え、読み心地の良さからAwesomeという単語が頭に付けられた。他の候補としてwelcomeやbeautifulがあったという。それより以前のマツザカタクミとatagiのふたりだけの時期には、アルバイト先の店長より「チャンポンズ(ちゃんぽんず)」というバンド名を提案されたこともあった。

今日の曲「8月のモラトリー」は2018年8月22日に発売された6thシングル。

軽やかでリズミカルなサウンドが特徴的な楽曲。

気だるげな夏だけどそれでもまだ楽しんでいこうという人間のリアルな前向きさが感じられて、その生活に近い音楽が心を解してくれる。

今日の写真は、まだ5人いた頃のAwesome City Club。

1回だけライブに行ったことがあるが、その時はまだ5人いて、その後程なくして次々とメンバーが脱退していった。

誰もがモラトリーではいられない。去りゆく背中にそんなことを感じた。

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