川添智久「STAND UP TO THE VICTORY 〜トゥ・ザ・ヴィクトリー〜」
今日の曲は、川添智久の「STAND UP TO THE VICTORY 〜トゥ・ザ・ヴィクトリー〜」。
作詞は井荻隣、みかみ麗緒、川添智久。作曲は川添智久。
この曲は、1993年4月2日から1994年3月25日までテレビ朝日系列で毎週金曜日17時00分 - 17時30分に放送されたテレビアニメ『機動戦士Vガンダム』のオープニングテーマに使用された。
とてもポップで楽しい1曲になっている。
イントロのスネアとオープンハイハットのシンプルなリズムと階段のように上がっていくホーンで一気に明るい気持ちになる。
メロディのギターもめっちゃかっこいい。Bメロではもうシャウトしちゃってる。
Bメロの終わりでコーラスでサビまで盛り上げ、せーのと言われんばかりに「スタンダップトゥザヴィクトリィ!!」と一緒に叫びたくなる。
アレンジもめっちゃ効いてて、この曲だけ聞いてアニメ見ようと思った人は、きっと明るい作品なんだと思うだろう。
『機動戦士Vガンダム』はガンダムシリーズの第4作目にあたり、テレビアニメとしては『機動戦士ガンダムΖΖ』以来となる。また、『機動戦士ガンダム』より始まる「宇宙世紀」ガンダム作品としては最後年にあたる。
当時、SDガンダム世代の小学生に受け入れやすくするため、主人公の年齢は13歳と従来のシリーズから引き下げられ、同じ理由から旧作ガンダムを知らない世代でも理解できるよう、旧作とはほとんど関連を持たない作品として作られた。これまでのテレビシリーズでは、物語の出発点がスペースコロニー(宇宙)であったのに対して本作では地球となっているが、これは「ガンダム=宇宙」というイメージを払拭するためである。
監督の富野由悠季は放映当時のインタビューにおいて、本作はテレビアニメの原点に戻って、楽しいロボットアニメ、かつ当時の子供に流行のRPGを意識し、主人公が中心のシンプルかつマンガチックな作品を目指していたと答えているが、本作制作前には舞台となる東欧――当時混乱の続いていたポーランドとチェコを取材している。このため、物語序盤は明朗活発な主人公ウッソ・エヴィンが幼なじみのシャクティ・カリンや憧れの女性カテジナ・ルースを守るためにガンダムに乗り込み、トリッキーな戦法で敵を打ち負かすというシンプルな活劇としての方向付けがなされていたものの、物語が進むにつれ、宗教を背景とした民族主義など重いテーマに比重が置かれるようになっていく。
序盤に部下をガンダムに殺され復讐に燃えていた敵の部隊長が、ガンダムのパイロットがまだ子供であることにひどく驚き、「子供が戦争をしてると、みんなおかしくなってしまう」と言い残して自決するが、ストーリーが進むにつれ、その言葉の通りに登場人物の多くは戦争という特異な環境にさらされ続けた結果、精神的に追いつめられていき、捕虜にした主人公に拷問と称して手錠をかけたまま2人で入浴し、自分たちの仲間になるように強要する女性や、女性の上司が主人公を惑わすために女性部隊に裸に近い格好でガンダムと生身で戦うように強要するなど、奇怪な行動をとるようになっていく。
また、ギロチンで主人公の仲間の首がはねられたり、敵のパイロットが非武装の民間人の虐殺を楽しむような描写や、戦闘の際に機体を破壊するのではなく、コクピットを潰したりビームサーベルで中のパイロットを焼き殺すなどの残酷描写がある。未成年の多くが視聴できる時間帯であるにもかかわらず性的な描写も見られる。
富野はBlu-rayボックス発売発表時には「全否定したいと思っている作品。このような結果になったのは、全て監督である私の責任である。何かの間違いでこのBlu-rayを見た人は、何がダメなのかを探してみて欲しい。そこから気付ける人が1人でもいればBlu-rayとして出した意味がある」とコメントしている。
本作はSDガンダムを支持する小学生などの新しいファン層を開拓することによって、当時マニア化、高年齢化していたガンダムファン層の活性化を図る目的があった。しかし難解な内容のため、本来の対象であるはずの小学生からは支持されず、結局旧来のガンダムファンがファンの中心となり、関連商品の購買層も高齢化した。
なお当時バンダイがサンライズ買収を予定しており、サンライズ上層部は主力作品であるガンダムの人気を再燃させることで、より有利に買収を行わせようと意図していた。富野はこの事実を知らずに製作に入ったと後年述べており、そのことについて今でも当時のサンライズ上層部からの謝罪がなく、許せない旨を語っている。
曲がとってもいいので、酷評されすぎておもろいVガンダムもぜひチェックしてみてね。
今日の写真は香川のアート作品。
直島で撮ったよ!キレイだね。
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