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「FreeBSDが好きだ」って話
私は、FreeBSDが好きだ。
最初に出会ったのは、FreeBSD 4.2-RELEASEだった。
今からおよそ20年程前。
当時を振り返ると素人の私が手を出して無謀だったと思う。
そのことは、インストール開始直後から思い知らされる。
パーテション、ファイル形式、実メモリ、仮想メモリ、通信ボード、ディスプレイ解像度等々。どうするか、何を選択ればいいのか全く分からない。
なんとかインストールできても、今度は設定ファイルを弄るとソフトが起動しない。デュアルブートにしてみたくなり、MBRを破損したり、ディスクを破損させたこともあった。そうして、何度も何度もインストールする日々を過ごした。
それでも楽しかった。なぜだろう。
私がパソコンと出会ったのは、社会人になって暫くしてからだ。大学卒業後はシステム会社に就職し、最初に触ったコンピュータ(パソコンではない)は、コマンドを叩いて操作するものだった。
最初の出会いがそうであったからというのが大きいかもしれない。どうもコマンドを叩くことは、私の中で「やってる感」「いけてる感」になっている。
それとFreeBSDは、設定ファイルを弄ってチューニングしたり、ソースコードを弄ってカスタマイズできると聞いて、強く惹かれたのだと思う。
大してチューニングもカスタマイズもできなかったけど、メールサーバやWebサーバ等を構築することはとても楽しかった。
我が家でWindows95パソコンを購入して、GUIというものを知り、純粋にスゴイ発明だと思うし、実際、何百倍も楽だ。ドラッグ&ドロップには人知れず衝撃を覚えた。
でも何か物足りない。
そうしてWindows95パソコンにFreeBSDをインストールする暴挙に出た。結果は冒頭に記載した通り。
手慣れて一段落すると、今度はGUIが恋しくなる。
ということで、デスクトップ環境を構築してみようと欲が出る。そしてまた、悪戦苦闘する日々。
FreeBSDのソフト導入は、ソースコードからビルドしてインストールする方法が基本だった。デスクトップ環境構築には多数のソフト導入が必要で、何時間も何十時間もビルドした。挙句、起動しないことはよくあることで、ビルドが途中で失敗することもある。
OSのインストールからやり直したこともある。その時は、Windowsがどれだけ自動で設定してくれているか感謝と尊敬すら覚えた。
その次には、OSマニアになった。
色々なOSをインストールしては自分の好みにあうものを探す日々が続いた。
OpenBSD、NetBSD、Debian、RedHat、Gentoo、BeOS等々多数。
そうして結局FreeBSDに落ち着く。
しばらくすると別のOSに興味が沸き試したくなるのだが、結局FreeBSDに戻った。これが一番しっくり来るのだ。
2021年12月現在、使用しているのは、FreeBSD 13.0-RELEASE。
バージョンアップする度に、どんどん進化してきた。
バイナリの配布も充実しており、何時間もかかったソフト導入が数分でできるようになった。あれから20年、チューニングもカスタマイズもしていないけど、相変わらずコマンドを叩いて一人ほくそ笑んで楽しんでいる。
やっぱりFreeBSDが好きだ。
とりとめもない話に最後までお付き合い頂き、有難うございます。